- LIFE INSIDER
- ライフスタイル
- 【佐藤優】年功序列、終身雇用は悪なのか? 「失われた30年」の意外な原因
Close up
佐藤優のお悩み哲学相談
佐藤優[作家・研究者](構成・本間大樹、イラスト・iziz、編集・野田翔)

シマオ:皆さん、こんにちは! 「佐藤優のお悩み哲学相談」のお時間がやってまいりました。読者の方にこちらの応募フォームからお寄せいただいたお悩みについて、佐藤優さんに答えていただきます。さっそくお便りを読んでいきましょう。
私は某私立学校で教員をしている者です。職場の人間関係や労働環境は大変素晴らしく、毎日定時で帰れています。「公立学校あるある」のパワハラ先輩教員や超絶サービス残業もほとんどありません。
しかし、一抹の不安もあります。それは教員業界を含む「年功序列、終身雇用」に対する疑念です。安定した雇用は一見良さげに聞こえますが、サラリーマンを堕落させる副作用があるようにも思えます。そこで佐藤先生に伺いたいのは、
1)年功序列、終身雇用型組織は腐敗する運命にあるのか?
2)そのような組織で働く場合、何に注意したら良いのか?
ということです。
(ジョン・マンジロー、40代後半、男性、教員)
※お便りが長文でしたので、記事では編集部にて要約させていただいております
※この記事は2024年12月25日初出です
「失われた30年」はどこから始まったのか
シマオ:ジョン・マンジローさん、お便りありがとうございます。確かに競争がない「ぬるま湯」的な環境だと、ついつい人間は易きに流れてしまうこともあるかと思いますが……佐藤さん、どうでしょうか?
佐藤さん:ジョンさんは知的な方だとお見受けします。その上でお話しすると、年功序列と終身雇用制が堕落や腐敗を呼ぶ、というのは少々短絡的な考え方だと思います。
シマオ:なぜでしょうか?
佐藤さん:先に結論を言うと、私はむしろ新自由主義の流れの中で、年功序列や終身雇用制といった「日本的経営」をやめて成果主義に走ったことが、この「失われた30年」につながったと考えているからです。
シマオ:むしろ、企業は年功序列と終身雇用は堅持すべきだったということでしょうか?
あわせて読みたい
Special Feature



























