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- 米・イランの和平交渉の失敗は、市場にどんな影響を及ぼすのか? 識者たちは次のように述べている
米・イランの和平交渉の失敗は、市場にどんな影響を及ぼすのか? 識者たちは次のように述べている

- 米国とイランは11日(土・米時間)、パキスタンでの長時間にわたる和平交渉の末、合意に達することができなかった。
- トランプ大統領は、米国が即時効力をもって封鎖を実施すると述べた。
- ビジネス界の識者たちがこの動向にどう反応しているかを紹介する。
両代表団による21時間に及ぶ和平交渉が合意に至らず、米国とイランは膠着状態のまま推移した。副大統領JDヴァンスは12日(日・米時間)、イスラマバードでの記者会見でこの事実を発表した。
これを受け、ドナルド・トランプ大統領は米国がホルムズ海峡の封鎖を実施すると表明した。同海峡はイラン沖に位置し、世界の液化天然ガスおよび石油供給量の約20%が通過する。2月に始まった軍事衝突の継続により、ホルムズ海峡の通航は事実上停止状態となっており、ガソリンおよびジェット燃料の価格が急騰している。
「即時効力をもって、世界最強の米国海軍は、ホルムズ海峡への入出航を試みるあらゆる船舶の封鎖プロセスを開始する」と、トランプはSNS「トゥルー・ソーシャル(Truth Social)」への投稿で同日に記した。
交渉決裂についてビジネス界の人々が語っていることを以下に紹介する。
パトリック・デ・ハーン(Patrick De Haan)氏
「世界の燃料価格にとって明るい見通しはない」
ガスバディ(GasBuddy)の石油分析部門責任者、パトリック・デ・ハーン(Patrick De Haan)氏はX投稿にて、和平合意が成立しなかったことで、海峡がイランの支配下に置かれ続ける中、原油価格の上昇が続く可能性が高いと指摘した。
「米国がイランと合意や条件に達しなかったことで、海峡は引き続きイランの支配下に置かれる可能性が高く、原油価格、ひいてはガソリン・軽油・ジェット燃料の価格は、海峡の閉鎖が続くことで上昇し続けるだろう」と彼は記し、続けて「世界の燃料価格にとって明るい見通しはない」と付け加えた。
マルコ・コラノビッチ(Marko Kolanovic)氏
「暴落も十分あり得る」
JPモルガン(JPMorgan)の元チーフ・マーケット・ストラテジスト、マルコ・コラノビッチ(Marko Kolanovic)氏は、Xへの投稿でこう記した。「私が非現実的(つまり発表時点で偽物)と見なした和平合意により、原油は約15%下落し、広範な株式は約5%上昇、テック系モメンタム株は約25%上昇した。今やその実態が露わになった以上、原油と株式はその動きを巻き戻すはずだ(無駄にした時間で原油は7500万バレル失われた)。暴落も十分あり得る」
カイル・ロッダ(Kyle Rodda)氏
「週明けの市場にとって重要な問いが出来た」
キャピタル・ドット・コム(Capital.com)のアナリスト、カイル・ロッダ(Kyle Rodda)氏は、ブルームバーグ(Bloomberg)に対し、次のように語った。「月曜日の市場にとって重要な問いは、今回の事態を交渉の一時的な決裂と見るか、停戦の枠組みそのものの構造的崩壊と見るかだ。その判断によって、リスクオフの動きが早期に収束するか、さらに長引くかが決まる」
チャル・チャナナ(Charu Chanana)氏
「合意なしで交渉が終わったことは後退だ」
サクソ・マーケッツ(Saxo Markets)のチーフ・インベストメント・ストラテジスト、チャル・チャナナ(Charu Chanana)氏は、ブルームバーグに引用される形で次のように述べた。「合意なしで交渉が終わったことは後退だ。市場にとっては、安堵感に基づく買いが薄れる可能性が高いことを意味する。原油は新たな上昇局面を迎え、リスクセンチメントは再び悪化し、ホルムズ海峡は完全閉鎖には至らないとしても、引き続き現実的なチョークポイントリスクとして残るだろう」
ロン・インサナ(Ron Insana)氏
「イランと米国の双方が石油の流れを遮断している」
元ヘッジファンド幹部で金融ジャーナリストのロン・インサナ(Ron Insana)氏は、米国の封鎖が株式市場と原油価格に影響を与える可能性があると述べた。
「土曜のイランとの交渉決裂を受け、トランプ大統領がホルムズ海峡の米海軍による封鎖を発表した。先物市場が開くと、株式のリスクオフと原油価格の急騰が予想されるが、どうなるかはわからない。イランと米国の双方が石油の流れを遮断している」とインサナは日曜日のX投稿に記した。
シェイ・ボロール(Shay Boloor)氏
「大規模なエスカレーションのリスクを即座に高める」
フューチャラム・エクイティーズ(Futurum Equities)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、シェイ・ボロール(Shay Boloor)氏は日曜日のX投稿で、封鎖は「世界の石油流通をめぐる大規模なエスカレーションのリスクを即座に高める」と述べた。
別の投稿でボロール氏は「トランプが米海軍によるホルムズ海峡封鎖開始を表明したことを受け、原油は7%超の上昇を示している」と述べた。
ドン・ジョンソン(Don Johnson)氏
「比類するものがないほど最大の供給ショックだ」
資産運用会社マクロ・エッジ・アドバイザリー・グループ(Macro Edge Advisory Group)のパートナー兼チーフエコノミスト、ドン・ジョンソン(Don Johnson)氏はXに投稿し、今回の封鎖は「他に比較するものがないほど最大の供給ショックだ」と記した。
「エスカレーションが再燃するシナリオでは、今後数週間以内に地上部隊が投入される可能性があり、紅海の動向にも注目が必要だ……事態がさらに悪化すれば、世界にとって『負け負け』のシナリオとなる……あるいは『リセット』か?」とジョンソンは別のX投稿に記した。



























