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- AIが業界の90%を消滅させると考えるライターは、だからこそ積極的に活用する

- ジョシュア・ライセックは、オハイオ州デイトンを拠点とするライセック・ゴーストライティングの創業者だ。かつては時給1ドル67セントで働いていたが、現在は数十万ドルの年収を稼ぐまでに成長を遂げた。
- ライセックは、執筆の生産性を高めるため、Fireflies.aiやChatGPTといったAIツールを活用している。
- 彼は、将来的にゴーストライティング業界はAIに取って代わられると考えているが、編集作業については、今後も不可欠なサービスとして残り続けると考えている。
この記事は、34歳のジョシュア・ライセック(Joshua Lisec)へのインタビューに基づいている。なお、文章は長さやわかりやすさを考慮し、編集している。
私はライセック・ゴーストライティング(Lisec Ghostwriting)の創業者だ。コミュニケーション学の学士号を取得し、2018年にはゴーストライティングの専門資格も得た。また、認定催眠術師でもあり、それが仕事に役立っていると感じている。
2011年6月に、フリーランスのライター、ゴーストライター、コピーライターとしてキャリアをスタートさせた。最初の仕事の時給はわずか1ドル67セントだった。
それ以来、私は100冊を超える書籍のゴーストライティングを手がけ、数年連続で事業収入は100万ドル(約1億6000万円)を上回った。この歩みについては、2017年のTEDxトークでも語っている。キャリアを重ねる中で、AIが自分の足を引っ張るのではなく、むしろそれを活用する方法を見出してきた。
最初の案件を獲得したのは偶然だった
子どもの頃の夢は作家になることだったが、それは思っていたよりもはるかに早く実現した。2012年に初めての小説を出版し、その販促活動を行っていた際、読者から「私が本を書くのも手伝ってくれないだろうか。あなたが生まれる前から書きたいと思っていた」と声をかけられるようになった。
当時、いくら請求すべきか見当もつかなかった。私はフルタイムの人事担当として働き、最低賃金をわずかに上回る程度の収入しか得ていなかったため、執筆で生計を立てるにはどの程度必要かを考え、自分の時給換算額を引き上げることにした。1冊の本にかかる期間を試算した結果、1〜18カ月のプロジェクトに対して月額200ドルという料金を設定した。
しかしこれは壊滅的な安値の設定だった。そのことは、経験豊富なゴーストライターに助言を求めた際に思い知らされた。彼は1つ原稿を最低でも7万5000ドル(約1200万円)を請求していたのだ。その事実に衝撃を受け、少なからず落胆した。当時の私は、最初の数冊を時給20ドル未満で書いていたことになる。
私はこのささやかな副業収入を元手に、いわば無一文から成功への物語を歩むこととなる。料金を徐々に引き上げるのに6年を要したが、2017年には年収が初めて10万ドル(約1600万円)を超えた。
それ以降、数年にわたり数十万ドルの年収を達成している。私は、時間ではなく価値に基づいて料金を設定することを学んだ。例えば、あるCEOが戦略的な新規案件獲得のために出版を計画し、その結果として数十万ドル規模の受注が見込まれるのであれば、制作費としての7万5000ドルは割安になる。
現在はパートタイムでしか働いていない
月・水・金は、午前9時から午後5時までオフィスで1人で仕事をしている。クライアントとは定期的に面会し、それぞれの打ち合わせの直後に章の執筆に取りかかるようにしている。記憶が鮮明なうちに内容を形にするためだ。
それ以外の時間は3人の子どものために使っている。子どもたちが起きる前や寝た後には、連絡対応や執筆、自身のサービスを宣伝するSNS投稿の予約設定などを行う。投稿内容は、例えば現在取り組んでいる本のテーマなどだ。扱うテーマが多岐にわたるからこそ、こうした発信が、自身のブランドイメージの維持につながっている。
多くのライターが恐れているAIを、私はむしろ受け入れている
ライター業を離れ、小売業や飲食業、造園業、非営利団体、博物館などで働くようになった人も少なくない。深刻な状況だ。AIはいずれ、ゴーストライティングサービス提供者の90%を淘汰するだろう。しかしその一方で、質の高い編集の必要性はこれまで以上に高まるため、私自身はAI革命をそれほど恐れてはいない。
AIの活用法は主に2つあり、いずれも時間とコストの節約につながっている。
まず、月額約10ドルのFireflies.aiを使い、クライアントとの会話を自動で録音・文字起こししている。RevやTemiといったツールよりも大幅に安上がりだ。こうして得た文字起こしをもとに、わずかな修正を経てラフ原稿を作成し、そこから洗練された初稿へと仕上げる。「金は速さを好む(Money loves speed)」という言葉通り、仕事が速いほど、ゴーストライターとしての稼ぎも増える。
また、リサーチにもGrokやChatGPTなどのAIを活用している。以前は、特定のテーマについてウィキペディア(Wikipedia)の参考文献リストを調べたり、Google ScholarやPubMedを読み漁ったりしていたが、その作業を見直した。AIを使えば、必要な情報にたどり着くまでの時間を大幅に短縮できる。ズルをしているように感じられるほどだが、実際にはそうではない。
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