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- AIブームで需要急増…意外な職種の求人件数が4倍に

- AIブームを支えるデータセンターの物理的な警備をするセキュリティ要員の需要が高まっている。
- こうした需要が高まっている背景には、一部のデータセンター建設計画が地域住民の反発を招いていることがある。
- 「物理的セキュリティ」と「データセンター」のキーワードを含む求人件数は、約4倍に増加している。
AIに代替されない職種の一つに、AIブームを支えるデータセンターを守る仕事がある。
AIモデルやクラウドコンピューティングを支える広大な施設の安全確保は、技術を構築するエンジニアへの需要だけでなく、施設警備への需要も生み出している。
Indeed(インディード)のデータによると、「物理的セキュリティ」と「データセンター」というキーワードでヒットする求人件数は、2020年初頭から約4倍に増加した。
テック企業がAIインフラに数十億ドルを投じる中、データセンターは公共事業や空港と同様に経済にとって不可欠な存在になりつつあると、アラバマ州ドーサンに本拠を置くDSIセキュリティサービス(DSI Security Services)のエディ・ソレルズ(Eddie Sorrells)CEOは語る。
全米各地でデータセンターの存在感が増し、時には論争の的ともなる中で、警備員の採用拡大が進む。
増大する脅威
3月にギャラップ(Gallup)がアメリカの成人を対象に実施した調査では、回答者の10人中7人が、近隣へのAIデータセンターの建設に反対すると回答した。
これらの施設に反対する人々が懸念を表明しているのは、エネルギー、水、土地の消費、騒音だ。
Business Insiderの調査によると、2024年末までに建設済みまたは承認済みのアメリカ国内のデータセンターは1240カ所に上ることが明らかになった。
データセンターのセキュリティ業務が、約35年前にソレルズ氏がキャリアをスタートさせた頃よりも複雑になっている理由の一つが、政治情勢の緊迫化だ。当時の主な懸念事項は、不法侵入や窃盗といったものだったと振り返る。
現在、データセンターはより多岐にわたる脅威にさらされており、それらへの対策として、十分な訓練を受けたセキュリティチームに加え、遠隔映像監視、ロボット、ドローンの活用も必要になるという。
「もはやドアの施錠を確認して回るだけの仕事ではない」とソレルズ氏は語る。
セキュリティ業務においても、AI搭載ツールへの依存度が高まっている。しかし最終的には人間が不可欠だというのが、施設セキュリティーとサイバーセキュリティーの両方に携わる専門家の団体「ASIS インターナショナル(ASIS International)」の見解だ。
「最新かつ最高のツールを導入しても、その技術が効果的に機能し、適切に維持されるためには、依然として人間の関与が不可欠だ」と、同団体は9月に発行した機関誌『セキュリティ・マネジメント(Security Management)』に記している。
多様なセキュリティ関連職
データセンター全体の採用ブームに伴い、セキュリティの専門家への需要が高まっている。リンクトイン(LinkedIn)によると、データセンター関連の求人数は2025年に23%増加した。
クラウドコンピューティング企業のコアウィーブ(CoreWeave)が最近掲載した、データセンター拠点のセキュリティ評価を担当するシニアプログラムマネージャーの求人情報では、物理的セキュリティのプログラムマネジメントにおいて少なくとも5年の経験が求められていた。
職務の内容にはサイトの評価、セキュリティ基準の策定、脅威のモニタリング、施設拡張に伴う安全確保の支援などが含まれる。医療保険・歯科保険・眼科保険の全額負担、有給育児休暇、毎日のケータリングランチなどの福利厚生も記載されていた。
コアウィーブが提示した基本給は、14万3000ドル(約2280万円)から19万1000ドル(約3050万円)だった。
だが、すべてのセキュリティ関連の仕事がこれほど高収入というわけではない。
オレゴン州のアマゾンの施設が募集するデータセンターの物理的セキュリティスペシャリストの求人では、セキュリティベンダーの管理や従業員の研修が業務に含まれる。セキュリティ業務の監督経験が1年以上必要とされるこのポジションの時給は24ドル(約3800円)から42ドル(約6700円)、年収に換算すると約5万ドル(約800万円)から8万7000ドル(約1400万円)だ。

























