

























今年の父の日は6月21日。「何を贈ればいいか分からない」と頭を抱える人も多いのではないだろうか。母の日のカーネーションのような定番品がない父の日は、毎年ギフト選びに迷いがちだ。そこで今回は、鹿児島市内で5000円以下のおすすめギフトを調査した。定番の「モノ」だけでなく、「体験」を贈る新しいスタイルも注目されている。
街では父の日ギフトについて、さまざまな声が聞かれた。
「父がコーヒーメーカーを買うほどコーヒーが好きなので、コーヒー豆をプレゼントする予定」と話す10代の女性は、アルバイトを始めて初めて自分のお金でプレゼントを用意するという。「恩返し代わりに贈りたい」という言葉に、素直な感謝の気持ちがにじむ。

一方で、「今まであげたことがなくて考えてもいなかった(笑)」「お父さんとあまり喋っていないから何をあげていいか分からなくて・・・」という声も。実家を離れて暮らす10代の男性は「贈り物ではなく、感謝の言葉を伝えようと思う」と話した。

父の日の主役であるお父さん側からは、少し寂しい本音も聞こえてきた。60代の男性は「服とか商品券をもらったことがある」「なんでもうれしい」と話したが、50代のある男性は「もらったことは全くないです」と苦笑い。「もらえればうれしいが、なかなか期待できない」というコメントに、思わず共感する父親も多いかもしれない。

父の日ギフトに特化したメディアサイト「父の日.jp」のアンケート調査によると、父の日ギフトにかける予算が5000円までという人は半数以上を占めるという。物価高による節約志向の高まりを背景に、豪華なものよりも無理をしない予算での贈り物が主流となっている。

そこで今回は、5000円以下で贈れるギフトを鹿児島市内で調査した。
2026年4月にリニューアルオープンした鹿児島市のイオンモールKAGOSHIMA BAY。その2階にオープンしたのが、ビジネスウェアなどを取り扱う「ORIHICA」だ。県内初出店となるこの店が父の日ギフトに推すのが、「ビジネスポロシャツ」、通称「ビズポロ」である。

吸水・速乾性に優れたさらりとした生地で、軽い着心地が特徴。仕事でもプライベートでも使えるデザインで、30種類以上の色や柄が展開されている。中でも一番人気は紺色だ。

九州第2エリアの高橋秀幸エリアマネージャーはその理由をこう語る。「体のラインが締まってきれいに見えるのと、汗染みが目立ちにくい」「一生懸命、真面目、誠実、仕事ができる、そんなイメージのある色なのでプレゼントでも大人気」。
サイズはSから3Lまで幅広くそろえており、合わなかった場合は交換もできるため、贈り物としての安心感も高い。「プレゼントされたからより仕事も頑張ろうとか、プライベートでもワクワクしながら楽しく過ごそうという気持ちになってもらえると思う」と高橋エリアマネージャーは話す。

同じくイオンモールKAGOSHIMA BAYに、リニューアルに合わせて移転オープンしたのがアウトドアグッズの「ロゴスショップ」だ。約1000種類の商品をそろえる中で、父の日ギフトとして注目されているのが、5月28日に発売したばかりのタンブラーである。

このタンブラーの最大の特徴は2つの使い方だ。店舗スタッフの吉岡加代子さんは「直接飲み物を入れることも、ペットボトルを差して使うこともできます」と説明する。厚さ約1ミリのステンレスの中にある真空の層が熱を遮断し、飲み物の温度を長時間保つことができる。さらに車のホルダーに差し込めるため、車での移動が多いお父さんにも重宝しそうだ。

取材で実際に手にした記者もホルダーの重さが気にならず、これは使えると感じた。価格は1780円と、学生でも手が届きやすいのがうれしいポイント。水分補給が欠かせない夏の季節に、父親の健康を気遣う贈り物としても最適だ。
定番の「モノ」ではなく、「体験」をギフトにするという選択肢も広がっている。鹿児島市高麗町にある「プライベートサウナ moimoi(モイモイ)」は、完全予約制の個室サウナだ。

父の日を前に、6000円分のサウナ利用券を5000円で販売している。サウナルームは全部で3室あり、それぞれの個室にサウナ、シャワー、休憩スペースが備わった、まるでホテルのような作りになっている。1部屋3800円から利用できる。

室内は種子島や屋久島の杉材を使って作られており、木の柔らかな香りに包まれる空間だ。サウナのストーブはフィンランドから取り寄せたもので、本場の雰囲気を堪能できる。中に入ってみると、木の優しい香りに包まれ、人目を気にせずゆっくりできる空間が広がっていた。

サウナハットやタオル、ルームウエアの貸し出しがあり、無料のアメニティーも充実しているため、サウナ初心者でも手ぶらで楽しめる。仕事帰りに立ち寄ることもできる。

松山祐樹オーナーは父の日に向けてこんなメッセージを贈る。「お父さんは家族のために日々仕事を頑張って、張り詰めた状態だと思うので、仕事の疲れをリフレッシュする場として使ってもらいたい」。
「モノ」も「体験」も、いずれも5000円以下で贈ることができる今回紹介したギフト。大切なのは、価格よりも気持ちだろう。年に一度の父の日は、普段はなかなか言えない感謝の気持ちを言葉にする絶好の機会でもある。贈り物と一緒に「ありがとう」の一言を添えて感謝を伝える日にしたい。
【動画で見る▶どうする?父の日ギフトのヒント 「体験」を贈る新たなスタイルも】
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