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- AI懐疑派ジャーナリスト、IPO前にオープンAIの財務へ警鐘を鳴らす。それに対して投資のプロはこう語る

- 今月、研究者でジャーナリストのエド・ジトロンが公表した財務詳細により、オープンAI(OpenAI)の巨額損失が明らかになった。
- AIの巨人がIPOを準備するなか、投資のプロたちはその内容を懸念している。
- コンピューティング支出や競合他社との提携についても懸念の声が上がっている。
研究者で独立系ジャーナリストのエド・ジトロンは今月、オープンAI(OpenAI)の財務状況に関する投稿でバイラルとなった。その投稿は、AIの巨人における膨大な支出と急激な損失を明らかにするものだった。
ChatGPTの開発元はIPOに向けた準備を進めており、投資家たちは歴史的な上場と見込まれるこのオファリングを前に、財務情報の一端を知ろうと躍起になっている。6月15日に公開されたジトロンが閲覧した監査済み財務情報に基づくレポートによると、同社がAI競争で優位に立つべく支出を拡大した結果、損失は2024年の50億ドル(約8000億円、1ドル=160円換算:以下同)から2025年には約390億ドルへ(約6.24兆円)と急増した。
「オープンAIの財務状況は深刻な懸念を抱かせる」とジトロンは記した。「385億3000万ドルという損失は天文学的な数字であり、大方の予想をはるかに上回る。損失は年々劇的なペースで拡大しているようであり、この会社がいかなる形であれ持続可能性や収益性への道を見出せるのか、私には見当もつかない」
市場のプロたちの見解
AIメーカーの収益化への道筋については、他にも懸念の声が上がっている。フィデリティ(Fidelity)の元ファンドマネージャー、ジョージ・ノーブルはAI関連取引全体における「警告の事例」と表現し、急増するAIコンピューティングコストが収益化への障壁になるのではないかと疑問視する声も出ている。
しかし、ジトロンのレポートを受けてオープンAIの将来への不安が再び高まっている。加えて、オープンAIが顧客獲得競争で優位に立つべく価格の大幅引き下げを検討していると最近発表したことも、懸念に拍車をかけている。
ポーター・アンド・カンパニー(Porter & Company)のエクイティアナリスト、ロス・ヘンドリックスは、ジトロンの調査結果に応じたXへの投稿の中で、オープンAIの状況を「ゴミ箱の火事(dumpster fire)」と表現した。
「同社は1ドル分のコンピューティングを0.30ドルで販売しており、それでもなおアンソロピック(Anthropic)への市場シェア流出を防ぐために価格引き下げを検討している」と彼は記している。
コロンビア・ビジネス・スクール(Columbia Business School)で、会計学を教えるシバラム・ラジゴパル教授はBusiness Insiderに対して、歴史的な観点から見てオープンAIの数字は異例だと語った。特に、同社のコストが売上高の約260%に達している点は、他のテクノロジー大手がIPOを行った当時と比較しても歴史的に大幅に高い水準だと指摘した。
「オープンAIの状況が特に際立っているのは、130億ドル(約2兆800億円)という売上高が小さなスタートアップのものではないという点だ」と彼は述べた。「この規模の売上高を持つ現代のテクノロジー企業で、このようなコスト構造で運営している企業は存在しない。売上高の約9%は、戦略的パートナーわずか2社、すなわちソフトバンク(8億6700万ドル[約1387億円])とマイクロソフト(3億300万ドル[約485億円])から得たものであり、どれだけが独立した商業的需要で、どれだけが系列パートナーによる支出なのかという正当な疑問が生じる」
フューチャラム・エクイティーズ(Futurum Equities)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、シェイ・ボロールは、ジトロンのレポートを読んだ上で、投資家が注目すべきはオープンAIの営業損失ではなく、別の指標だと述べた。
「最も重要な項目は研究開発費とコンピューティング支出だ。オープンAIは研究開発に190億ドル(約3兆400億円)以上を費やし、研究開発関連費用としてマイクロソフトに100億ドル(約1兆6000億円)以上を支払っており、マイクロソフトへの総支出は約170億ドル(約2兆7200億円)に上る。これが示すのは、オープンAIの最も重要なインプットがコンピューティングであり、そのコンピューティングの多くが競合でもあるパートナーから賃借しているという核心的な問題だ」と彼は述べた。
OpenAIはコメントの求めに応じなかった。

























