- MONEY INSIDER
- マネープラン
- 約3億円で家を売った団塊夫婦、キャンピングカーで全米を旅する生活を始めた。この試みはすでに3年続いている

- 退職者のロマーノ・シムズとリンダ・シムズは、RVで暮らすために自宅を売却した。
- このベビーブーマー(団塊)世代のカップルは、新たな冒険に踏み出したことを後悔していない。
- 旧友や新しい友人との再会、そして観光を楽しんでいる。
引退生活を送る70代のロマーノとリンダ・シムズ夫妻は、人生の「最後の四半世紀」を使って全米各地を巡りながら様々な景色を楽しむために、湖の景色が見られるテネシー州の自宅を売却した。
このベビーブーマー世代の夫婦と愛犬イジーは、「ブーマーバス(BoomerBus)」という愛称のキャンピングカーで生活を始め、3年目を迎えている。
ロマーノは数年前からRVでの生活を試してみたかったが、当時はリンダがまだ働いていた。そのうえ、彼も軍を退役していたものの契約業務に従事していたため、それを実現できなかった。
シムズ夫妻のように、生活規模を縮小して新たな住まいの形を模索する高齢のアメリカ人は彼らだけではない。子供たちが独立した夫婦がフルタイムのキャンピングカー生活に挑戦し、リモートワークを通じて旅先で仕事をしている。キャンピングカー生活者は、全米を旅して新しい人々と出会い、住居費を節約することを楽しんでいる。
2023年当時、ロマーノとリンダにとって、約20年間住んでいたドック付きの5200平方フィート(約483平方メートル)の家は、とても広く感じられた。彼らの年齢では家やボート、ジェットスキーの維持管理は負担が大きすぎたのだ。
「家にあるものは、あくまでも『物』に過ぎない。手放しても構わないけれど、そうするには心の準備が必要だった」とリンダは話す。
リンダが家を売ってキャンピングカーで旅をするアイデアを提案すると、ロマーノは迷うことなく、翌日には所有していた車の1台を売却してしまった。
2人は情報を集め、不動産業者の友人に連絡して計画を話し、家族にその計画を伝える準備を整えた。
孫娘は「それはあなたたちにとって正しい選択よ」と言い、さらに「人生もあと4分の1しかないんだから」と言った。
2024年、夫妻は210万ドル(約3億2550万円、1ドル=155円換算:以下同)で夢の家を売却した。リンダは、自分たちの個性やスタイルが反映されたその家で暮らすのが大好きだったという。シムズ夫妻は、最終的にその家を買った人たちと友人になった。
「この家は、私たちが30年かけて集めてきた夢そのもので、設計図も自分たちで描いたの」とリンダは語す。「ロマーノはいつも『棺桶に入らない限りここを離れない。もう二度と引っ越さない』と言っていたわ。でも、私たちは考えを変えたの」
2人は、退職後の新たな章を始めるために、改造費を含めて約70万ドル(約1億850万円)のキャンピングカーを購入した。
「目が覚めると『これは冒険だ。できる限り、楽しもう』と口にした」とロマーノは話す。

キャンプ場の宿泊料金は変動する
「この生活を実現するために、私たちは一生をかけて働いてきた」とロマーノは語った。「貯蓄も投資も、働き盛りの間ずっと続けてきた。だから今は、その成果を楽しんでいる」
3月中旬のインタビュー当時、彼らは1週間前に給油したガソリンが1ガロン5ドル(約775円)だったと語った。「150ガロン×5ドル、計算してみればわかるが、人々はパニックになり、『なんてこった、ひどい』と言うんだ。確かにひどいけど、僕たちは毎日車を運転するわけじゃないからね」とロマーノは話す。
夫妻によると、キャンプ場の料金は様々で、カジノの駐車場など無料で泊まれる場所もあるという。母の日にはブドウ園に滞在したが、そこで少しお金を使えば無料で駐車できたそうだ。
また、週に数日は外食を楽しんでいる。
「楽しみのひとつは、リサーチをして、この地域で何が美味しいかを見つけること。小さなダイナーでも、家族経営の店でも、あるいは本当に高級なレストランでも、何でもね」とリンダは話す。
あわせて読みたい
Special Feature



























