- CAREER INSIDER
- キャリア
- 私は48年の経験を持つグラウンドキーパーです。ワールドカップの仕事で新しいことをたくさん学んでいます

- ブリティッシュコロンビア大学の主任グラウンドキーパー、ゲイリー・バートリーは、ワールドカップのカナダ代表チームのために、トレーニング用ピッチの準備を進めている。
- 48年のキャリアを経た今もなお、この仕事から多くを学んでいるという。
- 66歳のバートリーは、ワールドカップの仕事は自身のキャリアの集大成であり、一生に一度の経験だと語った。
この記事は、FIFAワールドカップ2026期間中にカナダ代表チームが使用するピッチの整備に携わるゲイリー・バートリー(66)とのインタビューに基づいている。文章は長さとわかりやすさを考慮して編集している。
1978年からこの業界で働いてきたが、これほど大規模なプロジェクトに携わったのは初めてだ。ワールドカップの仕事は、スーパーボウルの仕事に匹敵するほどのものだ。
カナダ代表チームはFIFAワールドカップ2026期間中、ブリティッシュコロンビア大学のナショナル・サッカー・デベロップメント・センター(NSDC)でトレーニングを行う。私はそこの主任グラウンドキーパーを務めているが、それだけでも一生に一度の経験だ。
この仕事に携わって48年が経った今も、66歳にして大きな学びの機会を得ている。この分野のトップクラスのピッチマネージャー、教授、教育者たちと一緒に仕事をする機会に恵まれ、今後の仕事の進め方を大きく変えることになるだろう。

主任グラウンドキーパーの典型的な一日
私が芝生管理の仕事を始めたのは1978年、10代の頃だった。最初の職場はゴルフコースで、管理責任者まで務めた後、スポーツ用品販売の仕事に転じた。その仕事を通じて、NSDCでトレーニングを行っているプロサッカークラブ「バンクーバー・ホワイトキャップス(Vancouver Whitecaps)」の関係者と知り合い、約11年前にブリティッシュコロンビア大学のチームに加わった。
ホワイトキャップスがここでトレーニングを行う際(通常は週5日)、私は午前7時に出勤する。選手が到着する前に、7人のチームでフィールドに出て、芝刈り、ディボット(芝が削れた箇所)の修復、その日のセッションに必要な準備作業を行う。

ホワイトキャップスは通常、午前10時半頃に到着し、我々スタッフのうち一人が近くに待機して、必要に応じて散水などの対応をする。トレーニングが終わると、ディボットの修復、ピッチの清掃、翌日に向けた準備を行う。トレーニングのない日は、バーチカルカット(古い根を断ち切る作業)やトップドレッシング(目砂入れ)といったメンテナンス作業を行うことが多い。通常の勤務時間は午前7時から午後3時までだ。
ワールドカップに向けたピッチの準備
ワールドカップによって、日々の業務がそれほど大きく変わったわけではない。ただ、FIFAの要件を満たすため、管理基準の引き上げやメンテナンス方法の見直しは必要だった。トレーニング会場として、すべてのチームに公平な環境を確保するため、メインの試合用のピッチとできるだけ近いコンディションを維持しなければならない。
ホワイトキャップスが5月にここでのトレーニングを終えてから、数週間で大規模な改修を行った。非常に手間のかかる作業だった。大規模なバーチカルカットやトップドレッシング、オーバーシーディング(追い蒔き)を実施し、ピッチの一部の芝を張り替えた。
ディボットの修復や修繕作業は肉体的にきついだけでなく、単調な作業を延々と続ける精神的な負担も大きい。2面のピッチを歩行型芝刈機で刈るには、3台の芝刈り機で約2時間半かかり、スタッフは午前中だけで約2万歩も歩く。






























