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- ロシアの「自国領土への誤爆」が止まらない…過去3年で最低330回、兵士の疲弊と訓練不足が原因と英国防省

- ロシア空軍はウクライナに対し、滑空爆弾による空爆を矢継ぎ早に展開しているが、自国領土への誤爆も繰り返している。
- ある集計によると、ロシアは過去3年間で少なくとも330回にわたり自国を誤爆しているという。
- これほど高い頻度で“同士討ち”が発生している要因について、イギリス国防省は、安全手順の形骸化と兵士の疲労が重なった結果だと指摘した。
イギリス国防省は6月3日、ロシア軍が長年、自らが透過した滑空爆弾による誤爆トラブルに悩まされており、ロシア政府が手動する空爆作戦の構造的な欠陥が浮き彫りになっていると指摘した。
同省が同日公表した戦況報告では、「一連の誤爆は、意図した標的に対して兵器を正確に運用する能力において、ロシア側が致命的なミスを重ね続けていることを示している」と分析している。
今回の報告は、ロシアの独立系オープンソース・インテリジェンス・グループ「アストラ(Astra)」の調査データを引用したものだ。同グループは長年にわたり、ロシア本土や占領下のウクライナ領内に誤って投下された滑空爆弾がもたらした破壊の爪痕を追跡し、その映像を発信してきた。
アストラが5月下旬に明らかにしたところによると、ロシア空軍は2026年に入ってからだけでも、少なくとも25発の滑空爆弾を自国の支配地域に誤って投下したという。なお、同様の誤爆は2025年に143件、2024年には165件が記録されている。
ロシア軍がウクライナに対し、1日数十発に及ぶ航空機発射型の滑空爆弾で猛攻し始めたのは2023年のことだ。その後、ロシアは攻撃のペースを徐々に加速し、いまや毎日100発を優に超える弾薬を投下している。
イギリス国防省の推計によると、ロシアは現在、戦闘機を1日200回以上出撃させており、毎日およそ180発から250発の滑空爆弾を浴びせ続けているという。
頻発する誤爆の原因について、同省は、戦闘機に爆弾を搭載・セットするときの安全手順が適切に行われず、また戦闘機搭乗員による操縦・運用上のミスが複合的に絡み合って発生している可能性が高いと指摘する。
さらに「誤爆がここまで多発している事実は、ロシア軍のパイロットら搭乗員、地上整備員が極度の疲労状態にあることを物語っていると同時に、軍事訓練そのものが不足している実態を露呈している」とも分析している。
Business Insiderは通常業務時間外にコメントを求めたが、ロシア国防省から回答は得られなかった。
ロシアの戦闘機は、ウクライナの防空網を避けるため、友軍支配地域(安全圏)から滑空爆弾——旧ソ連時代からある汎用航空爆弾「FAB」に、「UMPK」と呼ばれる主翼付きの誘導キットを後付けして改造したもの——を発射することが多い。

アナリストたちは当時、この誤爆率の高さについて、ウクライナのハルキウと国境を挟んで向かい合うロシアの都市ベルゴロドなどで負傷・死亡する民間人が出ているのは、誘導キットの初期不良や品質の低さが原因の可能性があると分析していた。
実際に被害を受けた地域のロシア側の当局者らも以前、誤爆があった事実を認めている。
ロシア国防省が最も明確にその事実を認めたのは、2023年4月のことだ。同省は、Su-34戦闘機がベルゴロド市内に「航空弾薬の異常降下(意図しない爆弾の落下)」によって誤って爆弾を投下したと発表した。地元当局によると、この誤爆によって市内に直径60フィート(18m)もの巨大なクレーターができ、女性2人が負傷したという。














