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- 24枚の写真で見る新スマホ「AQUOS R11」と新型ウェアラブル。価格高騰する市場でのシャープの生存戦略

シャープが6月16日に開催した新製品発表会にて、スマートフォンのハイエンドモデル「AQUOS R11」と、同社初となるスマートウォッチ「からだメイト Watch」、スマートリング「からだメイト Ring」が披露された。
AQUOS R11は公開市場向けモデルに加え、NTTドコモ、ソフトバンクでも販売される。ウェアラブルデバイスは、シャープ直販サイトのほか、au +1 collectionやSoftBank Free Style、各家電量販店にて取り扱われる(SoftBank Free Styleでは「からだメイト Watch」のみ販売)。
実機やプレゼンテーションを通じて見えてきたのは、単なる新デバイスの投入という枠を超えた、シャープの新たな事業戦略と「生存競争への回答」だ。
本稿では、3つのハードウェアと、それらをつなぐアプリからなる新エコシステムのファーストインプレッションをお届けする。
外部環境の激変とライフスタイルブランドへの転換

近年のスマートフォン市場は、円安やメモリー価格の高騰、中東情勢など、急激な外部環境の変化に晒されている。
実際、公開市場版AQUOS R11の直販価格(512GBモデル)は16万3900円(税込)となっており、前モデル「AQUOS R10」の同容量モデルと比較して約5万円の値上げとなっている。
この状況下において、シャープが打ち出した次なる戦略は「人を中心に、体験が整う。」というアプローチだ。
端末単体でスペックを競う「デバイスメーカー」から、日々使うデバイスを通じて人のコンディションに寄り添う「ライフスタイルブランド」への脱皮を図るという。

その戦略の中核となるのが、今回発表されたスマートフォンと、新たに参入するウェアラブルデバイス、そしてそれらのデータを一元管理するヘルスケアアプリ「からだメイト」だ。
摂取カロリーを“自動計測”できるスマートウォッチ

会場で最も大きなインパクトを残したのは、からだメイト Watchだろう。最大の特徴はアメリカ・HEALBE Corporationの特許技術を活用した、摂取カロリーの自動測定機能だ。
からだメイト Watchの生体電気インピーダンスセンサーを用いて、体内の水分の移動や糖の変化を読み取ることで、食事による摂取カロリーを推測。消費カロリーとの「収支」を可視化できる。

一般的な食事管理のアプリでも、摂取カロリーの計測については、食事の写真をアップロードすることで、概算を記録する機能もある。
だが、毎食写真を撮り、アップロードをするのは手間がかかり、ついさぼりがちになってしまう。自動的に摂取カロリーを測定するというアプローチは、こうしたユーザーの「記録に対する挫折」や「管理のストレス」を根本から解消する。

また、体内の水分バランスも常時モニタリングしており、水分補給が必要なタイミングでアラートを発する。
一般的なスマートウォッチは「運動サポート」と「健康管理機能」が代表的な機能になるが、からだメイト Watchはより色濃く健康管理に特化したウェアラブルデバイスと言える。

独自のUI「サーキットビュー」は、朝は睡眠や天気、日中は歩数やカロリー、夜は明日の予定など、ユーザーがその時に知りたい情報を自動で切り替えて表示してくれる。
Suicaやカードのタッチ決済など、決済機能は搭載されていない。シャープによるとこの仕様は意図的なもので、健康と美容の用途に特化した割り切りとなっている。

本体は上品な仕上がりで、スマートウォッチとして尖ったデザインではないものの、メタリックな筐体やリューズの操作性、バンドのさらっとした質感も良好だった。
直販サイトで5万9400円と、決して安価とは言えないが、摂取カロリーの自動測定機能といったユニークな取り組みも行われているデバイスと捉えれば、十分価値を感じられる。

「着けていることを忘れる」スマートリング

ウォッチとは対照的に、徹底して「着けていることを意識させないデバイス」として登場したのがスマートリングの「からだメイト Ring」だ。
すでに自社のスマートリングを展開するSOXAI(ソクサイ)のセンシング技術を活用し、心拍や皮膚温度、睡眠状態などを高精度に計測する。直販価格は4万1800円(税込)。

実機を指にはめてみると、幅6.7mm、厚み2.8mm、重量はわずか2.1〜3.1gというコンパクトさに惹かれる。一般的なアクセサリーリングと比べればまだまだ分厚いが、着け心地にはかなりこだわられている印象だ。
最大14日間という長寿命バッテリーに加え、シチズンの時計などでも使われる「デュラテクトコーティング」を採用しており、傷にも強い。

ウォッチがインタラクティブに情報を確認する「動」のデバイスであるならば、リングは睡眠時や入浴時も含めて24時間着けっぱなしでデータを収集し続ける「静」のデバイスと言える。
シャープは、ユーザーの生活スタイルに合わせて、これらを使い分ける、あるいは併用する健康管理を提案している。























