- LIFE INSIDER
- ライフスタイル
- インテリアデザイナーに聞いた、花粉シーズンに見直したい部屋づくりの4つのポイント
連載
インテリアデザイナーに聞く

花粉シーズンは外出はもちろん、家に花粉を持ち込んでしまうことも悩みの一因になる。花粉は一度室内に入り込むと、家具の隙間や空気が滞留する場所に溜まりやすく、放置すると人の動きによって再び舞い上がってしまうもの。だからこそ、家に入れない工夫と、入ってしまった後のケアのしやすさが対策の要になる。
今回は、株式会社ソーシャルインテリアで多様な空間づくりに携わるインテリアデザイナー・佐々木愛生さんに、花粉を持ち込まない家づくりと室内に溜めないための整え方について伺った。
玄関で花粉を止める仕組みをつくる

花粉は玄関から持ち込まれることが多く、帰宅直後の動きが対策の分かれ目になる。外で付着した花粉をリビングまで運ばないためには、玄関で落とす流れをつくっておくことが大切だ。
「外で着ていた上着やバッグは、できるだけ玄関で脱いだり払い落としたりするのが理想です。玄関にコート掛けを設けたり、布用ブラシを置いておくと、帰宅後に自然な流れで花粉対策ができます。間取り的に玄関からすぐリビングにつながる場合は、いったん洗面所を経由してから生活空間に入るだけでも、持ち込み量を大きく減らせます」
家具配置で花粉の滞留を減らす

花粉は空気が滞留する場所に落ちやすいため、家具の置き方は花粉対策に直結する。
「動線が複雑だったり、家具の配置によって細かい隙間が多い部屋は、花粉が溜まりやすくなります。部屋の四隅以外に小さなスペースが生まれると掃除しづらくなるため、できるだけ余計な角をつくらないことがポイントです。メインの動線は直線を意識し、家具同士の距離を少し空けたり、床にものを置かないようにしたりと、花粉シーズンの間だけでもレイアウトを変えると効果的です」
花粉が舞いにくい湿度と空気環境を保つ

湿度と空気の流れは花粉の広がり方に大きく影響する。
「空気清浄機は、空気の流れがある位置に置くのが基本です。人がよく通る動線やエアコンの風が届く範囲など、空気が循環している場所に設置すると、花粉を効率よく吸い取りやすくなります。また、室内が乾燥すると花粉が舞いやすくなるため、加湿器を併用して適度な湿度を保つことも大切です」
ファブリックの使い方で花粉の付着を減らす

インテリアの素材選びは、花粉対策でも無視できないポイントだ。
「ラグやカーテンなどのファブリック類は花粉が吸着しやすいので、花粉症がつらい時期だけ減らしてみるのも一つの方法です。特に玄関付近のカーテンや、帰宅してすぐに触れやすいソファの背もたれなどは、外で使っていたコートやバッグが擦れやすく、花粉が付着しやすい場所になります。完全に取り除く必要はありませんが、洗いやすい素材に替えたり、布面積を少し減らすだけでも、掃除が楽になるのでおすすめです」
特別な道具に頼らなくても、住まいの構造やレイアウトの工夫によって、花粉対策の効果は大きく変わる。動線、素材、空気の流れを整えることは、花粉シーズンだけでなく、日々の快適さにも直結することだ。インテリアの視点から環境を整えることが、季節に左右されない暮らしやすさを生む鍵になる。




























