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- 「Olive」や「エムット」とは何が違うのか。後発の個人向け銀行サービス「りそなプラス」の戦略

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の「エムット」、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の「Olive」「Trunk」といったメガバンクによる新たな銀行サービスが注目を集めている。
そうした中、りそなホールディングス(りそなグループ)は5月1日にJR西日本と資本業務提携を結び、BaaS※として「WESTERミライバンク(仮称)」を提供する計画を発表した。
※BaaS:Banking as a Serviceの略。銀行の仕組みを一部切り出して他社に提供する仕組み。
5月13日には、デジタルガレージと共同で設立したDGBへBaaSを提供して、中小企業・個人事業主などをターゲットにしたデジタルバンクを提供する「DG Bank(仮称)」プロジェクトを発表。そして5月18日には、第一ライフグループ、JCBと協業し、個人向けサービス「りそなプラス」を提供すると発表した。
同社らが開催したりそなプラスの発表会で語られた内容から、りそなグループの戦略を紐解きたい。
銀行に「日常のサービス」をプラス

「りそなプラス」の発表会は、りそなグループだけでなく、第一ライフグループ、JCBと共同で実施された。りそなグループの取締役兼代表執行役社長兼グループCEOである南昌宏氏は、「りそなグループが目指す、金融と暮らしが融合する新たな世界観の実現に向けて最初の一歩を踏み出す」と話す。
南氏は昨今の国内の現状について、社会構造の変化、価値観やニーズの多様化、テクノロジーの進化などによって、個人の金融行動だけでなく、暮らしのあり方そのものが大きく変化しており、個人を取り巻く環境は大きな転換点を迎えている、との認識を示す。
その中で、既存の銀行も「従来と同じビジネスでは選ばれ続けることが難しい時代を迎えている」と南氏は言う。

新サービスを長く検討してきた同社が行き着いたのが、日々の暮らしに貢献するサービスを追加するという今回の「りそなプラス」だ。既存のりそな銀行に口座を持つユーザー向けに提供され、銀行取引の状況に応じてサービスを用意する。
SMBCグループのOliveのような「従来とは異なるデジタル口座」ではなく、既存の口座はそのまま、サービスをアドオンする形になる。
三菱UFJのエムットも現時点では既存口座の上にサービスを追加しているが、今後はデジタルバンクの提供を想定しており、「あくまでアドオン」というりそなグループとは方向性が異なると言えそうだ。
日々の暮らしに役立つ140万以上の優待を提供

りそなプラスでは、まず第一ライフグループ傘下のベネフィット・ワンが提供するコンテンツである「国内外で最大140万件の優待」が用意される。
優待を利用することで、グルメ、エンタメ、スポーツなど様々なサービスを特別な価格で利用できるようになる。提供開始時期は9月下旬以降で、開始後も動画コンテンツや通販、特別イベントへの招待など、様々な特典も用意する計画だ。

ベネフィット・ワンは、従業員向けの福利厚生サービスが主力事業だが、特定の集団に属する個人に対して優待を提供するサービスもあり、これを採用した。
実際に利用する際には、りそなのアプリからサービスを選んで店頭で提示するなどの使い方が想定されている。

すべての優待をりそなプラスの全ユーザーが使えるのか、取引状況に応じて制限するのかといった詳細は、今後の提供開始までにさらに検討する。
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