
























俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、阪急電鉄・大阪梅田駅からわずか2駅、京都・神戸・宝塚への分岐点でもある大阪・十三(じゅうそう)。
大東駿介さん:初めて来ました!何にも知らないです。
今回のテーマは「大阪の下町が育んだ!十三グルメを学ぶ」。
大阪屈指の下町歓楽街として知られるこの街には、老舗から新進気鋭の店まで、おいしいグルメがあふれている。
絶品「みたらし団子」に、2時間待ちの「かき氷」、50年以上愛され復活を果たした「いか焼き」まで、大東さんが紹介していく。
十三はいま、再開発で大きく変わりつつある。
この春完成したばかりの「ジオタワー大阪十三」は、1階にスーパー、2階には保育施設と図書館を備えた地上39階建てのタワーマンションだ。
大東駿介さん:子育てもしやすい『まちづくり』をしようとしてるってことですね。駅も近いし、こんなタワーマンション建って子育てもしやすいんで、商店街には飲食店もいっぱいある。
駅前から続く商店街には飲食店の看板がずらり。
新旧が入り混じるこの街で、大東さんの十三グルメ調査が始まる。

街で声をかけた地元の方に「十三といえば?」と尋ねると、真っ先に返ってきたのが「喜八洲(きやす)のみたらし団子」だ。
1948年(昭和23年)創業の喜八洲総本舗は、大阪を代表する和菓子の老舗。
名物のみたらし団子は注文するとその場で焼き上げてくれるスタイルで、1日2万本も売れているという。
もち粉と米粉を絶妙なバランスで配合し、蒸し上げた団子はもちもちで歯ごたえ抜群。タレには北海道産の昆布で取っただしと、香川県産のたまり醤油、ザラメを使用している。昆布だしのうまみが効いた上品な甘さと塩気がたまらない。
大東駿介さん:(団子が)立つぐらいのタレやのに、意外とさっぱりしてて、おもちも柔らかくて。焦げ目というか、香ばしさがちゃんと残ってるんですね。
団子が独特の瓦型をしているのは焼きやすくするためと、タレがしっかり絡むようにするための工夫だそうだ。

創業当時の喜八洲の看板商品は、実は酒饅頭でした。歓楽街という土地柄、客層は飲み屋帰りのサラリーマンがほとんど。
そこで「女性にも来てほしい」という思いから、みたらし団子づくりを始めたそうだ。
みたらし団子が看板商品になったきっかけは、1999年に大流行した「だんご3兄弟」ブームだった。
ちなみに、店員の流田さんの特技が、驚くほどの速さで団子を梱包する技術だ。
信号待ちの客に「信号変わるから早くして」と急かされた経験が、この神業を生んだという。
大東駿介さん:速すぎるでしょ!完璧やん!大阪人、信号ぐらい1個待とうよ。でもそのおかげでこの速度が身について、結果的にお客さんみんなうれしい。

地元の方のおすすめで次に向かったのが、1965年創業の「ねぎ焼きやまもと」だ。
ねぎ焼き発祥の店として知られ、たっぷりのネギにしょうゆとレモン風味が香る大阪人のソウルフードを提供している。
行列に並んでいた男性は、なんと40年もの常連だった。
常連の男性:嫁はんとよくここでデートしてた。
十三のデートスポットがねぎ焼き屋だったというエピソードに、大東さんも思わず笑顔になった。

十三は老舗だけでなく、新しいお店も次々とオープンしているグルメ天国だ。
大東さんが目を留めたのは、オープン4年目の「珈琲と甘味Okame」。
かき氷と石垣島の八重山そばが名物の一風変わったお店だ。
夏になると2時間待ちになることも!
大東さんが注文したのは、チャイとキャラメルのソースがかかったかき氷。
途中でバナナソースも追加されるという遊び心あふれる演出も。
大東駿介さん:めちゃくちゃおいしい。いろんな甘み、この濃度、ケーキみたいやなって思うけど、口どけはケーキじゃ味わえない。
この店は、コロナ禍で飲食店が苦境に立たされた時期に「家では食べられないものを」と考えて誕生した。オーナーは十三出身で、現在は沖縄で新たなかき氷店のオープンを準備中だという。
店長・鈴木恵理さん:レジェンドと若手が混じってる今、おもしろいところだと思います。

十三グルメを探す途中、大東さんの目に飛び込んできたのが「グランドサロン十三」の看板だった。1969年創業(昭和44年)の現役キャバレーで、全国的にもかなり希少な存在だ。
店内に足を踏み入れると、きらびやかな昭和の雰囲気がそのまま残されていた。
映画「国宝」のロケ地にも使われていて、まさに時が止まったかのような空間だ。
大東駿介さん:めちゃくちゃ良い!この時代の香りがちゃんとしますもんね。このムードを味わうだけでも来る価値あるな。
営業時間外には撮影やイベント会場として借りることもでき、見学会も時折開催されているそうだ。そんなキャバレーのオーナーから教えてもらったのが、駅の反対側にあるいか焼きの店「奄美堂」だった。

奄美堂は2023年9月にオープンしたいか焼きの店だ。
1枚300円という価格も魅力だが、この店には深い物語があった。
1970年(昭和45年)創業の「光栄堂」は、名物のいか焼きで50年以上にわたり十三で愛されてきた。しかし、店主の久田正次郎さんが体調不良で3年前に閉店することに。
そのとき、子どもの頃からこの味に親しんできた納さんが偶然、閉店作業中の店の前を通りかかった。
店主・納隼人さん:偶然通りかかって、『もう隼人やめるわ』というのを聞いて、その店をまたここで復活さして、みんなでやっていかんかっていう提案をした感じですね。
元店主の妻・久田和子さん:(正次郎さんが)『隼人がしてくれるんやったらええんちゃう』と言って。

クラウドファンディングで資金を募り、支援者には食事券を提供。子供が描いたイカのイラストを壁に貼るなど、地域ぐるみで復活を支えた。
店名の「奄美堂」は、和子さんの故郷・奄美大島にちなんでいる。
もちもちの生地にたっぷりのイカと卵を入れ、強めにプレスして薄く焼き、くるくると巻く。これが光栄堂から受け継いだ伝統の焼き方だ。
大東駿介さん:しっかりプレスされてるけどイカの食感ちゃんと残ってて。これが子どものときからの味!いいのん食べてんなぁ。
50年の歴史を持つ店には、3代にわたって通う常連客もいる。
和子さん:『孫ができた』って言うて店に来て買いに来てくれるんですよ。そんなしたらね、なんかうれしくって。
老舗の伝統と新しい挑戦が混ざり合う十三。
レジェンドと若手が共演するこの街のグルメは、まだまだ進化を続けている。
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年4月30日放送)

関西テレビ
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