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「就活やってる感」はある。内定は「お守り」。批判あっても就活エージェントを使う大学生の本音とは

内定先への内定承諾の強要、いわゆる「オワハラ」や不透明な労働条件の提示など、最近「就活エージェント」についてのネガティブな話をよく聞くようになった。
大学3年生の私も、自己分析やES作成のセミナーへの参加など、この春から「就活」をスタートした一人だ。何が正解か分からないまま、周りの雰囲気に流されて動いてしまっている側面も多少はある。そんな時、「一緒に伴走します」と手を差し伸べてくれるエージェントの存在は、確かに魅力的に映る。
悪い噂があると知りながら、なぜ学生はエージェントに頼るのか——。背景を学生たちに取材した。
欲しかったのは「就活やってる感」

多くの学生が就活を意識し始めるのは、大学3年生の春だ。
就職活動の本選考が始まるのは大学4年生の春だが、3年生の夏には大手企業でサマーインターンシップがある。参加できれば選考が有利になると言われることもあり、学生たちは3年生の春になると、まずは夏に向けて一気に情報収集を始める。
ただ、そこで多くの学生が直面するのが「そもそも何をやればいいのか分からない」という現実だ。都内の有名私立大学文系学部に通う4年生のみのりさん(仮名)もその一人だった。
みのりさんは、3年生の春に友人から紹介された就活コミュニティをきっかけに就活エージェントの存在を知り、登録した。
エージェントへの登録経路は人によって異なる。ゼミの先輩からの紹介や、就活インフルエンサーによるSNS投稿をきっかけにエージェントと出会う学生も多い。ただ、私が話を聞いた5人の学生が就活エージェントに登録した時期は、いずれも大学3年生の春に集中していた。
大手人材会社が提供しているものから、ベンチャーが運営するものまで、就活エージェントといっても種類はさまざま。複数のエージェントを比較したみのりさんが最終的に選んだ決め手は「一番親身になってくれそうだったから」。他のエージェントには年次の近い担当者が多かったものの、みのりさんが選んだエージェントの担当者は少し年齢が上に見えた。
「先輩に相談するのとは違う視点でアドバイスをもらえると思ったし、面接官でいそうだった」
みのりさんは当時についてそう語っていた。

エージェントとは月1回程度オンラインで面談し、自己分析や志望業界についての相談を重ねた。日常的なやり取りは主にLINEで、ESなどの書類を送れば添削してくれたという。
「エージェントを通じて自分が知らなかった企業や業界に気づけたことはプラスだった。大手しか見えていなかった自分が、面白い企業を知ることができた」(みのりさん)
授業やアルバイトで日中に時間が取りにくい中で、夜間や土日でも個別対応してくれる環境は利用しやすかったという声も別の学生から聞かれた。
「就活をやってる感はあった」
ある学生はそう語っていた。
人生で初めての就職活動。何をやればよいか正解がわからない中で、やりとりの度に「何かが進んでいる」という感覚が、不安を抱える学生にとっての心の支えになっている側面も少なからずあるようだ。
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