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- 息子の病気を機に家を売り、一家6人でキャンピングカー生活を始めた…「後悔のない人生」を求めて一緒に旅する道を選択

- キャシー・ベイリーさんの一家6人は、フルタイムのキャンピングカー生活を送りながら全米を旅するアメリカ人の一員だ。
- こうしたライフスタイルへの転換を決意したのは、健康にまつわる危機がきっかけだった。
- 定住型の家からは訪れることができない場所を旅することが、家族の楽しみとなっている。
長距離移動を終えたある日、キャシー・ベイリーさん一家はユタ州の山中で、休息を取るためにキャンピングカー(RV)を停められる場所を探していた。
キャンピングカーで一緒に暮らすベイリーさんと夫、そして4人の子どもたちは翌朝、周囲から聞こえるヒツジの「メェー」という鳴き声で目を覚ました。これは、フルタイムのRVライフを続けるなかで、6人家族が紡いできた数々の「魔法のような思い出」の一つに過ぎない。
旅を通じて、家族はアリゾナ州で野生の馬が駆ける姿を目にしたり、旅先で友人たちのコミュニティを築いたりしてきた。ベイリーさんはフロリダ州でパドルボードに乗っているときにカメやイルカに遭遇し、夫婦のデートで出かけたハイキング中にはオーロラも目撃したという。
彼女にとって、家族の旅は、1990年代後半のニコロデオン(Nickelodeon)制作のアニメ『ワイルド・ソーンベリー(The Wild Thornberrys)』を彷彿とさせるという。キャンピングカーで旅をしながら動物を記録する家族を描いた作品だ。これにオマージュを捧げ、家族はSNSのアカウント名を「wildthornbaileys」とした。
一家がフルタイムのRVライフを始めたのは2019年のことだった。最近は約1年間の休止期間を取りつつ、可能なときには引き続きロードライフを楽しんできた。その休止期間が間もなく終わりを迎えようとしている。購入してリノベーションした、より大型のキャンピングカーの準備が整い次第、この夏には再び旅に出る予定だ。
夫婦には8歳、10歳、13歳、14歳の4人の子どもがいる。RVライフを始めた当初、末っ子はまだ2歳になっていなかった。ベイリーさんによると、1型糖尿病の診断が遅れたために子どもの1人が危うく命を落としかけた経験が、家を離れてロードライフへと踏み出すきっかけになったという。
「私たち夫婦は2人とも、休みなく働いていることに気づきました。そして、もっと子どもたちと一緒に過ごしたいと思ったんです」とベイリーは語る。当時、彼女は写真家として週末や夜間を中心に働いていた。一方、夫は建設業に従事していた。息子の健康への不安が、一か八かの決断を後押しした。「頭に浮かぶのは、息子がまだ経験できていないことばかりだったのです」。

そうして2019年、夫婦は家とほとんどの所有物を売り払い、人生の新たな章を歩むための資金を作った。ベイリーさんは、4人の子どもを連れて旅に出ることには不安があったと振り返る。
しかし、それまであまり旅行をしてこなかった一家にとって、RVライフを始めてから重ねてきた冒険や新しい思い出は、かけがえのないものになっている。「子どもたちや夫と一緒にできなかったことの後悔に苛まれながら、病院の椅子に座ることなんて、もう二度としたくないのです」と彼女は語った。
出費をコントロールする方法
ベイリーさんによれば、もしRVライフをバケーション気分で過ごせば、定住型の家に住むよりかえって出費がかさむこともある。だが、自分たちはそうした暮らし方をしていないため、むしろ十分手頃なライフスタイルだと感じているという。
新しいキャンピングカーを待つ間、一時的に家に住んでいた時期があったが、それは大きな環境変化だった。何しろ一家はこの数年間、電気代や水道代を払う必要がなかったからだ。
「旅にもっとお金を回せるよう、可能な限りあらゆる方法でお金を節約するのが好きなんです」とベイリーさんは言う。
キャンプ場の利用料は場所によってさまざまだ。一家は、サウザンド・トレイルズ(Thousand Trails)やパスポート・アメリカ(Passport America)といった会員制プログラムを使ってお得に滞在している。それ以外は、アメリカ土地管理局(BLM)が管理する公有地に駐車することもある。
水道・電気・下水道に接続できる設備がない無料エリアは節約手段になるが、その分、水や生活必需品を余分に準備するなど、事前の計画が欠かせないという。

燃料代はかさみがちだが、RVユーザーはキャンプ場に長めに滞在したり、その地域のスポットを探索したりしながらしばらく過ごし、それから旅を再開することができる。
とはいえ、ベイリーさんは、これからRVライフを始めようとする人は物価の上昇に気を配るべきだと指摘する。一家は、RVユーザーが加盟する給油所で割引を受けられる無料の燃料カード「オープン・ロード(Open Roads)」を利用している。
食料品の調達については、全国各地に多くの店舗があるコストコ(Costco)の会員制度も活用している。ファーマーズマーケットで買い物するのも好きだが、観光地では価格が高くなりがちだという点には注意を払っているという。
「旅行中はうっかりすると食費がかさんでしまうんです。特に外食の頻度が増えると。可愛らしいお店を見かけると、つい入ってしまいやすいですからね」と彼女は語った。

多くのRVユーザーがリモートワークをしているため、どのプランが使えるかが状況によって変わることを考えると、できるだけ複数のインターネット回線を契約しておくことが望ましいという。ベイリーさん一家の場合、旅行者や地方在住者向けの無線インターネットサービス「OTR」に月100ドル(約1万5900円、1ドル=159円)、スターリンク(Starlink)のプランに月165ドル(約2万6200円)を支払っている。
ベイリー家はこれまでに複数のキャンピングカーを乗り継いできたが、新しいものに乗り換えることを決めた理由の一つは、年長の子どもたちが自分だけの空間とプライバシーを欲しがるようになったことだという。これまでのキャンピングカーでは、4人の子どもたち全員が2段ベッド2台のある1つの部屋を共有していた。新しいキャンピングカーでは、それぞれがもっと広い自分専用のスペースを持てるようになる。























