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米海軍、「最高機密」を公開…イラン情勢緊迫下で姿を現した「...
Talia Lakrit · 2026-05-17 · via Business Insider Japan
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米海軍、「最高機密」を公開…イラン情勢緊迫下で姿を現した「戦略原潜」が放つメッセージ

A US Navy ballistic missile submarine in Gibraltar.
イランとの緊張状態が続くなか、艦名非公表のアメリカの弾道ミサイル搭載潜水艦が5月11日、ジブラルタルに到着した。
US Navy courtesy photo
  • アメリカ国防総省は、ジブラルタルに停泊中のオハイオ級ミサイル原子力潜水艦の写真を公開した。
  • アメリカ海軍は、今回の寄港はアメリカの能力とNATO(北大西洋条約機構)同盟国に対するコミットメントを示すものだとしている。
  • 核武装した潜水艦の所在を公にすることは、敵対勢力に対する明確なメッセージとなる。

アメリカ軍は通常、自国の核戦力のなかで海中部分を担うミサイル搭載原子力潜水艦の配備先を明かすことはほとんどない。それを公開するときは、何らかのメッセージが込められていることが多い。

5月1日、米海軍第6艦隊は、弾道ミサイルを搭載するオハイオ級原子力潜水艦がジブラルタルに停泊している写真を公開した。声明では、艦名非公表のこの潜水艦が、スペイン沖のイギリス領ジブラルタルに寄港したことについて、「アメリカの能力、柔軟性、そしてNATO同盟国への継続的なコミットメントを示すものだ」と述べた。

海軍の発表では、イランや現在進行中の紛争には触れていない。しかし、核弾頭を搭載する「トライデントII(TridentⅡ)」弾道ミサイルの運用を前提に設計された「ブーマー(Boomer、戦略ミサイル原子力潜水艦の俗称)」が、近隣の中東地域で緊張が高まっているこのタイミングに地中海に姿を現した点が注目に値する。

米海軍はイランの港湾を封鎖し、イラン側は米軍や商船に対して攻撃を仕掛けている。

そして5月11日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、イランとの停戦合意は「瀕死の状態だ」と発言した。彼はイラン政府の最新の提案を「ゴミ同然」と切り捨て、4月初めには事実上閉鎖されたままのホルムズ海峡を再開しなければ「地獄が降り注ぐことになる」と警告していた。

12日には、ピート・ヘグセス(Pete Hegseth)国防長官が米議会の公聴会で、アメリカは必要に応じて事態をエスカレートさせる、あるいは沈静化させる計画を用意していると証言した。

米海軍は14隻のオハイオ級弾道ミサイル搭載潜水艦を保有しており、各艦には20基のトライデントII D5ミサイルを搭載できる。海軍海上システム司令部(Naval Sea Systems Command)によれば、これらの潜水艦は「長期にわたる抑止哨戒任務のために特別に設計された」ものだ。トライデントミサイルには1基あたり最大8発の核弾頭を搭載することができる。

これらの強力な潜水艦群は、アメリカの「核の3本柱(核トライアド)」の海中部門を構成している。残り2つは、核兵器を搭載可能な戦略爆撃機と、地下サイロに格納された大陸間弾道ミサイル(ICBM)だ。

A Trident II D5 missile launched from an Ohio-class ballistic missile submarine during a test launch in 2019.
2019年、非武装のトライデントII D5ミサイルの発射試験を行う、オハイオ級弾道ミサイル搭載潜水艦「メリーランド(USS Maryland)」。
John Kowalski/US Navy Photo

米海軍の弾道ミサイル搭載潜水艦の任務は、数カ月にわたって所在を隠し続けながら、有事の際にはいつでも報復核攻撃を確実に実行できる態勢を維持することだ。これらの潜水艦の生存性は、装甲や速度ではなく、隠密性と作戦上の機密保持によって担保されている。だからこそ、その所在地は通常、極秘扱いとなる。

それゆえ、潜水艦の現在位置、とりわけ洋上で抑止哨戒任務にあたっている際の所在は、アメリカ政府内で最も厳重に管理される作戦機密の1つなのだ。一方、寄港中の所在は、哨戒中に比べれば機密性ははるかに低い。

攻撃型原潜や巡航ミサイル原潜の動向は、核戦略においてブーマー(戦略原潜)が果たす中心的な役割と比べれば、それほど機密性が高いわけではない。

2025年7月、アメリカの攻撃型原潜「ニューポート・ニューズ(USS Newport News)」がアイスランドへ公式に寄港。米海軍の原子力攻撃潜水艦として初めて同国を訪問した。これは、北極圏におけるロシアの軍事活動に対する懸念が高まるなかで実施されたものだ。

在欧州・アフリカ米海軍司令官のスチュアート・マンチ(Stuart Munsch)海軍大将は、Business Insiderの取材に対し、この潜水艦の訪問は「この地域における我々のプレゼンスについて、敵対勢力に送る戦略的シグナルとして重要だ」と語っていた。

ロシアとの緊張が高まるさなかの2024年6月には、米海軍の弾道ミサイル搭載潜水艦がノルウェー沖で浮上した。海軍はその意図について具体的な説明はしなかった。

また2023年11月、イスラエルとハマスの戦争と、それに伴い中東全体で衝突が激化していた時期に、米中央軍は、紅海へ向けて浮上航行するオハイオ級巡航ミサイル原潜の写真を公開した。この動きは、中東でアメリカと最も緊密な安全保障上のパートナー(イスラエル)への支持を示すシグナルであり、同時にイランやレバノンを拠点とする武装組織ヒズボラに対する力の誇示として受け止められた。

国防総省の報道官はBusiness Insiderの問い合わせに対し、海軍に確認するよう促した。しかし、今回のジブラルタルの写真公開の目的について、海軍にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

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