- LIFE INSIDER
- ライフスタイル
- “棺桶ホーム”や2平方メートルの家。世界の「狭すぎ賃貸」を覗いてみよう

- 世界各地の都市で住宅需要が高まっており、家賃はグローバル規模で上昇している。
- その結果、人々はマイクロアパートやケージホーム、その他の狭小スペースで生活している。
- 中には、車中泊をしながら暮らしている人もいる。
2026年、生活費の高騰は日常生活のあらゆる側面に影響を及ぼしている。スーパーマーケットでは、インフレにより牛肉などの食品価格が上昇し、世界中の人々がガソリンスタンドや生活のさまざまな場面でイランでの戦争による影響を実感している。
こうした経済的苦境は世界中で感じられており、国によっては不快なほど狭い住居を借りるしか選択肢がない人々も多い。
7.4平方メートルで10万円

ニューヨークは家賃の高さで知られる都市の一つだ。2026年2月、マンハッタンの家賃中央値は月5000ドル(約77万円)に達したと、ヤフーファイナンスが報じた。
高い家賃が、多くの住民を狭小アパートという解決策へと向かわせている。多くのニューヨーカーは、プライバシーのためにスペースを犠牲にすることをいとわない。

アレイナ・ランダッゾ(Alaina Randazzo)は2022年、バスルームなしのこのマイクロアパートメントに月650ドル(約10万円)を支払っていた。マンハッタンのミッドタウンに位置し、広さはわずか約7.4平方メートルだ。

手頃な住宅の不足により、自宅を離れて車中生活を余儀なくされる人も出てきている。ジェフ・スロカム(Jeff Slocum)は米国在住で、2005年製クライスラー・タウン&カントリーのバンで何年も生活していた。
近隣トラブルにより住居を追われた後、彼はニューヨーク州北部でバン生活に移行した。スロカムは2021年にBusiness Insiderに対し、バスルームもキッチンも暖房もない車内での生活は多くの困難を伴ったが、それでも乗り越えてきたと語った。
「深呼吸して、落ち着いて、創造的に考え、一度に一つずつこなせば、生き延びられる」

ブラジルのファベーラの住民は、狭く窮屈な環境で生活している。BBCは2023年、貧困地区であるパライゾポリスのファベーラの住民が、ダブルベッドを置くのがやっとの広さの部屋で、壁にカビが生えた状態で生活していると報じた。当時、ある住民はそのようなスペースに月73ドル(約1万1500円)を支払っていた。
中国の「棺桶ホーム」

香港やサンフランシスコなどの都市では、より手頃な価格の小規模住宅やアパートの建設が急増している。一部の物件は約18平方メートル未満で、「棺桶ホーム」「蚊の部屋」「ブヨフラット」などの異名を持つと、AP通信が報じた。
居住スペースがさらに狭い例もある。香港の約1.3平方メートルのケージベッド式個室は数十年前から存在していた。通常はベッドと私物を掛けるフックが置ける程度の広さで、バスルームとキッチンは共用だ。

2021年のブルームバーグの報告によると、香港の一部のアパートは駐車スペースより狭いにもかかわらず、市内の平均的な住宅価格のほぼ半額に相当するコストがかかるという。
「棺桶ホーム」という名称は、その狭さとほとんど空きスペースがないことに由来する。この種の住居の家賃はさまざまだが、2026年時点では月400米ドル(約6万2000円)でも暮らす住民がいると、サウス・チャイナ・モーニング・ポストが報じた。
香港では数千人の住民が、そもそも居住用に設計されていない靴箱ほどの大きさのアパートで生活している。

APの報道によると、香港の狭小アパートでは、睡眠中に足を伸ばすことすらできない住民もいるという。インドのNDTVによると、香港では推定20万〜22万人の住民が棺桶部屋で生活している。

上海では、大学院入試の勉強をしながら、家賃の安い狭小アパートで暮らす学生もいる。こうした狭苦しい環境は、入居者が大学院に合格するまでの一時的なものとして捉えられている。
ホーチミンの2平方メートルの家

ベトナムのホーチミン市では、路地や屋台、商店、住宅の間に極小アパートが点在している。あまりにも小さいため、観光客や地元住民がこうしたスペースを見落とすことも多いと、フランス通信社(AFP)が報じている。
ホーチミン市には、わずか約2平方メートルという、さらに小さな住居も存在する。同市の急速な発展により、一部の住民はこうしたマイクロハウスへの移住を余儀なくされた。これらの住居はベトナム南部の中心地に点在している。
日本の狭小アパート

東京では、他の用途に資金を充てるため、手頃な価格の狭小アパートを選んで暮らす若者もいる。香港と同様に、東京のマイクロアパートも月400ドル以下で借りられると、ガーディアン紙が2023年に報じた。
編集部注:本記事は2019年10月に初版が公開されました。最終更新は2026年5月です。
あわせて読みたい
Special Feature




























