
























5月24日に千秋楽を迎えた大相撲夏場所。福島県福島市出身の若隆景は、大関・霧島との決定戦を制し25場所ぶりの優勝を果たした。
歓声に包まれた福島市の駅前ビジョン。応援に来ていた人は「若隆景と学年は違うけど、中学校が一緒。うれしかったです。良かったです」と話す。
また後援会の男性は「今回ひとしおなのは、ケガからの復帰の優勝なので、前回よりもうれしい」と話す。
多くの人が喜びとともに口にしたのは、優勝までの長いドラマ。
2022年の春場所で初優勝を飾った若隆景だが、約1年後に右ひざのケガに見舞われる。
福島市の両親のもとにも多くの応援メッセージが届いたが、その後3場所連続の休場となり、ついに幕下に転落。

それを乗り越え幕下優勝・十両優勝をあげて、幕内復帰を果たしてから約2年。ながい「V字回復」を経て2度目の栄光を勝ち取った。
一夜明け会見で若隆景関は「あきらめずにやってきてよかったと思います。もう一度、活躍している姿を届けたいという、そういう気持ちはありました」と語った。
優勝した若隆景関など大波三兄弟の“のぼり”がずらりと並び、お祝いムード一色となった福島県福島市の文化通り。
大きく掲げられた星取表には優勝の文字が…別の店には若隆景の手形も。

若隆景も着物を購入するという呉服店では『若隆景セール』を開催。
趣味のきもの・とみ田の富田美由岐さんは「3年くらい前から応援隊を作って、みんなで応援していた。優勝でとっても文化通りが盛り上がっているところです」と話す。
また通りにある焼き肉店『焼肉・ホルモンひろき』の阿曽博紀さんは「うちのお店の方が若隆景と同級生で、よく福島に来た時はうちに食べに来てくれたりしてる。いつかセレモニーみたいな感じで通ってもらえればうれしい」と話す。
さらに“予感”をキャッチしていたのが…元力士でもある大波三兄弟の父・政志さん。
今場所、千秋楽の日は経営するちゃんこ店を休業し、取組を見守ると決めていたという。

「若隆景の妻から『関取が来てもらいたいって言ってます』と。いよいよ来たか、みたいな。今場所は相撲もはやかったし、右差し左前みつって形がしっかりできてきた。決定戦は気迫と気力が充実しているって感じの相撲だったので見ていて気持ちよかったですね」と語る。
家族や地元の応援を受け、苦難を乗り越えて掴んだ優勝。若隆景は今後についてこう語った。
「父には小さいころから自分の相撲の基盤になっている物を叩き込まれた部分があると思うので、そういった意味では感謝しています。ケガをする前に一緒に戦ってきた関取たちがみんな横綱・大関に昇進したりとか、そういうのを見てきたので、自分も負けないようにと。番付上ではケガする前を超えるためには大関に上がるしかないと思うので、そこを目指してやっていきたいと思います」

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