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- ホームレスだった私は、ニュージーランドでタコス屋の経営に成功した。TikTokでバズり、いまは3店舗も運営している

- 39歳のアメリカ人ショーン・ヤーブロー(Sean Yarbrough)は2021年にニュージーランドにやってきた。
- アメリカで一番恋しかったのはメキシコフードだと言う。
- 3年後、一時はホームレスだったショーンは3店舗のレストランを経営し、成功を収めている。
本稿はブローク・ボーイ・タコ(Broke Boy Taco)の経営者、ショーン・ヤーブローとの対談を編集したものである。
2022年、ハンバーガーショップで働いていたとき、その店のオーナーが、アメリカで恋しいものは何かと私に尋ねた。
2021年にニュージーランドに移住した私が、一番恋しかったのはメキシコフードだった。オーナーは私にタコスの作り方を知っているか尋ね、知っていると答えると翌日作ってほしいと言う。そこで次の日、タコスを作って二人で食べた。するとオーナーは、仕事を辞めてタコスを売るべきだと言った。それほど美味しかったのだ。
問題は何から始めていいかわからなかったことだ。オーナーはとにかく小さな鉄板を買い、インスタのアカウントを開設し、作り始めるようにと言った。
仕事を辞めることができた
私はこれまでの人生、ずっと金に困っていた。だから相棒の勧めに従って店の名前を「ブローク・ボーイ・タコ(金欠男のタコ)」にすることにした。
店をやるのはそれほど大変ではなかった。材料を買って、テーブルを用意し、看板を作って、写真を撮りどこでやっているか知らせるだけだ。以前働いていたバーガーショップのラルフズ(Ralph’s)が写真をすべてリポストしてくれたので、ラルフズのお客さんが大挙して来てくれた。

始めて外に店を出した時は20人が来てくれた。2回目は40人。その後は作るたびにお客さんの数が倍になっていった。結局3週間に1度のペースで店を出すことになった。
常時お客さんが100人来るようになると、仕事を辞められることがわかり、週に3回タコスを売り始めた。
すると、あるレストランのオーナーが空いたままになっている厨房を引き継いでくれる人を探していると声をかけてきた。私は小さなグリルを持って6カ月間そこでタコスを作り、売上げの10%をオーナーに支払った。
TikTokが役立った
さまざまな種類のタコスを作っていたが、コーラ、ビリア(牛肉の煮込み)タコス、ビリアラーメンの3つだけをメニューに載せることにした。自分が一番好きなメニューで一番得意な料理だったからだ。
私は友人に、携帯電話で調理をしている動画を撮ってもらいTikTokとインスタに投稿した。翌朝目が覚めると、新たなフォロアー数が数千に上っていた。翌日正午に職場に行き、夕方5時に店を開けると、すでに人が並んでいた。

並んでいる人を見た瞬間、当たりくじを引いたことを悟った。店に来て食べてくれれば、リピーターになるとわかった。
幼年期の大半はホームレスだった
自分の生い立ち――子ども時代の大半をケンタッキー州でホームレスとして過ごしたこと、薬物依存やアルコール依存に苦しんだこと、刑務所に入っていたこと――を人々に話すうちに、私がどんな人間なのか、タコスがどんな味なのかに興味を持つようになった。私は、ただ金を稼ぎたいだけの裕福な事業主ではなかった。おいしい料理を作りたかっただけなのだ。
自分のレストランを買うためにお金を貯めることを目指し、2023年10月に店を開いた。
私の店にはよく、UFC(米総合格闘技団体)のスター選手がタコスを買いに列に並んでいた。彼が順番を待っている間、写真を撮ろうと人々がまわりを取り囲んでいた。私は彼に、前もって知らせてくれれば、着いたときに注文ができているようにすると伝えた。そうして私たちは友人になり、後に彼は私の事業に投資したいと言ってくれた。その出資金で、私はキッチンカーを買った。
それから、さらにレストランを2店舗開いた
すべてが3年以内に起こったことで、実に奇妙な感じがしている。私という人間、つまりケンタッキーからニュージーランドに移住してきた男がタコスを作っていることを人々が知っているなんて信じられない。みなが私と写真を撮りたがり、飼っている猫の名前も知っているのだ。
ブローク・ボーイ・タコのおかげで、人生で初めて車を買うこともできた。
ときどきこれまでを振り返って、もし変えられるなら何を変えるか自問することがある。ここまでの道のりは辛いことがたくさんあったからだ。だが何か一つでも違っていたら、今いる場所にはたどり着けなかっただろう。
平均睡眠時間は毎晩4~5時間で疲れ切っているが、幸せだ。こんな素晴らしい機会を手にしたのだ。もう手放すことはできない。黙々と仕事に打ち込み、やるべきことに集中している。こんなに短期間にこれほどのことが起きるのならば、この先どんなことが待ち受けているのだろうか。実に楽しみだ。
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