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- ストレスの多い仕事を辞めるために貯金をしたミレニアル世代が見つけた、FIRE達成の「裏技」

- FIREを実現するための「近道」は2つあるとアンディ・ヒルは語っている
- それは「コーストFIREの達成」と「FUマネーの確保」だという。
- この2つを実現したことで、ヒル夫妻は会社員生活を離れ、それぞれが望む新たなキャリアに挑戦できるようになったという。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)は、積極的な貯蓄と計画的な投資によって資産を築き、一般的な定年を迎える前に働かなくても暮らせる状態を目指す考え方だ。FIREを実践する人の多くは、収入の半分以上を貯蓄や投資に回し、運用で早期リタイア後の生活を支えられる100万ドル以上の資産形成を目指している。
従来型のFIREを目指した後、より柔軟な考え方である「コーストFIRE(Coast FIRE)」へと方針を転換したファイナンスコーチのアンディ・ヒル(Andy Hill)は、経済的な自由を手に入れるために、誰もが何百万ドルもの資産を築く必要があるとは考えていない。
44歳のヒルは、「コーストFIREと『FUマネー』を組み合わせることこそ、FIREを実現するための近道だ」とBusiness Insiderに語った。
コーストFIREでも、若いうちから積極的に投資を行う点は同じだろう。ただ、目標は完全に仕事を辞めることではない。目指すべきは、将来の資産が運用によって自然に増えていく状態まで到達し、その後は資産形成のための積み立てをやめても老後資金を確保できるようになることだ。つまり、そこからは「苦労せずに進み(Coast)」ながらリタイアに向かうことができる。そうなれば、それまで投資に回していたお金を別の優先事項に振り向けられる。例えば、旅行や趣味などの体験にお金を使ったり、労働時間を減らしたり、転職したり、あるいは起業したりすることもできるようになる。
ヒルの場合、コーストFIREの目標額は40歳までに約55万ドル(約8640万円)を投資することだった。年率6%で運用できると仮定すると、その資産は定年を迎える頃には約200万ドル(約3億1400万円)まで増える計算になる。ヒルはそれだけあれば、「暮らしていくには十分すぎる額だ」と話している。もし従来型のFIREを目指していたなら、目標とする資産額はそれよりも大幅に高くなっていただろう。
ヒルが「近道」と呼ぶもう一つの要素が、「FUマネー(ファック・ユー・マネー)」だ。これは、自分の価値観に合わなくなった仕事や環境から離れたいと思ったときに、その決断を後押ししてくれる現金の蓄えを指す。十分な現金があれば、生活への不安を過度に気にすることなく、自分にとって望ましくない状況から離れる自由と自信を持てるという。
ヒルはストレスの多い企業のマーケティング職に縛られていると感じていた。彼が安定した給与を手放し、起業家としての道に挑戦するには、まず生活費1年分に相当する資金を「FUマネー」として確保する必要があると考えた。その資金があれば、会社を辞めても当面の生活を心配せずに済み、新しい挑戦に踏み出せると思ったからだ。

2020年、ヒル夫妻はコーストFIREとFUマネーの目標額の両方を達成した。その結果、ヒルは企業勤めを辞め、2016年に副業として始めたブログ兼ポッドキャスト「Marriage Kids and Money(マリッジ・キッズ・アンド・マネー)」を本業として運営することに専念できるようになった。妻のニコール(Nicole)も会社員を辞め、美容の専門学校に通い、エステティシャンとして新たなキャリアを歩み始めた。
ヒルは、FUマネーを「今の自分」と「本当に望む人生」とをつなぐ橋のようなものだと考えている。「FUマネーがあれば、自分が心から望む人生へと踏み出しやすくなるのである」と彼は話している。





















