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- クリストファー・ノーラン次回作『オデッセイ』で現在までに判明している情報
クリストファー・ノーラン次回作『オデッセイ』で現在までに判明している情報

- 『オッペンハイマー』で批評的にも商業的にも大成功を収めたノーランが次に手掛けるのは、ホメロスによる古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』の映画化だ。
- 2024年末、ユニバーサル・ピクチャーズはこの作品について「革新的なIMAXフィルム・テクノロジー」を用いて撮影され、2026年7月17日に劇場公開されると発表した。
- これまでに分かっている、映画に関する詳細を見ていこう。
マット・デイモンはじめ超豪華キャスト

ノーラン作品は常にトップスターが集結することで知られるが、『オデッセイ』はその中でも最大規模のプロジェクトになるかもしれない。
- マット・デイモン: 主人公の英雄オデュッセウス
- アン・ハサウェイ: 妻ペネロペ
- トム・ホランド: 息子テレマコス
その他にも、シャーリーズ・セロン(キルケ役)、ゼンデイヤ(アテナ役)、ロバート・パティンソン(アンティノオス役)、ミア・ゴス、ベニー・サフディ、ジョン・バーンサルなど、そうそうたる顔ぶれが名を連ねている。
デイモン、ハサウェイ、パティンソンらは過去にもノーラン作品への出演経験があり、気心の知れた布陣と言えるだろう。
西欧文学の礎『オデュッセイア』とは

ホメロスが紀元前8世紀から7世紀頃に編纂したとされる2つの叙事詩のうち、『イーリアス』がトロイア戦争の終結を描くのに対し、『オデュッセイア』は、英雄オデュッセウスが故郷イタカ島へ帰還するまでの10年間にわたる苦難の旅を描く。
旅の途中で、彼らは人食いの一つ目巨人サイクロプスやセイレーン、海の怪物らと戦い、ゼウスやポセイドンといった神々の怒りを買うことになる。一方で、女神アテナだけは彼を助け、帰郷を後押しする。
一方、主人のいないイタカ島では、大勢の求婚者たちが王位を狙って居座り、息子テレマコスを追い出して妻ペネロペに再婚を迫っていた。
ノーランにとって、これまでのSFや戦争映画から離れた「ギリシャ神話」への挑戦は本作が初めてとなる。脚本もノーラン自身が書き下ろした。
ロケ地はシチリア、モロッコ、イギリス

撮影は2025年春に開始。Varietyによると、シチリア近郊のファヴィニャーナ島が主要なロケ地の一つとなった。この島は古代には「ヤギの島(Aegusa)」として知られ、劇中でオデュッセウスがサイクロプスと遭遇する前に休息を取った幻想的な島のモデルとも言われている。
シチリアでのシーンが物語の神話的なアクションの大部分を占め、イギリスやモロッコでも撮影が行われた。制作は2025年8月初旬にクランクアップしている。
予告編は『オッペンハイマー』の2倍の再生数

2025年12月末に公開された最初の予告編は、Forbesによると公開後24時間で1億2140万回の再生数を記録した。これは『オッペンハイマー』の初日再生数の2倍にあたる数字であり、期待の高さがうかがえる。
史上初「全編IMAXカメラ」での撮影

ノーランは常にIMAX撮影へのこだわりを見せてきたが、本作は史上初めて「全編」をIMAXカメラで撮影した映画となる。
これまでは、IMAXカメラの作動音が極めて大きいため、静かな会話シーンを撮影することは不可能とされてきた。しかし、ノーランはIMAX社に「より静かなカメラ」の開発を依頼し、この課題を克服したという。
主演のマット・デイモンは、ポッドキャスト番組『New Heights』でその裏側をこう語っている。
「IMAXカメラは本当にうるさいんだ。顔の近くにあると、まるでミキサーやフードプロセッサーを回しているような音がする。だからこれまでは会話シーンを撮れなかった。
でも、彼らは会話シーンのためにカメラの周りに巨大な防音装置を作り、さらに視線をカメラに近づけるためのミラーシステムまで構築したんだ。100%IMAXで撮るためにどれほどの労力が注がれたことか。彼はそれをやり遂げたんだよ」
トラヴィス・スコットのサプライズ出演

2026年1月下旬、NFLプレーオフ中に放送されたテレビCMで、ラッパーのトラヴィス・スコットがキャラクターの一人として登場し、周囲にトロイア戦争の物語を語って聞かせるシーンが流れた。
スコットの出演はそれまで伏せられていた。彼はノーランの2020年の映画『TENET テネット』でも主題歌『The Plan』を担当しており、監督とは縁が深い。
「バットマン風」の鎧への反論

2026年5月に公開されたTime誌のカバー・ストーリーで、ノーランは劇中の衣装に関する「リアリティ」について言及した。
予告編でベニー・サフディ演じるアガメムノンが着用している威圧的な黒い鎧について、ネット上では「トロイア戦争の司令官というより、バットマンのようだ」という批判が上がっていた。これに対しノーランは、このルックは当時の歴史に基づいたものだと主張している。
「黒化されたブロンズ(黒色青銅)の短剣などは当時から存在していた。ブロンズに金や銀を加え、硫黄を使うことで黒く加工できたという説がある。衣装担当のエレン・ミロイニックは、アガメムノンの地位が他者よりいかに高いかを伝えるため、当時非常に高価だった素材を表現しようとしたんだ」と語り、歴史的考証に基づいたデザインであることを強調した。
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