- MONEY INSIDER
- マネープラン
- 約310万円の借金を抱えたのは、私が25歳になる前だった。それを打ち明けたとき、婚約者の反応に驚いた

- 20代前半にクレジットカードで2万ドル(約310万円)の借金を作った。
- 恥ずかしさと恐ろしさから、婚約者にそれを隠し続けた。
- 真実を打ち明けたことで、自分の手で人生を変えることができた。
22歳で大学を卒業したとき、まっさきにクレジットカードを作った。
それは自立の証だと自分に言い聞かせた。ようやく親の収入の範囲内で生きることから解放されたのだ。実際、言葉にできない感情を追い求めていた。それをお金で買おうとしていた。
成功したという実感が欲しかった。自分はこれで十分だという感覚が。
2年も経たないうちに、学生ローンの1万6000ドル(約248万円、1ドル=155円換算:以下同)に加え、クレジットカードの借金が2万ドル(約310万円)に膨らんでいた。
貯蓄はゼロだった
当時、私はプロのダンサーとしてその日暮らしの生活を送り、貯蓄もなく、まだ実家に住んでいた。外から見れば、何も問題はないように見えた。好きなことをして、働いて、なんとかやっていた。
しかし内心は、恐怖でいっぱいだった。
夜中にパニック発作で目が覚め、昼間は見たくもない数字が頭の中を駆け巡った。最低支払額、金利、支払期日……なんとか支払っていたが、心の奥では、このまま払えなくなるのではないかと恐れていた。

借金は単なる金銭的な問題ではなく、精神的な問題になっていた。そんなとき、現在の夫であるマット(Matt)と出会った。
結婚しようとしていた相手に借金を隠していた
恋に落ちるのは、胸躍る希望に満ちた体験のはずだ。しかし実際には、新たな恐怖が増えただけだった。幸せな気持ちの裏側に、どうしてもぬぐえない恐れ――借金のことが彼にバレて、結婚したくないと思われたらどうしようという思いがあったからだ。
心配はお金だけではなかった。私のように借金をする人間がどういう目で見られるのか、それを知るのが怖かった。
自分の資産状態がとても恥ずかしく、打ち明ける前に借金を片付けなければと思い込んでいた。整理してからでないと、本当のなど言えるはずがない。
それが、私を長く立ち止まらせていた。
向き合うことを避ければ避けるほど、問題は大きくなっていくように感じた。そしてついに、将来に直結することを必死に隠しながら、誰かと未来を築くことはできないということを悟った。
そして、打ち明けた。
彼の反応は、まったく予想外だった
頭の中で何度も会話をシミュレーションした。どのパターンを考えても、最後は失望されるかもっと悪い結末になった。そういう目で見られ、疑われると思っていた。
しかし実際には、マットはまったく予期していなかった反応を見せた。私に寄り添ってくれたのだ。
彼はパニックにもならず、責めもせず、私の元から去ろうともしなかった。ただ話を聞き、一緒に計画を立ててくれた。その瞬間、すべてが変わった。
それは、借金が一夜にして消えたからではなく(実際にそんなことは起こらない)、一人で抱え込まなくなったからだ。その時初めて、問題回避から、自分の責任として借金に取り込む私に変わったたのだ。
債務整理プログラムに申し込み、全額完済することを決意した。手っ取り早い方法でも、簡単な方法でもなかったが、逃げるのではなく、初めて自分の資産状態と正面から向き合った瞬間だった。
振り返ってみると、最も辛かったのは数字ではなく、沈黙だった。
真実を話して私は弱くなったどころか、むしろ責任感が生まれた。彼の支えがあるので、私は変わることができた。
皮肉なことに、この経験から私は、お金の仕組みを理解することに予想外に夢中になった。むろん、恐怖からではなく、充実した人生を送るために、だ。
今では事業主の財務管理を支援している
私は、お金の仕組みやより良い管理方法、より優れた判断を下す方法を知りたくなった。
今は、DGアカウンティング・エージェンシー(DG Accounting Agency)を経営している。事業主の財務管理を支援する記帳代行会社だが、お金に対して恥ずかしい思いをしたり、問題を回避したりしているクライアントは多い。
そして、「まず自分でなんとかしてから」でないと正直に告白できないと思い込んでいる、賢くて有能な女性たちを数多く目にする。だが、そんなことはない。
私は、誰かと人生を歩むなら、資産についてオープンに語ることは譲れないことを学んだ。そうする方が楽だからではなく、必要なことだからだ。
嘘の上に本当の関係は築けない。
そして、完璧な計画がなければ真実を話せない訳ではない。実際、数字を口にした時にこそ、ようやく計画が始まるのだ。
私にとって、あの瞬間は二人の関係を変えただけではなかった。人生そのものが変わった瞬間だったのだ。



























