




















札幌市営地下鉄が延伸される?
「どうやって市民の足を確保していかなければいけないのか。こういった視点で今、交通体系を考え直さなければいけない。バスが20台必要な人員を、地下鉄だと1人の運転手で運べる」
2026年1月に開かれた会合での秋元克広札幌市長の発言です。
2026年度予算に調査費が盛り込まれるなど、今にわかに議論が高まっています。
「地域住民からは、清田区役所周辺への地下鉄延伸を望む声が上がっています」(板橋 未悠 アナウンサー)
「バスの減便があるので、それが進んだら本当に不便な所になる」
「清田区役所が地下鉄ターミナルの最終地になると聞いていたが、それがずっとのびのびになって福住駅で終わっている」(ともに清田区民)
札幌市内で唯一、JRや地下鉄の駅がない清田区。
1997年の区誕生当時から地下鉄の延伸は悲願でした。
1988年のニュースでは「札幌市の整備計画では1995年までに、地下鉄東豊線の『豊水すすきの』-『北野』間8.8キロを延長する」と伝えられています。
「福住から清田区に来るのがとても不便」
「地下鉄の駅は国道36号と区役所が交わる所がいい」(ともに清田区民)
果たして、地下鉄は本当に延伸するのでしょうか。
「どのような方向で公共交通ネットワークを維持していくのかということを考え、必要な調査費を盛り込んだ」(札幌市 秋元 克広 市長)
札幌市は2026年度予算に「公共交通のあり方調査費用」として1000万円を盛り込みました。
地下鉄延伸への一里塚となるのか、期待を寄せている人たちがいます。
「国道36号沿いの清田区役所からほど近い場所です。地域住民からは、このあたりまでの延伸を望む声が上がっています」(板橋アナウンサー)
札幌市清田区。人口の増加に伴い、1997年に豊平区から分区しました。
市内10区のうち唯一、JRや地下鉄の駅がありません。また、バスの減便や廃止も相次いでいます。
「バスが減っていて、福住駅にも行きづらくなっている。地下鉄が来てくれると、とてもありがたい」(10代 清田区民)
「冬はバスだと乗れないことも。地下鉄があると、冬に心配しなくていい」(70代 清田区民)
「清田区役所が地下鉄ターミナルの最終地になると聞いていた。それが、のびのびになって福住駅で終わっている」(80代 清田区民)
札幌市が1988年に描いた計画では、地下鉄東豊線を現在の清田区北野方面へ延伸すると明記しています。
2011年には、4駅を新設する約4キロの延伸事業費を853憶円と試算しました。
黒字化は困難と結論づけ、その後議論が止まっていました。
40年以上前から延伸を訴えてきた「地下鉄東豊線建設促進期成会連合会」は、取材に対して「公共交通なのに採算性を考えるのはいかがなものか。里塚斎場を受け入れる際、延伸などの要望書に合意したにも関わらず実現されていない」と述べ、不満をあらわにしています。
地下鉄の延伸について、交通政策に詳しい専門家は。
「札幌市特有の要素としては雪に強いことが非常に大きなメリットで、渋滞の緩和などに効果がある。延伸の結果地価が上がって、税収も上がるといった効果も期待できる」(呉工業高等専門学校 神田 佑亮 教授)
人口が減少局面にある中、建設費や採算の問題も重くのしかかります。
「朝に郊外から中心部に行き、夕方の帰宅時間帯に中心部から郊外に戻るという一方向の需要だけだと採算性が合わない。反対方向の需要をどうやって作っていくか考えなければならない」(神田教授)
札幌市は地下鉄を含む公共交通の運行や利用状況などの調査を進め、持続可能な交通体系のあり方を検討していくとしています。
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