
























中東情勢の影響で、原油由来の原料「ナフサ」の供給不安が広がる中、福井県内でも指定ごみ袋が品薄となる店が出てきています。一部の地域では指定袋以外でのごみ出しも可能になりました。この「品薄状態」は今後広がってしまうのか、取材しました。
生活する上で欠かせない、指定ごみ袋。越前市や南越前町、池田町では25日までに、指定のごみ袋が手に入らない場合、指定袋以外でもごみ出しを可能とする臨時の対応が始まりました。
その背景について越前市環境政策課の三井貫人課長は「一部の店舗で欠品したり、品薄になっている状況」だといいます。
なぜ、ごみ袋が品薄になっているのか、その裏側を知るため、指定ごみ袋を生産する
会社に取材を申し込みましたが「在庫を抱え込んでいるのではないかと誤解される恐れがある」として取材を断られました。
ただ、社名が特定されないことを条件に「店頭での買い込みが目立っていて、これまで問い合わせのなかった小売店からも連絡が来ている」と現状をおしえてくれました。
まとめ買いをする人がいるため、店頭の棚からいつもより早く商品が減る。それを受けて、店からメーカーへの注文も増えているというのです。
ただ、発注した分がすぐに店頭に並ぶわけではなく、このタイムラグが一時的な品薄につながっていると、この会社ではみています。中東情勢の悪化以降、小売店からの注文は平年の1.5倍に増えているといいます。
通常、1週間に2ケースから3ケースだった注文が、10ケースから20ケースに増えたこともあったそうです。
「在庫は確保できている。ただ、必要以上に買い込まれると、店頭の品薄につながるので買い占めはしないでほしい」(ごみ袋製造会社)
供給不安により消費者が買い占めることで、小売店も対応せざるを得ない状況が生まれ、一部で必要以上の需要が生まれているというのが現状のようです。
SNSなどの情報に惑わされず、冷静な購買行動を取ることが求められます。
原料への不安はありますが、すべての袋がすぐになくなるといういう状況ではなく、県内全域でごみ袋が不足しているわけではありません。
福井テレビが各市町に独自取材をしたところ、県内17市町のうち11の市町は「現在の供給に問題はない」と回答しました。
一方、越前市、池田町、南越前町は「指定袋以外でもごみ出しを認める臨時措置」をとっています。ただ、指定ごみ袋は数カ月以上の在庫がある市や町もあって、県内全域でみても直近で不足する状況ではありません。
一方で、ナフサ不足の影響が出ているのが、スーパーのレジ袋。こちらは値上げが始まっています。
佐々木拓哉アナウンサー:
「様々な場所で影響が出ているナフサ不足。私たちの生活に密接に関わっている買い物、こちらのレジ袋の値段も上がります」
県内5店舗を展開するAコープでは、6月1日からレジ袋の価格を、現在の1枚6円から
9円に引き上げます。
レジ袋の納入業者からの仕入れ値が上がったことから、店頭での販売価格を見直すことになりました。山上剛副店長は「心苦しいですが、苦渋の決断で…」と明かし、マイバッグの持参を呼びかけています。
客:
「(レジ袋は)たまに使うね。なるべくお金を使わないように」
「6円が9円となると率としては大きいかもしれないけど、10円以内で手に入るなら仕方ないかな」
Aコープのほかにも、PLANやハニーでも袋の値上げを検討しているということです。
ごみ袋は品薄、買い物では値上げ。同じ原料不安が日常に表れています。
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