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- EV需要は「思っていたほど伸びなかった」…GMがガソリン車生産に3億4000万ドルを追加投資

- ゼネラル・モーターズは2026年4月、ガソリン車の生産を強化するため、2つの工場に3億4000万ドルを投資すると発表した。
- 電気自動車の販売は補助制度の終了などの影響もあり、「想定していたほどのスピードでは伸びなかった」とGMの幹部はBusiness Insiderに語っている。
- GMは過去12カ月間で、アメリカ国内の工場に総額60億ドルを投じ、ガソリン車を中心とした生産体制の強化を進めている。
2026年4月、ゼネラル・モーターズ(GM)は、アメリカ国内の工場に新たに3億4000万ドル(約527億円)を投資する計画を明らかにした。
電気自動車(EV)の需要が現在全米で鈍化しているが、今回の投資は、ガソリン車向けの部品の生産拡大を後押しするものとなる。この資金は10速トランスミッションやエンジン部品など、ガソリン車を動かすために欠かせない主要部品を生産するミシガン州ロムルスとオハイオ州トレドにある2つの工場に充てられるという。
ロムルス工場には、3億ドル(約465億円)、トレド工場には追加で4000万ドル(約62億円)が投じられる。GMによると、過去12カ月間でアメリカ国内の製造分野に60億ドル(約9300億円)以上を投資してきたという。
「これはアメリカにとって本当に良いニュースだ」とGMの世界の生産部門を統括するシニアバイスプレジデント、マイク・トレボロー(Mike Trevorrow)はBusiness Insiderに語っている。
「我々は生産能力を拡大することで、顧客が求めているものを提供できるようになる。同時に、従業員への投資も引き続き進めていく」
GMは高収益のガソリン車に軸足を移す

GMは、今回の新たな投資によって、同社の利益の大きな柱となっている大型トラックやSUV、シボレー・コルベット(Chevrolet Corvette)の生産を引き続き拡大するとしている。
GMは、生産計画の見直しをする時期と電気自動車の販売鈍化が重なったことから、今回の対応に踏み切った。
「電気自動車の需要は、当初想定していたほどのスピードでは伸びなかった。顧客にガソリン車を確実に提供できるようにやや方針を戻している」とトレボローは説明する。
「今後も人々が求めるものを提供し続けていく」
直近の販売データは、EV普及のペースにばらつきがあることを浮き彫りにしている。2026年1〜3月期のGMのアメリカでの販売台数は、複数の電動モデルで大きく落ち込んでおり、ブレイザーEV(Blazer EV)は82%減、シルバラードEV(Silverado EV)も前年同期比で41%減となっている。
アメリカの自動車調査会社コックス・オートモーティブ(Cox Automotive)によると、アメリカのEV販売は2026年1〜3月期に前年同期比で27%減少した。また、アメリカ政府がアメリカ製のEVへの7500ドル(約116万2500円)の税額控除を打ち切って以降、業界全体の販売台数は落ち込んでいる。
アメリカ国内の工場への今回の投資は、生産戦略の一部を縮小するにあたり、契約解除やサプライヤーからのクレームなど、数十億ドル規模のコストを負担し続けている中で発表された。同社は最新の決算で、過去3カ月間にこれらの費用として22億ドル(約3410億円)の現金を支出したと明らかにした。
それでも経営陣は、同社がEVから完全に手を引くわけではないと話している。
同社CFO(最高財務責任者)のポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は、「当社は引き続き、EVの収益性の改善に取り組み、市場での普及が進むのに合わせて事業規模の拡大を図っていく。ただし、そのペースはこれまで想定していたよりも緩やかになる見通しだ」と4月28日に行われた決算説明会で述べている。
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