- MONEY INSIDER
- マネープラン
- ある夫婦は“物置小屋”を約190万円で購入し、「タイニーハウス」に改造した。いまは3匹の犬とともに暮らしている

- ミーガン・エドソンさん、スコット・エドソンさん夫妻は、イリノイ州にある2000平方フィート(約186平米)の邸宅から、コロラド州の小屋へと移り住んだ。
- 2人は1万2000ドル(約190万円)で小屋を購入し、3匹の犬と暮らすタイニーハウスに改造した。
- この経験が自分たちの人生を良い方向に変えた、と2人は語っている。
ミーガン・エドソンさん、スコット・エドソンさん夫妻の家は、控えめに言っても、徹底的に計算し尽くされた設計になっている。
2段ベッドから貯水タンクを隠すためのロフトに至るまで、彼らの自宅には1インチたりとも無駄なスペースはない。それもそのはず、彼らの家はもともと広さがわずか約380平方フィート(約35平米)の物置小屋だったのだから。
当初は一時的な仮住まいのつもりだったが、2020年以降、この場所はエドソン夫妻にとって立派な「タイニーハウス」になった。入居から約6年が経った現在、2人はこの家が自分たちの人生を変えたとBusiness Insiderに語った。
2020年にイリノイ州からコロラド州に移住したとき、タイニーハウスに住むつもりはまったくなかった

55歳のミーガン・エドソンさんと41歳のスコット・エドソンさんは、2017年にコロラド州リードビルで0.5エーカー(約2023平米)の土地を購入した。
2人は当時、イリノイ州バリントンに住み、経営するジムも順調だったが、いずれはコロラドに移住するつもりでいた。ミーガンさんの娘が現地の大学に通っており、息子もデンバーに定住する予定だったからだ。
ところが2020年、パンデミックの影響でジムを閉鎖せざるを得なくなった。
「店をたたむことになり、『それなら今すぐ行ってしまおう』と思ったんです」とミーガンさんは振り返る。
夫妻は自宅を売却し、キャンピングカーを購入。2020年7月、4匹の犬とともにコロラドに向けて出発した。購入した土地に、納屋風のスチール製建物を住宅として活用するスタイルで、アメリカで人気上昇中の「バーンドミニアム(1つ屋根の下に生活エリアとガレージ、仕事場などが集まっている大きな鉄骨の建物)」を建設するため、業者と契約した。工事が完了するまでは、キャンピングカーで生活する計画を立てていた。
現在、ミーガンさんは、幸運をもたらすとされる馬蹄などをアップサイクルする自身のブランド「Bear + Scout」を経営し、スコットさんは法執行機関向け装備品会社の営業マネジャーを務めている。共に暮らす犬は3匹になった。
バーンドミニアムの計画が頓挫し、より快適な住まいを探す必要に迫られた

2020年9月、バーンドミニアムを依頼した業者が実際には建物の設計図すら作成していなかったことが発覚。冬が近づくなか、夫妻は代わりの住まいを急遽探さなければならなくなった。キャンピングカーはあまりにも狭く、特に犬たちを連れての長期生活には耐えられそうになかったからだ。
そこで夫妻は、納屋風物置販売の「Shed Depot」から380平方フィート(約35平米)の小屋を購入し、タイニーハウスに改造することを決断した。費用は1万2000ドル(190万2000円)だった。
購入した小屋は合板の床で、発電用の太陽光パネルはあったが、電気暖房はなかった。水道にも接続されておらず、本格的に寒くなる前に配管工事を終える時間も残されていなかった。
代わりにスコットさんが敷地内に設置したのは、一度に150ガロン(約568リットル)を貯められる水タンクだ。近くの消火栓から水を補給する仕組みで、RV(キャンピングカー)の給水ポンプと似たような機能を果たす。
暖かい季節には近隣の水道システムに直接接続するが、1年の大半はその消火栓が主な水源となっている。
長く住むことになると気づき、小屋を本格的に改修した

電気暖房がないなど数々の不便を我慢しながら約2年間この小屋で過ごした。その間、夫妻はここに住み続けるか、別の住まいを探すかを検討し続けた。
「2021年から2022年にかけて、どこか別の場所に家を買って、この土地の開発は後回しにすることも考えました。でも、周辺の不動産価格は狂ったように高騰していて」とミーガンさんは語る。「私たちが住むエリアはアウトドア・レクリエーションの拠点として大人気なので、別荘を現金でポンと買う人が多かったんです。かといって、賃貸物件を探そうにも、当時は犬が4匹もいたので選択肢になりませんでした」
2023年、夫妻はこの土地により広い家を建てる資金が貯まるまで、小屋での生活を続けることを決めた。滞在が長期化することを見据え、快適性を高めるためのリノベーションに投資した。スコットさんによれば、この数年間に費やしたリノベーション費用は約3万ドル(475万5000万円)に上るという。
合板だった床をラミネートフローリングに張り替え、電気系統をアップグレードし、暖房ユニットも設置した。それから3年、2人はこのタイニーハウスをすっかり気に入っている。
小屋に入ると、まず目に入るのはキッチンとマッドルームだ

玄関の右側には壁掛けフックがあり、ジャケットや帽子をかけられるようになっている。フックの下には靴が並び、ゴミ箱はシンクと調理台から離れた位置に置かれている。
この小屋を購入した当初、キッチンは極めて簡素なものだった。
「最初は業務用シンクと、独立した金属製レストランテーブルがあるだけでした」とスコットさんは語る。「その後、本物のキャビネットと木製のカウンタートップを取り付けました」。
シンクの上にはオープンシェルフを設け、バスケットを使って小物を収納している。シンクの下に掛けられたタータンチェックのカーテンが、居心地のいい山小屋のような雰囲気を演出している。
小屋の内部は、基本的に大きな1つの空間になっている

キッチンは小屋の手前側に位置し、アーチ型の開口部でリビングエリアと緩やかに仕切られている。
その奥には、オフィス、リビング、寝室、ダイニングを兼ねたオープンコンセプトの空間が広がり、バスルームとクローゼットが一番奥に配置されている。
出張と在宅勤務を組み合わせた働き方をしているスコットさんは、自宅にいるときはここのデスクをオフィスとして使っている。
鹿の角のオブジェやアイアン素材の照明器具が、キャビン風の美学を演出している。





































