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- OpenAI、Anthropicが躍進する法人市場で巻き返し攻勢。「AI導入支援コンサル」新会社にテック業界の反応は?

- OpenAIが、企業のAI構築・導入を支援するコンサルティングに特化した新会社を設立したと発表した。
- 新会社「OpenAI Deployment Company」は設立にあたり、40億ドル(6320億円)超の初期投資を受けた。
- これは、AIモデルの開発企業がエンタープライズ市場での覇権を握るために、いかに積極的に動いているかを示している。
Anthropicがシェアを急拡大させている法人市場に、OpenAIが積極的な攻勢をかけている。
5月11日、OpenAIは「企業の組織によるAIシステムの構築・導入を支援する」ことを目的とした独立会社「OpenAI Deployment Company」の設立を発表した。
OpenAIに加え、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、カナダの投資ファンド大手ブルックフィールド(Brookfield)、ベイン・キャピタル(Bain Capital)など19社が共同でこの新会社を立ち上げた。同社は40億ドル(6320億円、1ドル=158円)超の初期投資を受け、プレマネー評価額(資金調達前の企業価値)100億ドル(1兆5800億円)でスタートを切ることになる。
発表に合わせ、OpenAIはAI導入のコンサルティングとエンジニアリングを手掛けるトモロ(Tomoro)を買収したことも明らかにした。
これにより、新会社は約150人のForward Deployed Engineer(FDE、顧客先でAIの実装・支援を担うエリートエンジニア)という強固な布陣を得ることになる。FDEは、データ分析プラットフォームを手掛けるAI企業パランティア(Palantir)が広めた職種だ。自社のニーズに特化したAIツールを求める大企業の急増によって、いまやAI関連ビジネスで最も注目を集める仕事の1つとなっている。
この新会社について、AI・テクノロジー業界の識者たちはどのような見解を示しているのか。以下に紹介する。

新たなビジネス・雇用生むチャンス
Box(ボックス)のCEO、アーロン・レヴィ(Aaron Levie)氏は、現時点でサービスとFDEに対する大きな需要があると指摘している。
レヴィ氏はXでOpenAIの発表に言及し、「これを実現するには、技術的な課題に加え、業種固有の業務プロセスといった膨大な作業が必要だ」とコメントした。「この変革を推進するために、新たなサービスプロバイダーや社内チーム・職種が生まれる極めて大きなチャンスだ」。
一方で、自律的に判断・行動するエージェント型AIの時代に企業が適応するために必要な変革は、どれも「技術的には決して容易ではない」と指摘する。
「まずはインフラとデータを最新化し、エージェントに対応できる状態に整える必要がある。アクセス制御、権限付与、各種のアクセス許可は、エージェントと人間の双方にとって、適切に機能するよう設計し直さなければならない」と、彼は続けた。
「エージェントが適切なコンテキスト(文脈)を踏まえて動けるよう準備し、モデルのアップグレード時には継続的にエージェントを評価・保守することも必要だ。さらに、どの部分を人間が担い、どこをエージェントに任せるかを決めるため、プロセス自体の変革管理も進めなければならない」

法人企業の心をつかむ鍵
エヌビディアのハードウェア担当バイスプレジデント、サニー・マドラ(Sunny Madra)氏は「サービスとソリューションこそ、法人企業の心をつかむ鍵だ」と語った。
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