

























新しいIBM Power Autonomous Operationsソフトウェアは、運用リソースの逼迫を手動による運用と比較して最大15倍高速[1]に検知・解決
IBM Bob™ Premium Package for iにより、IBM i上でのアプリケーション開発を加速
エントリー・レベルのPower S1112サーバーが、あらゆる規模の企業のイノベーションを支援
2026年07月24日

【米国ニューヨーク州アーモンク - 2026年7月15日(現地時間)発】
IBMは本日、IBM Powerシステムを継続的に監視し、問題を自律的に解決することで円滑な運用を支援するAIエージェント「IBM Power Autonomous Operations」を発表しました。また、先日発表した「IBM Bob™ Premium Package for i」は、IBM i向けアプリケーション開発の加速を支援するエージェント型ソフトウェアを提供します。これらの機能により、モダン・アプリケーションの構築を加速し、企業が事業に求められるスピードでイノベーションを推進できるよう支援します。さらに、エントリー・レベルのPower S1112サーバーは、コンパクトかつ高効率で、ローカル環境でのAI推論実行にも対応できる新たな選択肢を提供します。
IBM Powerは長年にわたり、企業のミッション・クリティカルなワークロードを支えるプラットフォームとして利用されてきました。AIがこうした重要インフラの一部となりつつある中、PowerはAIワークロードを支える基盤として設計されています。IBMは昨年、AI時代に向けた自律型ITとしてPower11を発表しました。Power11はオンプレミス環境およびIBM Cloud環境全体で可用性、レジリエンス、拡張性を提供できるよう設計されています。また、IBM Power Virtual Serverは、AIX、IBM i、Linuxのワークロードを実行できるフルマネージド型クラウド・サービスであり、システム運用における日常的な管理業務の多くをオフロードできます。今回、IBMはコードからランタイムに至るまで、自律型ITの機能をPowerプラットフォーム全体に組み込み、新たな機能とシステムを提供します。
IBM IBVの「2026 Tech Leader Study: Building the IT foundation for agentic AI at scale」によると、2027年までに企業は平均1,661のAIエージェントを導入すると予想しており、これは38%の増加となります。その結果、テクノロジー・リーダーは毎日数十万件に及ぶ自律的な意思決定を管理する必要があり、手動によるガバナンスでは対応しきれなくなります[2] 。また、IBM Institute for Business Valueの「Enterprise 2030」調査によると、AIは企業の業務内容と業務遂行方法の双方を変革しています[3] 。この規模のギャップを埋めるためには、IT基盤自体が自律的に運用・最適化を行い、チームがイノベーションに集中できる環境が求められます。
今回発表した新機能は、AIエージェントを活用して運用、セキュリティー、アプリケーション開発における自動化機能をIBM Powerに直接組み込み、お客様が制御性とレジリエンスを維持しながらAI活用を進められるよう支援します。Power Autonomous Operationsは、システムの運用および最適化を自動化し、組み込みエージェントによるチャット形式のシンプルな指示を通じてPower環境を管理できます。IBM Bob Premium Package for iは、より幅広いエンジニアがIBM i開発に携われるようにし、同プラットフォーム上でのアプリケーション開発およびモダナイゼーションを担う人材層の拡大を支援します。
IBM Infrastructure CTO兼IBM Power担当ゼネラル・マネージャーのヒラリー・ハンター(Hillery Hunter)は、次のように述べています。「企業は、AI活用のスピードとシステムの安定性・セキュリティーの維持との間で選択を迫られるべきではありません。IBMはPowerの自律運用機能をさらに高めることで、システムの可用性維持、最適化、セキュリティー確保といった日常業務を自律的に実行できるようにしています。これにより、お客様のチームは運用維持ではなくイノベーションに時間を使うことができます。それこそが、制御性とレジリエンスを維持しながらAIを大規模展開する方法です」
企業がAIワークロードをデータセンター外へ拡大する中、IBM Power S1112はコンパクトなオンプレミス導入向けに設計された、新しいシングル・ソケット型Power11システムです。S1112はPower11のチップ上に搭載されたMatrix Math Acceleration(MMA)を活用し、AIワークロードをローカル環境で実行し、高速な推論を実現します。Power S1112はPower S914[4]比で2倍のコア性能、Power S814[5]比で3倍のコア性能を提供するとともに、Power S914[6]比で最大69%高いエネルギー効率を実現します。
新システムに適切なサポートを提供するため、IBM Technology Lifecycle Servicesは「IBM Power Expert Care Premium Essentials」を新たに提供します。これはPower S1112専用の新しいインシデント対応型サポート・レベルであり、IBMの専門家への優先アクセス、迅速な対応、インテリジェントなサポート自動化機能を提供します。
IBM Power Autonomous Operationsは、運用リソースの逼迫問題を手動介入と比較して最大15倍高速に解決します[7]。今日の企業システムでは継続的な運用監視が求められますが、手動による運用管理には限界があります。IBM Power Autonomous Operationsは、IBM Power環境全体の日常運用を自動化・最適化することで、このモデルを刷新します。自然な対話を可能にする組み込みAIエージェントにより、チームは高度な専門知識に依存することなく、環境の管理、チューニング、最適化を実行できます。その結果、運用負荷を軽減しながらパフォーマンスと稼働率の向上を実現する、レジリエントで自己最適化型のインフラストラクチャーを提供します。
IBM iは完全統合型オペレーティング・システムとして、幅広い業界の多くの企業で中核業務を支え続けています。一方で、IBM iアプリケーションのモダナイゼーションには、従来、RPGアプリケーションに関する専門スキルが必要でした。この課題に対して、IBM Bobはエンタープライズ開発者向けにエージェント型SDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)環境を提供する、AIを活用した開発支援パートナーです。
IBM Bob Premium Package for iは、IBM i固有の慣習や設計パターンを開発ライフサイクル全体にわたってネイティブにサポートするよう設計されています。これにより、エンジニアは変更作業を迅速に行い、短期間で業務に習熟し、チームのリソースを有効活用しながらアプリケーションを進化させることができます。複雑なコードの理解からモダナイゼーションやAIプロジェクトの推進まで、IBM Bobは企業が日常業務で利用するIBM iアプリケーションを改善する開発者層の拡大を支援します。導入初期のお客様では既に成果が現れており、Heartland Co-Opは、新たにプラットフォームに参加した開発者による複雑なアプリケーション理解までの時間が60%短縮されたと試算しています[8]。
お客様およびパートナー企業は、IBM Powerのパフォーマンス、レジリエンス、およびハイブリッド環境における柔軟性を評価し、既にオンプレミスおよびクラウド環境で活用しています。
M.R. Williams社 テクノロジー担当バイス・プレジデントのジャスミン・カチマレク(Jasmine Kaczmarek)氏は、次のように述べています。「当社のような企業にとって、信頼性とシンプルさは極めて重要です。お客様は日々当社のサービスに依存しています。IBM PowerとIBM iは、当社の運用を支えるために必要な安定性とセキュリティーを一貫して提供してきました。IBM BobとIBM Power S1112の登場によって、その価値はさらに高まります。新しいPower S1112で特に期待しているのは、容量拡張、エネルギー効率の向上、そしてIBMによる自動化への取り組みの強化によって、より少ないリソースでより多くを実現できることです。これにより、中堅・中小企業においてもシステム管理が容易になると考えています。また、IBM Bob for IBM iについても、レガシーRPGコードの迅速な解釈、フィールド・ロジックの追跡、文書生成などを通じて、長年蓄積されたシステム知識の理解と活用を容易にし、モダナイゼーションの加速に貢献すると期待しています。IBM Power、IBM i、IBM Bobを組み合わせることで、当社は将来を見据えた基盤のもとで、信頼性を維持しながら自信を持ってモダナイゼーションを推進できます」
Wynne Systems社 ERPサポート・アナリストのボブ・リチャードソン(Bob Richardson)氏は、次のように述べています。「IBM Bobについてすぐに気付いたのは、他のAIと比較した場合の情報の詳細さです。私は特定プロジェクトの計画立案と実行にAIを活用しています。同じプロンプトを与えた場合でも、Bobが作成する計画は他のAIに比べて常に10倍ほど詳細でした。より具体的で、多くの情報を提供し、プロジェクト開始から完了までのステップをより深く理解することができました」
Innovative Software Solutions社オーナーのアンディ・ブッフホルツ(Andy Buchholtz)氏は、次のように述べています。「新しいIBM Power S1112により、IBM i環境と並行してLinuxパーティションを実行しながら、従来型ワークロードを超えた新たなAI活用の可能性を探る柔軟性が得られます。IBM Powerプラットフォームが提供するセキュリティー、信頼性、レジリエンスと組み合わせることで、今後も自信を持ってイノベーションとモダナイゼーションを推進することができます」
City Home社 CIOのチャド・シンプソン(Chad Simpson)氏は、次のように述べています。「当社はもはや後手に回る対応をするのではなく、事前に備えることができています。当社のインフラは、どのような状況でも事業継続を支えるよう構築されています。当社では四半期ごとにロールスワップを実施するプロセスを確立しており、この機能によって事業継続体制への大きな安心感を得ています。これは非常に大きな価値をもたらすものであり、その実現を支えているのがIBM CloudとPower Virtual Serverです」
IBM Power S1112は2026年7月24日、IBM Power Autonomous Operationsは2026年9月23日に提供開始する予定です。IBM Bob Premium Package for iは2026年6月24日に提供を開始しました。詳細はIBM PowerのWebサイトをご覧ください。
IBMの将来の方向性および意図に関する記述は、予告なく変更または撤回される場合があり、あくまで目標および目的のみを示すものです。
参考情報
· Power S1112および自律型IT機能に関するブログ
· IBM Institute for Business Value「Enterprise 2030」調査レポート
本資料は、2026年7月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
[1] 注釈1:容量管理効率に関する主張は、11台のIBM Powerシステムで構成された、管理された代表的なIBM Powerインフラストラクチャー環境においてIBMが実施した社内テストに基づいています。テスト実施前に容量しきい値およびアラート・ポリシーを事前設定しました。この構成における手動運用プロセスでは、各システムのパフォーマンス・ダッシュボードへのアクセス、パフォーマンス・データのCSV/XLS形式へのエクスポート、必要な容量調整を特定するためのデータ確認および分析、ならびに変更の実施を行い、11台のシステム全体における容量関連の問題の検出および解決に平均52.59分を要しました。一方、IBM Power Autonomous Operationsでは、アラートの取り込み、AIベースのエージェントによる診断分析、推奨アクションおよび修復アクションの提示、人による承認(human-in-the-loop)を経た問題解決機能を含み、同等のシナリオにおいて同じプロセスを平均3.33分で完了しました。
[2] https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/en-us/c-suite-study/cxo
[3] https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/en-us/report/enterprise-2030
[4] 2026年7月14日時点で公開されているCPW結果に基づき、Power S1112(4コア)とIBM Power S914(4コア)を比較したものです。詳細はこちらをご参照ください:https://www.ibm.com/downloads/documents/us-en/10c31775c5d40fed
[5] 2026年7月14日時点で公開されているCPW結果に基づき、Power S1112(4コア)とIBM Power S814(4コア)を比較したものです。詳細はこちらをご参照ください:https://www.ibm.com/downloads/documents/us-en/10c31775c5d40fed
[6] Power S1112の性能/消費電力比(539 Performance/Watt)とPower S914の性能/消費電力比(319 Performance/Watt)の比較に基づきます。Power S1112はPower S914比で約69%高いエネルギー効率を実現します。
[7] 注釈1:容量管理効率に関する主張は、11台のIBM Powerシステムで構成された、管理された代表的なIBM Powerインフラストラクチャー環境においてIBMが実施した社内テストに基づいています。テスト実施前に容量しきい値およびアラート・ポリシーを事前設定しました。この構成における手動運用プロセスでは、各システムのパフォーマンス・ダッシュボードへのアクセス、パフォーマンス・データのCSV/XLS形式へのエクスポート、必要な容量調整を特定するためのデータ確認および分析、ならびに変更の実施を行い、11台のシステム全体における容量関連の問題の検出および解決に平均52.59分を要しました。一方、IBM Power Autonomous Operationsでは、アラートの取り込み、AIベースのエージェントによる診断分析、推奨アクションおよび修復アクションの提示、人による承認(human-in-the-loop)を経た問題解決機能を含み、同等のシナリオにおいて同じプロセスを平均3.33分で完了しました。
[8] Heartland Co-op Modernizes Grain Operations with IBM i and IBM Bob
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