アメリカ経済に求職者不況が到来した
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- 失業率が低水準にもかかわらず、採用件数は景気後退期並みの低さにある。
- 求職者は、景気後退時に通常伴う政府支援もないまま、長引いている就職活動を強いられている。
- 貯蓄を取り崩し、請求書の支払いに苦しむ人も出ている。
アメリカ経済は公式には景気後退に入っていない。しかし求職者にとっては、実質的には不況と同じようなものだ。
2月の採用率は、パンデミック初期、さらにそれ以前ではリーマンショック後以来の低水準に落ち込んだ。
700万人を超える失業中のアメリカ人が、採用指標の面では景気後退期と変わらない労働市場に直面している。一方、レイオフや失業率は比較的低く抑えられており、雇用がある人には安定しているが、職を探す人には不況さながらという、二極化した労働市場が生まれている。
採用の低迷と低失業率が同時に起きるこの状況は、25年以上にわたる政府統計の中でも前例がない。

「求職者不況」は、ヴァレリー・ロックハート(Valerie Lockhart)のような人々に経済的打撃を与えている。彼女は2025年3月にモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の副社長職を解雇されて以来、職探しに苦労し続けている。3人家族の主な稼ぎ手として、貯蓄や退職金口座、失業給付を頼りに生活をつないでいる。




























