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中国でまん延…若者の“寝そべり”は「海外反中勢力の洗脳」と情...
2026-05-05 · via FNNプライムオンライン

気になる疑問やニュースのナゼを解き明かす「どうなの?」です。
中国国内で社会問題の一つとなっている、若者らによる“寝そべり”族についてです。

山崎夕貴キャスター:
確かに皆さん色々なところで寝そべっていますが、これは何をしているんですか?

安宅晃樹キャスター:
何をしているのかというと「何もしていない」、もっと詳しく言うと「必要以上に無理をしない」ということを表現しているんです。
こういった若者の行為を巡って、中国の情報機関である国家安全省は4月28日、このような行為を、公式SNSに「海外反中勢力の“洗脳”」だと注意を呼びかけたのです。

そこで5日のどうなの?は、「若者に“寝そべり洗脳”情報機関が異例の注意喚起なぜ」について見ていきます。

まずは「寝そべり行為」というものがどんなものなのか見ていきます。

若者たちは「なんで仕事をする必要がある。私は妻もいない。車や家のローンもない。仕事してたまるか」「ここで寝ないならどこで寝るの?ホテルはお金なくて払えないし、ここで寝るしかない」とSNSで訴えています。

SNSに「仕事をする必要がない」と訴えたのは、厳しい競争社会を離れ、あえて頑張らずに「寝そべる」若者たち。

さらに、イット!取材班が撮影したのは、夜の路上で布団にくるまり“寝そべる”多くの若者の姿です。

いま、中国の若者らの間でみられる、こうした“寝そべり”行為が一つの社会問題として注目されています。

こういった行為をする若者は2020年ごろから出てきたと言われています。

社会に格差や厳しい競争がある中、努力しても報われないなら「無理せず生きる」という価値観や風潮、ライフスタイルを“寝そべる”ことによって体現しているといい、“寝そべり”族と呼ばれているそうです。

山崎夕貴キャスター:
中国は大学受験なんか競争がすごく激しいと聞きますし、報われないと感じる方も多いんだろうなという印象ですけど、ずっと寝そべっていて大丈夫なのかなという。生活とかどうしてるんだろうと気になりますね。

安宅晃樹キャスター:
「必要以上に頑張らない」という意思表示ではありますが、「寝そべり族が“しない”6つのこと」があるそうです。
それは「家を買わない」、「車を買わない」、「結婚しない」、「子どもを作らない」、「消費しない」、「頑張らない」の6つです。

競争を強いる中国社会から離れて、最低限の生活で満足しようという動きだということです。

三宅正治キャスター:
これ、今はいいけど将来の不安とかないんですかね?こういう人たちは。こういった若者が増えていくとやっぱり中国経済に相当、影響とか出てくるよね。

榎並大二郎キャスター:
さっき聞いてても6年くらい。一過性のものじゃないということで当局も問題視しているということなんですね?

安宅晃樹キャスター:
そうです、問題視した当局が国民に呼びかけを行いました。国内外の情報収集やスパイの摘発などを行う国家安全省は、「国外の反中敵対勢力が“努力や奮闘は損”といった物語をつくり、若者を消極的にさせ、社会価値の基盤を揺るがそうとしている」と。さらに「国外組織が“寝そべりインフルエンサー”に資金援助し、洗脳を展開している」とし、「(反中勢力は)我々の発展の恩恵や民族の未来を手放すことを望んでいる」と危機感を示したということです。

遠藤玲子キャスター:
当局が公式に言っているということですよね?海外反中勢力の洗脳だっていうことを言いたいということですよね。

山崎夕貴キャスター:
呼びかけたのが国家安全省という、スパイの摘発などを行うところですよね。なぜこんな呼びかけを行ったんですか?

安宅晃樹キャスター:
FNN北京支局の垣田支局長によりますと、国家安全省は「情報戦に惑わされるな」と強く呼びかけることで、同調する若者に歯止めをかけて「働く意欲を取り戻す」狙いがあるのではといいます。
一方、中国にとって国内問題の“寝そべり”を「外国からの脅威」と位置づけた狙いについて、「反中勢力による情報戦」とすることで、「国内の問題」を外部からの、海外からの要因もあるとしたい、そういった主張があるのではということです。
中国経済が低迷する中、「寝そべり」の問題が存在することへの危機感の表れなのではないか、ということです。

榎並大二郎キャスター:
“寝そべり”の原因が国内ではなく外国からの世論工作だと、すり替えているようにもみえますね。

三宅正治キャスター:
中国の若者がこういった発信をどういうふうに見ているかですよね。

安宅晃樹キャスター:
実際に、中国当局の発信を「情報機関がなんで」「いまごろ?」と疑問に思う若者も一定数はいるそうです。

国家安全省の呼びかけの裏には、当局が若者の働く意欲を何とか呼び戻したい深刻な現状と、国内の不満を外に向けたい当局の思惑が見えてきました。