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- 米イラン停戦合意も市場には5つのリスク…UBSが推奨する投資戦略とは?

- アメリカとイランが2週間の停戦に合意し、投資家の懸念は一旦和らいだ。
- ただし、UBSはこの停戦にもリスクがあるとみており、その一つとしてホルムズ海峡で再び混乱が起きる可能性を挙げている。
- UBSはアメリカの公益事業株やヘルスケア株、高格付け債券に投資機会があるとしている。
2026年4月8日、アメリカ、イスラエル、イランが2週間の停戦と、ホルムズ海峡を通る船の航行を再開することで合意したとのニュースを受けて、投資家は楽観的な反応を示した。しかし、スイスの大手金融機関であるUBSは、市場はまだ安心できる状況にはないと警告している。
株式市場は4月9日に大きく上昇し、S&P500とナスダック100は、それぞれ午後の取引時間中頃までに2.5%、3.1%上昇した。
UBSは4月8日のレポートで、確かに楽観視できる材料は数多くあると述べている。
停戦の発表を受けた原油価格の下落は、インフレを押し上げる圧力と経済成長を押し下げる圧力の双方を和らげる見通しだ。また、今回の停戦合意は、アメリカとイランの双方が対立の緊張を本気で緩和しようとしている姿勢を示している。
しかしUBSは、停戦を巡るリスクは依然として残っているとして、特に次の5つの点を挙げて投資家に注意を促した。
その多くは、ホルムズ海峡を通る輸送量が戦争前の水準にはすぐには戻らないという事実に関するものだ。
第1に、多くの船舶がすでに当該海域を離れており、戻るまでに時間を要すること。
第2に、この停戦は2週間しかなく、その期限が近づくにつれて、海運会社は自社のタンカーをホルムズ海峡に通すべきかどうか、慎重に再検討する可能性があること。
第3に、停戦の維持やホルムズ海峡の開放に関しても、イランや軍の関係者が合意を守る保証はないこと。
「通過中の船舶に対して単発の攻撃が行われるだけでも、これまでの進展が台無しになりかねない。この点を踏まえると、イランの革命防衛隊のすべての部隊が停戦を遵守することが極めて重要だ。イラン国内で統制が崩れてしまえば、原油や天然ガスなどのエネルギー輸送に対して、長期的に制御が難しくなるリスクをもたらすおそれがある」
4月8日、イランはイスラエルによるレバノンへの攻撃を停戦合意の違反とみなしたとして、再びホルムズ海峡の封鎖する姿勢を見せた。市場が引けに向かう中で、イラン国会議長のモハンマド・バゲル・ガリバフ(Mohammad Bagher Ghalibaf)は、停戦合意は破られたと述べている。
第4に、UBSは、今後ホルムズ海峡を誰が管理するのか、アメリカが関与するのか、あるいはイランが通過する船舶に通行料を課すのか不透明だと指摘し、このような問題は、交渉の進展を妨げる可能性があるとしている。
最後に、アメリカとイランの間で進められている停戦の維持や関係の安定化に向けた交渉において、イランによる核開発をどこまで認めるのか、アメリカによるイランへの制裁を解除するかどうか、さらにアメリカによる安全保障上の保証を巡って、意見がぶつかる可能性が高いとUBSは指摘している。
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