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- 若者の失業率上昇の原因はAIではない…ニューヨーク連銀が分析

- 社会人としての第一歩を踏み出そうとしている若者たちの就職難については、AIが原因だと語られることが多い。
- しかし、ニューヨーク連邦準備銀行によると、Z世代の雇用環境を悪化させている最大の要因は、AIではなくリモートワークかもしれないという。
- ニューヨーク連銀のエコノミストたちは、「企業は若手社員をリモート環境で育成することを敬遠する傾向がある」と指摘している。
AI(人工知能)は若い労働者の就職環境を悪化させているとして批判を浴びることが多い。しかし、ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)は、Z世代が直面している雇用問題の原因は、AIではないと指摘している。
ニューヨーク連銀のブログ「リバティ・ストリート・エコノミクス(Liberty Street Economics)」に2026年6月1日掲載された記事によると、2020年の新型コロナウイルス流行以降、リモートワークの普及が、社会人になったばかりの人やキャリアの浅い人にとって最大の障壁になっているという。
「最近、若い大卒者の失業率が上昇しているが、その増加分の64%はリモートワークの普及によるものだと推計している」と調査エコノミストであるナタリア・エマニュエル(Natalia Emanuel)は記している。
「失業率上昇の時期を見ても、この増加の大部分は生成AIではなく、リモートワークによるものだと考えられる」
現在、多くの労働市場の専門家がAIの雇用への影響に注目している中、この分析は発表された。AIは近年、企業の人員削減や、就職活動中の若者の雇用状況が低迷している原因としてたびたび取り上げられている。雇用市場の悪化をAIのせいにする論調が続いていることから、Z世代の間ではAIへの反発も強まっている。
バージニア大学のエマ・ハリントン(Emma Harrington)と、ハーバード大学のアマンダ・パレイス(Amanda Pallais)が共同執筆したこの記事では、「Z世代が就職に苦戦している背景には、AIよりもむしろリモートワークを希望する傾向が大きく影響している可能性がある」と指摘している。
「若者の失業率が上昇している要因の一つは、コロナ禍以降、リモートワークが4倍に増えたことだと私たちは考えている」と著者らは記している。
「企業は、仕事に必要なスキルを遠隔で教えるのが難しいため、新卒者をリモート中心のチームに採用することをためらっているのかもしれない」
このこともまた、「Z世代は就職やキャリア形成で厳しい状況に置かれている」という見方を裏付けるものだ。管理職の負担が増す中、企業は教育に手間のかかる経験の浅い人よりも、すぐに戦力として働ける経験者を優先して採用する傾向を強めている。
この記事の著者らは、「AIが若者の仕事を奪っているという見方が広く語られているものの、若者の失業率上昇は、AIが職場に広く普及する前から始まっていた」と指摘している。

























