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- スペースXの歴史的IPOの瞬間をライブ解説した専門記者2人、熱狂と興奮の翌日に考えたこと
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ビッグテックの動向

先週末、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が新規株式公開(IPO)を通じて過去最大となる750億ドルを調達しました。週明け15日には引受会社がオプションを行使して追加株式を取得したため、調達額は857億ドルへと100億ドル以上上積みされています。
ビジネスインサイダー米国編集部では当日、このニュースレターでも毎週のように分析や論考を取り上げているデピュティーエグゼクティブエディターのダン・デフランチェスコ記者とエグゼクティブエディターのジョー・チョッリ記者が、歴史的な上場をリアルタイムで解説するライブ配信を行いました。
率直に言って、興奮に包まれた上場初日から数日が過ぎたいま読んでも驚くほど面白いので、ぜひこちらから編集されたトランスクリプト(英語)を読んでいただきたいのですが、今日は二人がライブ配信終了後に自身の発言内容を振り返り、その内容を整理したエッセンス的「配信後記」をお届けします。
その前に。ライブ配信の一番最初のやり取りで両記者が語ったことは、スペースXの上場に利害関係や関心を持つすべての人々が抱いていた期待や不安を端的に表現していたと思われ、それだけは抜粋してそのまま紹介しておきたいと思います(発言の趣旨を文脈に沿って把握できるよう若干の編集を加えました)。

デフランチェスコ記者「上場初日、株価は20%の急上昇。これは理想的な水準と言えると思う。取引開始から1時間が経ったけど、ジョー(・チョッリ記者)の第一印象は?」
チョッリ記者「このディールに関わった(引受会社の)バンカーたちは報酬に見合う働きをしたことになる。株価が『ある程度』上昇するのは望ましい。上場前から投資している既存株主たちからすれば、初日は当然良いスタートを切ってほしい。
けれども、一気に100%上昇するのは望ましくない。それは公開価格の設定が低すぎたということ。もっと高いほうが大きな利益を得られたわけだから。そう考えると、足元の20%上昇という数字は冷えすぎず、熱すぎず、まさに理想的な水準だ」

デフランチェスコ記者「投資家の話題によく上がるのは、いったいいつ(スペースXの株式を)購入するのが適切なのか、ということ。IPO以前に投資するのでない限り、取引開始当日に購入する価値はほとんどなく、上場後の最初の1週間で(初値や初日終値から)少なくとも10%下落するのが一般的なのだから、熱狂が冷めてから判断しても遅くないという意見も多い」
チョッリ記者「購入を待ったほうがいいかもしれないと考える人たちの一番の懸念事項は、この株式公開で莫大な利益を得る何千人もの億万長者たちにかけられている売却制限(ロックアップ)。マスク氏は1年間株式を売却できない設定なので、保有分を半分手放して現金にしようと考える立場にない」
「問題は上場後数十日で売却する既存株主。すでに含み益で(潜在的に)天文学的な資産を抱えているインサイダーたちが、株式を手放して仕事を辞めて島でも買いに行くんじゃないか、そうなれば株価が下がるのは確実で、だとすれば、いまスペースX株を買っても損するんじゃないか、と。実際そういうことはある。これから参戦する投資家にとっては当然心配」
では、まずチョッリ記者からこの生々しいやり取りを終えた感想を。熱狂の週末を経て、このIPOをどう整理したのでしょうか。
史上最も偉大なバスケットボール選手の歩んだ軌跡を思い出した

スペースXのIPOを目の当たりにして、若きレブロン・ジェームズのことを思い出さずにはいられませんでした。
18歳でNBA(北米プロバスケットボールリーグ)入りしたとき、マイケル・ジョーダンの偉業に挑む次のスーパースター、史上最高の選手になると目されていたレブロン。
結果はどうだったかと言えば、すべては前評判通りでした。彼はあらゆる期待に応え、いや、それを超える活躍を見せました。懐疑論はあっと言う間に消え去り、レブロンがジョーダンと並んで史上最も偉大なバスケットボール選手と称されるようになったのは誰もが知っている通りです。
舞台はまったく異なりますが、スペースXもそうした存在です。人口100万人が暮らす火星コロニーの建設、太陽光発電で稼働する軌道上データセンターの構築という壮大な野望を掲げ、世界中の注目を集めて上場。黒字化に至っていないにも関わらず、投資家の関心を追い風にいきなり時価総額上位10社にランクインしました。





























