




















関東発祥のディスカウントスーパー「オーケー」がことし4月に初進出し、5月には世界的ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」まで登場…。
大阪・西成区で今、驚くべき変化が起きている。
関西テレビ「newsランナー」で秦令欧奈アナウンサーが現地を徹底調査した。
6月9日、日雇い労働者の街・西成の象徴「あいりん総合センター」の解体が始まった。
日雇い労働者らの暴動で全国的に知られるようになったこの街が、大きな転換点を迎えている。

秦アナウンサー:自販機の値段が…見てください。60円コーヒー。自販機の横とかにも落書き。やっぱりこのあたりも下町っぽい雰囲気が残ってますね。
新今宮駅近くを歩いた秦アナ、60円コーヒーの自販機や落書きに「下町っぽい」と感じていたところ、突然ピカピカの新築ホテルが目に飛び込んできた。
5月にオープンしたばかりのこのホテル。“日本最大のドヤ街”とも呼ばれるこのまちに、
どうしてオシャレなホテルをオープンさせたのだろうか。
DOYANEN HOTELSグループ 高川雄宏さん:事業に着手したとき、“西成はすごく可能性がある”と思っていた。関空・なんば・心斎橋とのアクセスがいい、インバウンドのお客さんをこの場所に呼び込めるんじゃないか

低価格を実現できる理由も西成ならでは。
元々は日雇い労働者の宿泊施設だった建物をリノベーションしたホテルで、難波の物件と比べて半額ほどで取得できたそうだ。
秦アナ:How much the price this hotel?
イングランドからの観光客:確か7000円くらいだったと思う。
秦アナ:1人?
店員:4人。
秦アナ:4人で!?
イングランドからの観光客:Fantastic!
イングランドからの観光客に宿泊料金を聞くと「4人で7000円」との回答が。これは「Fantastic」という反応も納得の価格設定だ!
「ディープ大阪」を象徴する場所として、世界中から注目が集まっているのだ。

地下鉄・花園町駅近くを歩いていると、突然今どきのカフェが登場。
6月1日オープンの「パリッシュ」は、代表の山口大輔さんが家族で営んでいた婦人靴の工場を改装した、長年の夢だったというカフェだ。
地元のお客さん:西成にはもったいないかな。イメージちゃうで。
地元のお客さん:いいこと。めっちゃみんなうれしい言うてますから。『なんだろうな』ってみんな言うてました。『変わったお店できた』って言うてますよ。

実はこのカフェ、障害がある人の就労を支援する事業所としての側面も持つ。
障害のある方がコーヒー豆の仕分けなどを担い、丁寧に選別された豆がお店の味を支えている。
パリッシュ代表 山口大輔さん:西成に障害者の就労支援の場所が多いんですけど、やりたいなと思える仕事を選べる場所ってすごく少ない。僕自身が働きたいと思えるお店をつくって、障害者の方にも手伝ってもらって、一緒に人に喜んでもらえる喜びを感じたい。

動物園前駅エリアで老舗の風格漂う寿司店を発見。
しかし代表の佐伯佳昭さんによると、移転してきてまだ1年未満。元々はなんばや天神橋筋で大人気だった店が、家賃高騰を機に西成へ移転してきたのだ。
本家本元 富久佳 佐伯佳昭さん:ここに来る前は、天神橋筋3丁目。1階・2階でしたけど大きさとしてはこことあんまり変わらずで45万円で、ここは18万円。
天神橋筋の月45万円から西成の月18万円へ。その差、実に27万円だ!
最初は「どんな人が来るんやろ」と不安だった大将。ところが蓋を開けてみれば、YouTuberや若い女性たちがSNSを見て遠方からやってきたそうだ。

SNSが新たな集客ツールに…これぞ令和の西成スタイルだ。
名物「伝助煮穴子」は見たこともないほどの大きさ。
秦アナも「もういなくなりました。やわらか。めちゃくちゃおいしかったです」と絶賛。
大将も今の西成に手応えを感じている。
本家本元 富久佳 佐伯佳昭さん:そんなにもう悪いイメージない。西成で家賃も安くなったし、いいかなと思ってやってる。頑張ろうかなみたいな。

60円コーヒーと外資系ホテルが共存する街、西成。靴工場が就労支援カフェになり、なんばの人気寿司店が移転を決意する街、西成……。
そのギャップこそが、今や最大の魅力になっているのかもしれない。
インバウンド客が「Fantastic!」と叫び、地元の方が「めっちゃみんなうれしい」と笑顔を見せるこの街の変化は、まだ始まったばかり。
あいりん総合センターの解体工事が終わる頃、西成はいったいどんな顔を見せてくれるのだろうか。
(関西テレビ「newsランナー」2026年6月12日放送)

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