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- 年1900億ドル巨額投資の理由は「需要があるから」。ピチャイCEOが語るAIで変わるグーグルの主軸

毎年Google I/Oの最終日には、グーグル経営陣と海外記者のラウンドテーブル取材が開催される。同社トップの考えを聞ける貴重なイベントだ。
今回グーグルが強調したのは、「エージェンティックAI時代に向けて本格的に変化する」ことであり、「情報を整理する会社」から「行動を支援する会社」へ進むという宣言だ。
グーグルのスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEO、検索担当バイスプレジデントのリズ・リード(Elizabeth Reid)氏、Google DeepMindのCTO(最高技術責任者)でグーグルのチーフAIアーキテクトであるコーライ・カヴクジュオール(Koray Kavukcuoglu)氏の言葉から、狙いを探っていこう。
エージェントへの移行が2026年の主軸
ピチャイCEOは記者から「5年後や10年後に、このGoogle I/Oから人々が語り継ぐであろう1つの発表は何か」と問われ、個別製品ではなく、次のように表現した。
「2026年のGoogle I/Oでは、私たちの製品全体におけるエージェント的変革の基盤を築いたと考えている。これまでは『質問してなんらかの情報を得る』という段階だった。そこから、製品と継続的な対話を行えるようになり、さらには製品が実際に意味のある行動を起こし、それに基づいて人々の生活を楽にしてくれるようになる」(ピチャイCEO)

ここで重要な点は、2026年でグーグルがフォーカスした部分を「検索の改良」や「モデル性能の向上」といった個別の要素ではなく、消費者とサービスの関係そのものの転換点である、とピチャイCEOが説明していることだ。
それだけグーグルにとっては、エージェンティックAI時代への移行が重要な要素だ、ということなのだろう。
「エージェンティックAIの時代において、グーグルの全体的なビジョンは何か」と聞かれたピチャイCEOは、グーグルのミッションとAIを直接結びつけて、次のように説明した。
「『世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする』というミッションを推進するために、AIほど優れた技術はない。
一方で、AIが人々の日常生活を支援する強力なアシスタントになりつつある。Google I/Oで目指したのは、消費者、開発者、企業を問わず、当社のすべてのサービスでアシスタントとなりうる要素を提供することだ」(ピチャイCEO)
そのビジョンについて、検索担当のリード氏は、ユーザー体験の側から「何を聞きたいか、ということに対する障壁が、技術的な制約変化によって崩れてきている」と説明する。
「人々は常に『もっと知りたい』と思っていても、『思った通りに質問をする』という面で技術が障壁になっていた。しかし今ではキーワードではなく、文章で、抱いている疑問をそのまま質問できるようになった。
さらにAIエージェントは、より難しいタスクと、その場限りではない非同期的なタスクの両方を解放してくれる」(リード氏)
「その場限りではない非同期的なタスク」とは、エージェンティックAIに仕事を依頼し、条件にあった時に通知してくれるような要素を指す。毎回検索して価格にあった商品やチケットを探すのは大変だが、AIが定期的にチェックして教えてくれるなら最適なタイミングを見つけやすい。
これもまた検索の変化であり、「ユーザーは本来の疑問をそのまま扱えるようになる」ことにつながっている。


























