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- 約9650万円で売り出された米フロリダ州の住宅地の隙間に建つ「幅3メートルの家」

- アメリカのフロリダ州ジャクソンビル・ビーチの土地に幅10フィート(約3メートル)の家が建てられた。
- もし近隣住民の意向が通っていれば、ここに家は建たなかっただろう。
- この家は過去に61万9000ドル(約9650万円)で売りに出されていて、維持費を抑えて暮らしたい人を中心に関心を呼んでいる。
アメリカのフロリダ州ジャクソンビル・ビーチでは、かつて隣人が庭として使っていた空き地が今では広さ1547平方フィート(約140平方メートル)の家になった —— その幅は3メートルしかない。
この2階建ての家は幅25フィート(奥行きはそれなりにある)の土地に建っていて、駐車スペースもある。
Oceanside Real Estateのライアン・ウェザーホールド(Ryan Wetherhold)氏とAtkins Buildersのジョン・アトキンス(John Atkins)氏は、こうした"余った土地"に定期的に家を建てていて、家を建てられるスペースがもう少しあるのではないかと期待していた。
「このような小さな土地については、調整委員会へ行けば、建築基準法で認められている以上の建築を許可してもらえるのです」とウェザーホールド氏はBusiness Insiderに語った。
もし近隣住民の意向が通っていれば、ここに家は建たなかっただろう。公聴会に出席した近隣住民 —— 主にこの手付かずの土地を庭として使っていた隣人 —— は懸念を表明し、一切の"調整"を認めないよう委員会に迫った。
「正直に言うと、建築業者は『わたしたちが建てられないと思うのなら見てろよ』と、ほぼ腹いせのようにこの家を建てたんです」とウェザーホールド氏は話した。
結局、彼らは幅15フィートの家ではなく、10フィートの家を建てることになったものの、それでも買い手を引き付けることに成功した。物件をのぞいてみよう。
ウェザーホールド氏によると、この土地はおそらく1900年代半ばに区画整理された

「わたしたちは自分たちで分譲地を造成して、家を建てることはありません。ビーチエリアや人口密度の高い地域でよくあることですが、小さめの土地が多少あるんです」
2000年代にある開発業者がこの地域の約90%の土地に家を建てたが、この土地は放置されたままだった

ウェザーホールド氏によれば、それぞれの区画の幅は25フィートだったが、やがて一部の所有者が区画をまとめ始め、ところどころに"隙間"が生じるようになった。
ウェザーホールド氏とアトキンス氏は、前にもこうした"余った土地"に狭小住宅を建てたことがあって、建築基準法について多少の猶予をもらうことが多い

「『セットバック内に建ててもいいよ、もっと幅を広くしてもいいよ、もっと奥行を深くしてもいいよ、もっと前に建物を出してもいいよ』などと言ってもらえるんです」とウェザーホールド氏は語った。
「基本的に、簡単な手続きです」
ただ、近隣住民から申し立てがあったため、彼らはこの家を建築基準法の範囲内で建てなければならなかった

「わたしたちに残された選択肢は、建築基準法の範囲内で建てることでした。改正された今の建築基準法では建ぺい率は35%、セットバックは両側ともに7.5フィートとかなり保守的です」とウェザーホールド氏は話している。
「なので、幅10フィートの家を建てることになりました。他に選択肢がありませんでした」
隣人はその区画を庭として使っていて、住宅の建設に反対するよう周囲に訴えていた

「彼らがこのプロセスについてもっと理解していたら、わたしたちがより広い家を建てられるよう協力してくれたでしょう。でも、彼らは反対の声が上がれば『自分たちは建設を阻止できる』と考えていました。そんなことはないのですが…」とウェザーホールド氏は語った。
建物の制約上、この家には興味深い特徴がある

幅は25フィートしかないものの、奥行きは140フィートある —— ウェザーホールド氏によると、奥行きは周辺の一般的な区画を上回っているという。
もう1つの特徴は「バンプアウト」だ

「床面積を増やすことはできませんが、座る場所を増やすことはできます。狭いので、ビルトインの座席をたくさん作りました。幅10フィートの家にソファを置くのは、あまり現実的ではありません」とウェザーホールド氏は話した。
この家は"家具付き"ではないものの、特注のダイニングテーブルなど、いくつかの家具はそのまま残るという

「(2016年の)ハリケーン"マシュー"で破壊された桟橋の板を使った、とても素敵なダイニングテーブルを建築主の息子さんが作ってくれました。彼は板を全部取っていて、その板ですごく良いダイニングテーブルを作ったんです」とウェザーホールド氏は語った。
家は完成し、3月に6万1900ドルで売りに出された

売りに出して1週間もしないうちに買い手が現れたものの、契約は不成立に終わったという。
ウェザーホールド氏は当初、もっと低い価格を考えていたが、家が仕上がり始めるともっと高い価格を狙えると考えた

「もともと45万~50万ドルくらいを考えていたのですが、実際に家が完成して、中を歩いてみたら紙の上で見ていたよりもすごく良かったんです。幅10フィートというと魅力的に聞こえませんが、中に入ってしまえば、一般的な部屋の幅は12~15フィートくらいなんです」
ウェザーホールド氏によれば、最初の契約が不成立に終わった後、この家をめぐる動きは鈍くなったものの、『Zillow Gone Wild』で紹介された後、多くの人が興味を持つようになったという

「Zillow Gone Wildの次の週末にオープンハウスをしたんですが、3時間でおそらく300~400人くらい来てくれました」
100万ドル前後の家が多く建つ地域にあるこの家は、維持費を抑えたい人向けの家だとウェザーホールド氏は話している

ウェザーホールド氏によると、この家は「100万ドル前後の家が立ち並ぶ地域に住みたいけれど、それほど維持費をかけたくない人や、半分くらいの価格でいい地域に住みたい人」にぴったりだという。
「このような隙間市場があるかどうか確信が持てなかったのですが、十分ありました」
※本記事は、2024年5月18日に初出した記事の再掲です。
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