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- キオクシア「営業益29倍」見通しの衝撃。AIブーム需要がSSDに直撃したのはなぜか

NANDフラッシュメモリの大手メーカー・キオクシアHDが、2026年第1四半期の営業利益が前年同期比で29倍にあたる約1.3兆円になるという見通しを公表し、ストップ高水準の買気配となったことが月曜朝のマーケットにおける大きなトピックでした。「営業益29倍」の数字の背後にAIブームの何があるのか、少し整理してみます。
生成AIとSSDの需要

生成AIのメモリー需要といえば、エヌビディアが採用するHBM(高帯域幅メモリー)の需要が話題に上ります。HBM供給の大手・韓国SKハイニックスが企業価値100兆円超の「1兆ドル企業」に迫りつつあるというニュースはその象徴です。
もっとも、HBMは演算チップ直結の超高速メモリー、SSDはストレージですから、部材で見れば役割は別物です。ただ、両者は1つのコンピューターのなかで、相互に協調しながらシステムを構成するもので、双方ともにAI時代の計算機リソースを支える重要部材なのです。
AI向けサーバーの需要が増えるほど、学習済みモデルや大量の入出力データを高速に読み書きするSSDの需要も同時に膨らみます。
もう1つ重要な文脈があります。生成AI普及の初期は、どちらかというと、モデルを「訓練(トレーニング)」する工程が重要でした。ハイパースケーラーと呼ばれる、OpenAIやアンソロピックのような企業群が競争して、莫大なサーバー投資を進め、AIを日進月歩で賢くしていかなければならないからです。
それが今や、推論(インファレンス)、つまり「使う側」の需要が急拡大するフェーズに移行していることも、SSD需要の一因にあるはずです。
マッキンゼーによる2024年時点の試算では、eSSD市場全体は年間35%の成長率で拡大すると予想しており、その最大の原動力は「推論サーバー」によるものだと、マッキンゼーは見ています。
注意点は、この試算の時点ではグーグルのGemini3も、OpenAIのGPT-5も、アンソロピック(Anthoropic)の「Mythos(ミュトス)」も存在しなかったということです。つまり、現段階で試算すると状況はさらに変わっている可能性があります。
AI特需はいつまで続くのか、その見立て
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