




















中東情勢の影響により原油由来のナフサの供給不安が続いている。政府は国内在庫や代替調達を含めると数か月分の需要に対応できるとして説明しているが、身近な日常生活にも影響を及ぼし始めているのが現状だ。
長期化が懸念されるナフサ由来の原料コストの上昇が、子育て世代の家計を直撃している。福岡市立中央児童会館の子どもプラザで、物価高の影響について子育て世代に聞いた。

取材に応じてくれた保護者は「価格が上がっているものは、ミルク缶が少し値上がりしているので、ドラッグストアを何軒か回って、一番安い店で買っている。毎日飲むものなので出来るだけ安くと…」と溜息を吐く。

なかでも子育てで、最もお金がかかるものは、おむつだという。この保護者は、毎月2000円相当のおむつなどの育児用品を自宅に送り届ける福岡市の事業『おむつと安心定期便』を利用しているが、それでもおむつ代として月3000円程度はかかっている。

「2個セットで買うと安くなるので工夫して購入している」と苦笑いを浮かべた。

製紙メーカー大手の大王製紙は『エリエール』ブランドのトイレットペーパーや乳児用の紙おむつなど全ての紙製品の値上げを発表。

時期は8月1日納品分からで、引き上げ幅は15%以上としている。他のメーカーも紙おむつ製品などで値上げの方針を示していて負担は、更に増しそうだ。

別の保護者は「おむつの数を減らすのは子どものためではない。必需品なので絶対使うもの。値上げは、ちょっときつい」と表情を曇らせた。
“ナフサショック”による値上げの波は、止まる気配がない。

大手食品容器メーカーの『エフピコ』は、6月から全ての製品の価格を20%以上引き上げると発表。また『中央化学』が30%以上。『シーピー化成』が25%以上の値上げを決めるなど業界全体で価格改定の動きが広がっている。

福岡市中央区の唐人町商店街にある和菓子店『加美家』。

大福や饅頭など多くの商品にプラスチック容器を使用している。

容器代の上昇分を価格転嫁するか店の人に話を聞くと「仕入れ価格は、まだ上がってはないとよ。ばってん、業者からは『上がりますよ』と。資材があがったけん、うちも上げますというわけにはいかんもんね。しょうないやん」と諦め顔だ。

安さをウリに弁当や惣菜を販売する飲食店『お食事ランド』も容器値上げの動きに頭を悩ませていた。

「ぎりぎりの価格で商売をしているなか、容器値上げはダメージです。店頭価格を値上げするかどうするか…、値上げしても客が来るかなとも思って、(いまは)安いから来てくれる。値上げは、まだ検討中」と店の人は話す。

“ナフサショック”を背景とした物価高騰。社会生活のあらゆる場面で影響が広がっている。
(テレビ西日本)
テレビ西日本
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