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- 「経済的自立」への第一歩は、細かいお金の計算とは無関係――。コーストFIREを達成したミレニアル世代はそう語る

- アンディ・ヒルは2020年にコーストFIREを達成し、会社員を辞めた。
- 経済的自立への第一歩は、細かなお金の計算とは無関係であり、「まず夢を描くこと」が大事と言う。
- 理想の人生を思い描くことで、経済的自立は任意の数字以上の意味を持つようになる。
大抵の人は経済的自立と聞くと、たくさんの数字で埋め尽くされたスプレッドシートや純資産の予測、貯蓄率などを思い浮かべる。
だが、妻のニコールと一緒にコーストFIREを達成したアンディ・ヒル氏は、それ以外のことから始めるべきだと考えている。家族向けにファイナンスコーチを行っているヒル氏は、「もしも500万ドル(約8億円)の宝くじに当たったら、何をすぐにやめるか?」とBusiness Insiderのインタビューで質問した。
この「もしも」という仮定に基づいて考えることは、どんな退職計算ツールよりも自分の目標を明確にしてくれるとヒル氏は言う。
「『すぐに仕事を辞める』という答えならば、それは今の仕事が好きではないというサインかもしれない」と彼は言う。「同じ給与で、もっと労働環境が良い仕事を見つけられないか? 労働時間を減らせないか? 経済的自立を達成する前に変えられることがあるのではないか?」
数字の計算よりも、まずは夢を思い描くことが先だとヒル氏は語る。
「最初のステップは夢を描くことだ。数字ばかりを見てしまいがちだが、一歩引いて考えてほしい。経済的自立を達成したら何をするか? コーストFIREを達成したら? 自分の生活はどう変わるか、と」
自分にとって理想の1週間はどのようなものかを考え、書き留めてみよう。そうすることで、経済的自立は単なる追い求めるべき数字以上のものになると彼は言う。「数字だけに集中すると、目的を見失う。なぜFIREしたいのかわからなくなってしまうのだ」
目指すものが明確になれば、数字を追い求めることができる。経済的自立とは、収入の半分以上を貯蓄し、数百万ドルを積み上げることではない。FIREムーブメントの中には、より現実的な戦略もある。その一つが「コーストFIRE」であり、従来型FIREの追求に疲れたヒル夫妻は、この方針に転換した。
「FIRE自体、15年、20年、あるいは25年にわたる長い旅になるかもしれない」とヒルは言う。「収入にもよるが、決して楽な道のりではない人も多いだろう」
投資を前倒しで行う点では従来のFIREも同じだが、コーストFIREの目標は完全に働くのをやめることではない。コーストFIREでは、複利を生かして退職時の目標額に向けて資産を増やせるようなポートフォリオの構築を目指す。
コーストFIREの目標額に達したら、退職金への積み立てを減らすか停止し、その資金を他の優先事項——さまざまな体験、労働時間の削減、転職、起業など——に振り向けることができる。
ヒル夫妻の場合、40歳までに約55万ドル(約8000万円)の投資ポートフォリオを構築することが目標だった。想定リターンを年率6%とし、退職年齢までにこの55万ドルの残高が約200万ドル(約3億2000万円)に成長すると試算した。
「私たちが生活するには十分な額だった」と彼は言う。
もちろん、この試算は保証されたものではなく、将来のリターンを見積もる際にはインフレ、ファンドの費用、アドバイザー手数料を考慮することが重要だ。
ヒル氏は2020年に会社員を辞め、金融教育ビジネス「Marriage Kids and Money」の事業拡大に専念している。現在も複利計算ツールやコーストFIRE計算ツールを使って、家計の進捗を定期的に確認している。
「計画通りに進んでいるかどうか、定期的に確認し続けることが重要だ」と彼は言い、数字が変われば計画を修正すれば良いと付け加えた。「もし、目標に向けた軌道から外れていることがわかれば、IRAへの積み立てを再開し、快適な老後を確保できるよう努めれば良いだけだ」


























