- MONEY INSIDER
- マネープラン
- カリフォルニアの「狭小住宅」に、彼女は約1550万円を費やした。現在はエアビーで貸し出している

- キシロ・サクラ氏とパートナーは、自分たちのタイニーハウスをエアビー(Airbnb)で貸し出している。
- 家自体や家具、インテリア、電気配線、そしてデッキの費用として10万ドル(約1550万円)強を費やした。
- 将来的には住み替えを考えているが、それまでの間、この家は収入源とするつもりだ。
キシロ・サクラ氏は、わずか400平方フィート(約37平方メートル)のスペースに多くのものを詰め込んでいる。
26歳の彼女とパートナーは、昨年の秋からタイニーハウス(狭小住宅)の建設を真剣に考え始めた。2人はすぐに、明るいガラス窓と、広々とした特注のバックデッキを備えたモダンなスタイルのモデルに決めた。10万ドル(約1550万円、1ドル=155円換算:以下同)強という投資額は、それだけの価値があると思ったという。そしてエアビー(Airbnb)で収益化できると考えた。
「タイニーハウスは本当にクリエイティブな空間で、以前からずっと興味を惹かれていた」とキシロ氏は話す。「また賃貸の観点から見ても、こうした家はうまくいくはずだとわかっていた。とても人気が出る可能性があると考えた」

タイニーハウスは、住居の規模を縮小したい人、コストを削減したい人、あるいは活況を呈するバケーションレンタル市場で収益を得たい人にとって、人気の住居として台頭している。Business Insiderは、タイニーハウスの集落で子供を育てる親たち、ミニマリストなライフスタイルを愛する若者たち、そしてより小さな空間で引退生活を送ることを選んだ高齢者たちから話を聞いた。
米国の多くの都市で生活費が急騰している今、キシロ氏のようなアメリカ人たちは、より安価で自分好みにカスタマイズしやすく、インテリアの楽しみも豊富な住まいの選択肢として、タイニーハウスを受け入れている。

バケーションレンタル用に特注の狭小住宅を建てた
キシロ氏とパートナーは主にシアトルに住んでいるが、カリフォルニア州中部の土地にこのタイニーハウスを建てることにした。そうすることで、ユニークな宿泊先を求める「スノーバード(snowbirds:寒さを避け、冬季に温暖な地域へ移動する人々)」や休暇客を取り込めるからだ。
その戦略はすでに成果を上げている。3月上旬にエアビーで宿泊客の募集を開始して以来、キシロ氏の推定では、予約率は80%に達している。この小さな家はカップルやひとり旅の旅行者に人気があるという。
宿泊料金は、季節や予約状況に応じて1泊100ドル(約1万5500円)から300ドル(約4万6500円)の間に設定している。キシロ氏によると、1泊あたりの料金はサードパーティの変動価格設定ツールで決定するという。彼女は、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)からレイバーデーまでの期間が最も収益が見込めると予想しているようだ。

夫妻は建設会社から画一的なモデルハウスを購入。その後、バックスプラッシュ(油はね防止板)のタイルや生ごみ処理機、大きなガラス引き戸などを追加してカスタマイズした。キシロ氏によると、彼らは空間の「隅々まで」を自らデザインしたという。
建材の配送と施工には数カ月を要した。彼女は200平方フィート(約19平方メートル)の小さなスペースではなく、400平方フィートとやや広いオプションを選んだ。確かにこれは間違いなく「タイニーハウス」だが、キシロ氏にとって重要なのは、洗濯乾燥機や食器洗い機、機能的なキッチンといった設備を備え、住み心地の良い空間にすることだった。
「こうした設備は通常、タイニーハウスには存在しないか、あるいは贅沢品と見なされる」と、彼女は話す。「ゲストにこれら全てを提供し、非常に快適な体験をしてほしい。1泊の滞在でも、1カ月の滞在でも構わない」

キシロ氏は、自分のタイニーハウスのスタイルを「モダン・スカンジナビアン」と表現する。外観は全面黒で、高いA型の天井が特徴だ。室内は「ラスティック・ボヘミアン」な雰囲気だと彼女は語る。ラタン製の照明器具、ブッチャーブロック(非常に厚く耐久性の高い木製天板や作業台)のカウンタートップ、温かみのあるテラコッタ色のアクセント、そして焦げ茶色のクッションが配されている。
天窓の設置や、引き戸のような省スペース設計のおかげで、実際の広さよりも広く感じられるという。14フィート(約4.3メートル)のバックデッキが、リビングスペースを屋外へと広げる。
まだ、オープンさせたばかりだが、キシロ氏はこのタイニーハウスが確かな投資になると感じている。家屋自体の価格は8万4962ドル(約1317万円)で、電気工事や配管工事、デッキの建設、家具、インテリア、人件費を加えると、総費用は10万ドルを少し超えた。1泊あたり数百ドルの収益が安定して入ってくるなら、長期的には利益を生むと彼女は確信している。
タイニーハウスの購入を検討している人へ彼女はアドバイスする。「これは投資だから節約できるところは節約しつつ、価値があると思うものには投資すべきだ。少し長期的な視点持つ必要がある」

キシロ氏はコンサルティング・ファームに在籍し、リモートワークを行っている。彼女はいつかホスピタリティ業界で働くことも希望しており、イベントの主催や、自分自身のベッド・アンド・ブレックファスト(欧米で見られる小規模の宿泊施設)を開くことも考えているそうだ。
このエアビーは良い試金石になると、彼女は言う。また、雨の多いワシントン州の冬から逃れるための息抜きとして、カリフォルニアのタイニーハウスを自分とパートナーのためのセカンドハウスとして持つというアイデアも思い浮かべている。両親が高齢化するにつれ、この家を多世代同居の場所にすることも考えていると、キシロ氏は話す。そうすれば、家族全員が同じ敷地内で暮らしながら、それぞれのプライベートな空間も確保できる。彼女はその柔軟性を気に入っている。
「正直なところ、ダウンサイジングは本当に魅力的な選択肢だ」と、彼女は語る。さらに「私はタイニーハウスでの生活を強く推奨するし、将来はメインの住まいにしたいと思っている」と付け加えた。
あわせて読みたい
Special Feature




























