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- 「塗装用シンナー、マジでない」塗装職人が明かすブルーカラー職場のリアル...“元ヤンキー人脈”で融通も【ナフサ不足】
「塗装用シンナー、マジでない」塗装職人が明かすブルーカラー職場のリアル...“元ヤンキー人脈”で融通も【ナフサ不足】

イラン情勢の悪化に端を発したナフサ(粗製ガソリン)不足が、日本のブルーカラーの現場に深刻な影響をもたらしている。まさに“令和のナフサ騒動”だ。特に塗装業では、石油由来のナフサを原料とするシンナーなどの溶剤の不足が深刻化しているという。
塗装職人歴20年超の個人事業主と、25歳の若手防水職人の2人の証言から、いまブルーカラーの現場で今何が起きているかが見えてきた。
“塗装業の必需品”の「シンナー」がない
「シンナーが全く買えず、あらゆるシンナーの価格が2.5倍くらいになってる」
東京都内を拠点に活動する個人事業主の塗装職人Aさん(48)は、現状についてこう語る。Aさんは地域の個人住宅の内・外装を中心に手がける、この道23年の職人だ。現在、仲間の職人らとともに今春からシンナーの仕入れルート確保に追われている。
東日本塗料公式Webサイトの説明ページによると、シンナーには用途別に複数の種類がある。塗装の現場では塗料用具の洗浄や油性塗料の希釈に使う「塗料用シンナー」、エポキシ樹脂配合の塗料を希釈する「エポキシシンナー」、アクリル樹脂配合の塗料を希釈する「アクリルシンナー」などが代表例だという。

どれも塗装業には不可欠なものばかりで、防水剤のように中にはシンナーを混ぜることで初めて本来の効果を発揮したり、機能性を高めたりする塗料も。塗装業にとってシンナーは、業務に欠かせない必需品だ。
種類の異なる複数のシンナーが軒並み市場から消え、メルカリなどでは転売品が数倍の価格での出品が目立つ。2026年4月24日には、茨城県つくばみらい市の塗装会社から合成シンナー130リットルが盗まれる事件を各社が報じた。
「シンナーですよ?少し前までホームセンターで売っているような簡単に入手できたものが、今は在庫なしという状況。あんなものがメルカリで高額転売される時が来るとは思いもしなかった。こんな事態は職人キャリアで初めてのこと。コロナ禍の時よりも状況は酷いのではないか」
Aさんは苦笑するが、笑えない現実が現場にはある。
資材難の現場支える“元ヤンキー人脈”
そんなAさんが資材不足の中でも仕事を継続できるのは、自身で“元ヤンキーコネクション”と呼ぶ、職人同士の独自ネットワークがあるためだ。
Aさんは「この業界は中高時代にヤンチャしていた人が、一念発起して職人になったケースが多い。学生時代の縦と横のつながりが仕事にも直結している」と語る。
元ヤンというこの独自ネットワークが、ナフサ不足の今、特に資材調達の面で威力を発揮している。現在、シンナー系の資材は「問屋など正規ルートでは調達できない状況が続いている」(Aさん)が、一緒に活動する職人仲間が、富山県の職人仲間からシンナーを取り寄せ、なんとか現場を回している。

工事の請負金額は変わらないものの、遠方から取り寄せる分、運送費がかかるため、自身の取り分を減らして埋め合わせる日々が続く。
「地方出身の職人だと地元に帰れば、学生時代の先輩・後輩が塗装職人になっているケースが少なくない。イラン情勢の悪化前から自社倉庫で抱えていた余剰在庫を『あなたなら、あの時お世話になったから特別に出すよ』というケースがよくある。
あれだけ転売が横行している中で、仲間同士には定価に近い価格で融通し合っている」
資材調達以外にも仕事の案件探しでも、こうしたつながりは役に立っていると言う。
Aさんは「この世界は多くが先輩・後輩、知り合いとのギブアンドテイクで成立している。材料不足で塗装業の案件がなくなれば、ゼネコン系のオフィスビルのエアコン取り替えとかの仕事をしようと思っている」と話す。




























