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- 半導体株の歴史的な上昇はITバブルの再来か。エヌビディアはなぜその先頭にいないのか
連載
ビッグテックの動向

イラン戦争は停戦合意の延長に次ぐ延長で小康状態を維持しているものの、本質的な解決や終戦に至ったわけではなく、いつまた不安定化してもおかしくない状況です。
にもかかわらず、米国ではS&P500株価指数やナスダック(NASDAQ)総合指数が史上最高値を繰り返し更新し、原油価格高騰の影響を世界で最も大きく受けるはずの日本ですら、日経平均株価の最高値更新が日々報道されています。
メディアの記事見出しに何度も登場するので、投資に特段関心のない方でもすでにお気づきのことと思いますが、株式市場の活況をけん引しているのは半導体株の好調です。
昨日(5月12日)のウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は「株式市場のバブル、なぜ見極めが難しいか」と題した記事の冒頭で、現状を次のように端的に説明しています。
「株式市場がバブルの状態にあれば、それは危険だ。だが、もしあなたが『これがバブルだ』、あるいは『そうではない』と確信しているなら、事態はさらに危険かもしれない」
「半導体株は4月に38%超上昇し、月間ベースでは2000年2月以来の高いリターンを記録した。グーグル親会社のアルファベットは4月30日に10%高となり、1日で時価総額を4210億ドル以上も積み上げた。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、1日の時価総額の上昇幅としては、株式市場の歴史上で歴代2位の大きさとなった」
この半導体株をめぐる熱狂はいつまで続くのか、あるいはいつ終わりを迎えるのか。多くの投資家たちがいま最も頭を悩ませているテーマがそれであることを疑う余地はありません。
長年金融市場の取材を続けてきたエグゼクティブエディターのジョー・チョッリ記者が、この「世紀の難問」について多様な情報と論点を整理しています。本日のメインストーリーは半導体株の先行きをテーマにお届けします。
需給という古典的なメカニズム

数週間前、このニュースレターでフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最長となる18連騰を記録したことを取り上げました。
連騰記録は4月24日金曜日で途切れたものの、週明け2日間の調整を経て再び上昇に転じ、5月11日月曜日の大引けまでに(4月28日終値から)20%上昇しています。
また、半導体株の上昇は米国だけの現象ではありません。サムスン電子(Samsung Electronics)やSKハイニックス(SK Hynix)など半導体株の比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)もやはり3月末を底値に上昇に転じ、5月11日には史上最高値を更新しています。
そうした動きの背景にあるのは需給という古典的なメカニズム。AIの急速な発展と普及が計算能力およびそのインフラとしての各種半導体に対する膨大な需要を生み出し、その影響でチップ不足が生じた結果、稀少化した供給をめぐって価格上昇が起きているわけです。
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