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入山章栄の 経営理論でイシューを語ろう
ランニングブームの本質は「出会い」、では次に来るのは…世代・立場別「人間関係を築くスポーツの種類」

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。
若い世代を中心に、ランニングがブームになっている背景には何があるのでしょうか。入山先生は「アメリカの場合はランニングが今、マッチングアプリに疲れたZ世代を中心に、マッチングアプリの代替になっている。AI時代に、こうしたスポーツはさらに重要になる」と解説します。
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ランニングはマッチングアプリの代替になった

ゴールデンウィークにInstagramのストーリーを見ていたら、ランニングしている人が多いことに気付きました。この1年ほど、フィットネス記録とSNS機能を合わせた「Strava」というランニングアプリのスクリーンショットをストーリーにアップする人が目立ちます。
最近、ビジネス系のメディアも特集を組むなど、ランニングがブームになっていますが、なぜ若者が走るのか気になっています。
確かに、最近は若い人がよく走っていますね。
ランニングは日本でもブームになっていますが、アメリカでも人気がありますよね。ただ、日本とアメリカではこの現象の性質が違うと、僕は思っています。

どう違うんですか?
アメリカの場合はランニングが今、マッチングアプリの代替になっていると僕は理解しています。つまり、「男女の恋愛だけを目的に出会う」というマッチングアプリに疲れたZ世代を中心に、部活動や同好会のようにゆるく直接人と出会う仕組みを求めている人が多いのだと理解しています。
ランニングをして、「出会いがあったら嬉しいけど、なくてもいい」くらいの感覚で集まって走るようになっているのだと思います。ゆるい出会いを求めて、みんなが同じように走って、最後にまったりとお茶を飲む、という感じです。

ああ、その感覚は分かります。最後のコーヒーとか、終わった後の時間がメインという感覚もありますね。
こうした人との交流を目的にしたスポーツは「ソーシャル・スポーツ」と呼ばれたりもします。交流目的に気軽に始めるとしたら、走るのは一番ハードルが低いですよね。
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