





















いびきをかいたと思ったらしばらく止まってまた、大いびきをかく「睡眠時無呼吸症候群」。“たかがいびき”と放置すると生活習慣病のリスクが高まるかもしれません。発生のメカニズムや治療法を専門医に聞きました。
睡眠時無呼吸症候群について、福井県済生会病院の笠原善弥医師は「寝ている間に息が止まってしまう病気。喉の部分が狭くなることでいびきをかいたり無呼吸が起きたりすることが多い」と説明します。
「睡眠中に筋肉が緩んで舌が喉に落ちてしまうことで」いびきをかくといい、舌が喉に落ちることで気道が狭くなり、いびきを経て無呼吸の状態に陥ります。
要因として「一番多いのは肥満からくるもの。脂肪が舌についたり、首回りやお腹周りに脂肪がつくことで喉が狭くなりやすい」と笠原医師。
肥満だけでなく、顎が小さい人や扁桃腺が大きい人も睡眠時無呼吸症候群になりやすいとされています。
また、喉の筋肉が緩む飲酒後もいびきや無呼吸を起こしやすくなります。
健康へ与える影響も小さくありません。寝ているときに呼吸が止まると眠りが浅くなるため、日中に強い眠気をもたらします。
さらに「高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などのリスクが3倍くらい高くなると言われている」(笠原医師)
寝ているときに低酸素の状態を繰り返して体に負担がかかり、生活習慣病などのリスクが高まるのです。中でもリスクが高いのは「うつ」で、5倍近くに上ります。
無呼吸のサインは▼家族にいびきや無呼吸を指摘される▼日中眠くなってしまう▼朝すっきり起きられず起きた時に頭痛がある、など。
様々な病気のリスクを倍増させる睡眠時無呼吸症候群。症状が軽い場合はダイエットや飲酒を減らすことでいびきの原因を抑え、横向きで寝るといったことが改善につながります。
また症状が重い場合には、専用の機械を使って気道の塞がりを抑えます。笠原医師によると「寝る時に鼻にマスクをつけて空気の圧をかけ、喉の詰まりを解消する治療効果が一番強い」といいます。
いびきを放置せず治療を受けることで日中の快適さを上げ、将来の病気のリスクを下げることができます。
睡眠時無呼吸症候群の症状の重さは呼吸が止まっている時間だけを計測すれば判断できると思われがちですが、実は、寝ている間の血液中の酸素濃度の値も非常に重要です。
これは病院を受診して検査をしないと分かりませんが、指先にセンサーを付けて自宅で就寝中に測定できる簡単なものもあるので、いびきがうるさいと言われたりちゃんと寝ているのに日中に強い眠気を感じたりする方は耳鼻科や内科を受診しましょう。
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