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- シャオミの「メガネ型イヤホン」は録音もできて便利。「Mijia Smart Audio Glasses」実機レビュー

在宅勤務やデスクワークでは、イヤホンをつけている時間が意外と長い。ウェブ会議に出たり、スマートフォンの着信に応答したり、作業中に音楽や動画を流したり。便利な一方で、長時間使っていると耳の疲れや圧迫感が気になることもある。
シャオミ(Xiaomi)のオーディオグラス「Mijia Smart Audio Glasses」は、そんなストレスをメガネ型のデバイスで軽くしようとする製品だ。見た目はほぼ普通のメガネだが、テンプル(ツル)部分にスピーカーとマイクを備え、耳をふさがずに音声再生や通話、録音ができる。
便利そうに見える一方で、音漏れや装着感、仕事中の使い勝手は気になるところだ。実際に試してみた。
Mijia Smart Audio Glasses
- メーカー:シャオミ
- 直販価格:2万7980円~(税込)※今回試用したディープチタンモデルは3万1980円(税込)
- 発売時期:2026年1月
普通のメガネとあまり変わらない見た目

Mijia Smart Audio Glassesをかけてまず感じたのは、耳がかなり自由だということだ。耳の穴をふさがず、イヤホン本体を耳に引っかける必要もない。
耳をふさがないオープンイヤー型のイヤホンはすでに珍しくないが、それでも本体を耳の近くに装着する必要がある。その役割をメガネ型デバイスに組み込んだ本製品であれば、耳そのものへの負担を和らげられる。
筆者は普段からメガネを使っており、通常ならメガネに加えてイヤホンやヘッドホンをつけることになる。Mijia Smart Audio Glassesは、メガネとオーディオデバイスを一体化できるという意味でも魅力的だ。
ただし、日常的な度付きメガネとしてそのまま置き換えられるかは別の話で、この点は後ほど触れる。

今回試したのは、ラインアップの中でも最も軽いディープチタンモデルだ。レンズ込みの重さ(公称値)は34.4g。テンプル部分にスピーカーやバッテリーを内蔵しているため、見た目がゴツくなるのではないかと心配していたが、実物は想像よりも自然だ。
実際に装着しても、特殊な機器を身につけているような重さは感じにくい。

一方で、ヒンジ部分の動きには普通のメガネと違うところもある。
テンプルを開閉すると「カチッ」とした手応えがあり、しなやかに動くというより、一定の位置でしっかり止まる感覚に近い。実用上困るほどではないが、触ると構造の違いは分かる。
在宅勤務やデスクワークとの相性が良いデバイス

音質は、オープンイヤー型らしい聞こえ方だ。低音の迫力は控えめで、音楽をじっくり楽しむためのデバイスというよりは、作業中のBGMや動画視聴、ウェブ会議向けと考えたほうがしっくりくる。
気になるのは音漏れだ。テンプル部分のスピーカーから音を出す構造上、静かな場所では周囲の人に聞こえる可能性がある。音漏れを抑える「プライバシーモード」もあるが、完全に防げるわけではない。
電車内のように周囲の音が大きい場所では、Mijia Smart Audio Glassesからの音を聞き取りやすくするために音量を上げたくなるため、なおさら音漏れが気になりやすい。外出先で常用するより、自宅や個室などで使うほうが向いているだろう。
その点、在宅勤務やデスクワークでは魅力が分かりやすい。耳をふさがないので、家族の声やインターホン、宅配のチャイムといった周囲の音に気づきやすくなる。デュアルデバイス接続にも対応しているため、スマートフォンとPCの両方に接続しておけば、通話とウェブ会議の切り替えもしやすい。

もうひとつ、便利なのが録音機能だ。テンプルの側面を長押しすると、対面の会話やウェブ会議の音声、メディア音声などを、専用アプリを通じて録音できる。
ただし、録音機能は使い方に注意が必要だ。初回利用時には「録音機能について」と表示され、録音中はライトが点灯する。通話時には、開始・終了時に相手にも録音していることを知らせる音声が流れるなど、一定の配慮は用意されている。
利用シーンは選ぶが、会議や打ち合わせのメモ補助としては実用的だと思う。もちろん、相手の了承を得たうえで使うことが前提になる。
気になる部分もあるが、コンセプトはユニーク

バッテリー駆動時間は、フル充電・音量50%の条件で、連続再生が最大13時間、通話が最大9時間とされている。実際の使い方によって変わるものの、勤務時間中にBGMや会議で使う程度なら、1日使える安心感はある。
充電時間は約1時間。さらに、10分の充電で最大4時間再生できる急速充電にも対応している。朝に充電し忘れても、出かける前や休憩中に少し充電すれば持ち直せるのはありがたい。
一方で、使っていて気になる部分もあった。
まず、スマートフォンやPCとの接続解除がやや分かりにくい。使い終わったあと、本製品を外して充電器に接続しても、接続が完全に切れていないことがある。その場合、スマートフォンのメディア音声や通知音が、充電中のMijia Smart Audio Glassesから鳴ってしまう。
本製品には装着検知機能があるため、おそらく「外した」と正しく判定されていないときに起きる現象だと思われる。一度かけ直してから外すか、スマートフォン側のBluetoothを切れば解決する。ただ、このひと手間は地味に面倒だ。
もうひとつの課題は、度付きレンズへの対応だ。
視力が悪い人がメガネとして日常的に使うなら、度数を入れないといけない。しかし、記事執筆時点では、シャオミ公式が日本で度付きレンズ交換まで一括で対応する仕組みは用意されていない。自分でレンズ交換に対応できる眼鏡店を探し、実際に交換可能か確認する必要がある。

度付きレンズへの対応など、使い始めるまでのハードルはある。接続まわりなど、細かな使いにくさもゼロではない。
それでも、Mijia Smart Audio Glassesはかなりユニークな製品だ。メガネとして自然に身につけながら、耳をふさがずにウェブ会議や通話、録音までこなせる。慣れてくると、イヤホンやヘッドホンとは違う「仕事時の相棒」のような存在になってくる。
在宅勤務やデスクワークが多い人、メガネと音声デバイスをまとめたい人なら、候補に入れてみても面白いだろう。
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