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- 1本の動画が1600万回再生。ミネルバ大生がインドで思いがけずSNSクリエイターになった話
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アメリカに拠点を置き、世界中の都市を巡りながら学ぶミネルバ大学。そのカリキュラムの一環として移り住んだインド・ハイデラバードでの生活も、4月末についに終わりを迎えました。
思い出だらけのインドでの4カ月。その中でも特に印象に残っているのが、思いがけず「SNSクリエイター」となり、インドの文化や成長、そして国境を越え人との繋がりを経験できたことです。
きっかけは、何気なく投稿した動画の「1600万回再生」
インドで大学生活を送る傍ら、4カ月間毎日欠かさず行っていたことがあります。それが、インスタグラムへの動画投稿です。
ことの発端は、移住前に投稿した1本の動画が、たまたま1600万回以上再生されたこと。「東京からインドに引っ越すことが楽しみ」というテーマの動画でしたが、視聴した人から「なぜインドに?」などの質問が寄せられ、インドに対する印象についての意見交換の場が生まれました。
投稿後1週間で100万回再生を突破し、もともと2千人ほどだったフォロワーは1万人を超えていました。
この突然の出来事をきっかけに、「私なりの視点でインドで経験したことを広く共有したい」という思いが生まれ、日々の生活に関する動画の作成・投稿を始めました。毎日投稿を続けるうちにオーディエンスの幅も広がり、現地に住むインドの方からも反応やDMをもらうようになったのです。
フォロワーの口コミが命綱? SNSで知る「リアルなインド」

現地の様子を発信するようになってから、「食料の買い物ならこのアプリが安いよ」「ここのレストランのビリヤニがおすすめ」など、生活に役立つ情報を教えてくれるフォロワーが増えました。充実したインド生活を送れたのは、間違いなく彼・彼女らのおかげです。
インド南部のバンガロールへ旅行した際にも、「おすすめのレストランや観光スポットを教えて」とストーリーを投稿すると、100名以上の方がコメントやDMでおすすめを教えてくれました。

また、レストランでの食事や初めてのUber体験など、日常の様々な場面を切り取って共有するうちに、「インドの良い部分を見せてくれてありがとう」という声が寄せられるようになりました。現地の人々の温かさとホスピタリティを感じとることができたのも、SNSでの発信を始めて良かったと思う大きな理由の一つです。

一方で、今でもなお「なんでわざわざインドに行ったの?」「後悔してる?」といった、否定的ブなコメントをもらうこともあります。インド以外の国の人だけでなく、現地の人々の中にすら、インドへのネガティブな印象が根強く残っていることを実感しました。
インドでアツい「インフルエンサーマーケティング」

発信を続けるうちに、個人だけではなく、インド国内のカフェやレストラン、リゾート施設ともインスタグラムを通じて繋がりました。そこで驚いたのが、どの飲食店やホテルにも、SNS運営を選任で行う「SNSマーケター」が存在していたことです。
彼らは、その店ならではの強みや現在のトレンド、インフルエンサーのことなどを徹底的に分析し、それらに合わせてビジュアルやコンテンツを作り込んでいます。その様子は、「クリエイター」初心者の私の目にはとても新鮮に映りました。
例えば、コラボさせてもらった店の一つ、ハイデラバード初のベーグル屋「Bagel Brigade」では、アメリカとハイデラバードとのトレンドをかけ合わせたSNSのガイドラインを作り、インフルエンサーと共にコンテンツを実現させるスタイルをとっていました。
インドで20年間コンテンツクリエイターとして働くShagunによると、インドでインフルエンサーマーケティングが流行り出したのは約5年ほど前のこと。急速なデジタル化を背景に、今はまさに「インフルエンサーマーケティングがもっとも熱い時期」を迎えているといいます。

「運」から始まったSNSが残してくれた縁

偶然のバズという「運」がきっかけで始めたSNS運営。約1カ月ほど前、「もう少しで日本に帰る」とインスタグラムに投稿すると、200人以上のフォロワーからメッセージをもらいました。
中には、「最初のインドの動画から投稿を毎日楽しみにしていた。もう帰ってしまうのが寂しい」と思いを伝えてくれた方も。大学の活動という枠組みを超えて、バーチャルな繋がりを作ることができたのは、インドでの大切な思い出の一つです。
私のコンテンツを通じて、一人でもインドへの印象が好意的なものに変わったり、偏見が少し和らいだりしていたら、こんなに嬉しいことはありません。

Mashing Up Allies(公式アンバサダー)
山口笑愛
和歌山県生まれ、東京都出身。小学5年生から3年間、米カリフォルニア州サンノゼで生活。帰国後は都内の私立中高一貫校に編入。2023年、日本の大学に一度入学するも、ミネルバ大学合格を機に進路変更。クラウドファンディングで337万円を調達し、入学を実現。現在は政治学と心理学を専攻し、着物文化とサステナビリティの研究に関心を持つ。2024年秋からミネルバ大学の日本拠点に滞在中。
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