- MONEY INSIDER
- マネープラン
- 私の起業のために、友人が子供たちの教育資金から約2300万円を貸してくれた。今ではふたりともミリオネアだ

- スコット・ハウダシェル氏は、友人の子供たちと祝いの席を囲んでいる最中に、卵の装飾用ツールを発明した。
- 友人は、子供たちの大学資金から15万ドル(約2325万円)を工面してくれた。
- それから9年後、彼らの会社の年間売上高は800万ドル(約12億4000万円)を超えている。
このインタビュー形式のエッセイは、「ヘイ・バディ・ヘイ・パル(Hey Buddy Hey Pal)」の共同創業者であるスコット・ハウダシェル氏とカーティス・マクギル氏との対談に基づく。長さと読みやすさを考慮して編集した。
2015年、友人カーティスの家に遊びに行き、彼の子供たちと一緒にイースターエッグを色染めしていた。ふと周りを見回すと、「子供たちはどこへ行ったんだろう?」と思った。カーティスによると、子供たちは卵がゆっくりと色づくのを見るのに飽きてしまったらしい。
そこで私はカーティスに、グルースティックとドリル、それにマーカーを持ってくるよう頼んだ。子供たちを熱中するタブレットから引き離し、テーブルに戻すためのアイデアが浮かんだのだ。それらの簡単な道具を使って、卵を回転させる仕組みを作り、子供たちがマーカーで飾れるようにした。
するとすぐに、私が姪や甥のように可愛がるカーティスの子供たちは、すっかり夢中になった。順番が回ってくるのを待ちきれない様子だった。その夜、車で家路につく途中、私はこれが成功を確信した瞬間だと感じた。つまり、私たちの生活を一変させるようなアイデアが生まれたのだ。
友人からの借金をためらわなかった
卵のデコレーション用のおもちゃを本気で作りたいとカーティスに話したとき、彼は「頭がおかしい」などとは言わなかった。その代わりに、投資を申し出てくれたのだ。カーティスが友人に投資するのはこれが初めてではなかった。彼は商品先物取引をしており、保険会社を経営する私より、彼の方が経済的な余裕があった。
カーティスは子供たちの大学資金を担保に15万ドル(約2325万円、1ドル=155円換算:以下同)を借り入れ、それを年利10%で私に貸してくれた。カーティスが資金調達に奔走している間、私は木工工房で粗削りな試作品を作り、その過程で何度も卵を割ってしまった。

カーティス夫妻からお金を借りることについては、まったく心配していなかった。私たちはそれより15年ほど前に、一緒に音楽を演奏していた時に知り合った。深い絆で結ばれていたのだ。たとえおもちゃを戸別訪問で売り歩かなければならなくても、私は借金を必ず返すために必死に働くつもりだと、お互いに分かっていた。
ある動画が成功につながった
2017年3月、1万個の「エッグメージング・エッグ・デコレーターズ(Eggmazing Egg Decorators)」を積んだ輸送コンテナが、私の保険会社のあるビルに到着した。カーティスと私は、トイレへの通路だけを残して、至る所に箱を積み上げた。
イースターまで約40日しかなく、おもちゃの売り方など全く見当もつかなかった。
地元の玩具店にいくつか持ち込んだところ、店主たちはクールだと認めてくれた。ある店主が玩具小売業協会を紹介してくれたおかげで、売り上げが伸びた。そして、商品を紹介する動画がネット上で大反響を呼んだのだ。
その時私は、願い事や祈りは入念にすべきだと学んだ。23日以内に1万個すべてが完売し、私たちは玩具ビジネスに参入することになった。
経済状況が変わっても、私たちの関係は変わらない
その夏、私たちは玩具の見本市に出展し、100万ドル(約1億5500万円)を超える発注を獲得して会場を後にした。そこから事態は急速に進展した。私たちは、カーティスと私が長年一緒に見ていた番組「シャークタンク(Shark Tank)」に出演し、出演者のロリ・グレイナー氏と契約を結んだ。

私たちの会社「ヘイ・バディ・ヘイ・パル(Hey Buddy Hey Pal)」は、カーティスと私がいつもそうやって挨拶し合っていたことにちなんで名付けられた。現在、年間売上高は800万ドル(約12億4000万円)を超えている。
私は7カ月以内にカーティスへの借金を完済し、彼に「君がミリオネアになる日が待ちきれないよ」と伝えた。私が筆頭株主なので、そうなれば私もミリオネアになるわけだが、そう言ったのは利己心からではない。ただ、友人と共にこの旅路を歩めていることに、心から感謝していたのだ。
「エッグメージング・デコレーター(Eggmazing decorator)」は、私たちの人生を変えた。カーティスと知り合ってからの大半の期間、私は集合住宅に住んでいた。今では、一軒の家と2機の飛行機を所有している。カーティスの3人の子供たちは――おそらく州内の大学に進学していたはずだが――素晴らしい教育を受けることができた。
成功を経ても、私たちの関係は変わっていない。私たちは兄弟だ。たとえ明日、すべてが台無しになったとしても、いつでもカーティスに電話して「やあ、相棒」と言えば、彼は「やあ、友よ」と返してくれるはずだ。































