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- マレーシア教育移住の「5つの魅力」。コスト、治安…暮らして見えてきた課題は?
東京から軽井沢への家族での移住を経て、現在はマレーシアでの子育てにチャレンジしている山本裕介さん。留学にあたっての語学力について聞いた前回に続き、今回は生活面について寄稿をしてもらいました。
これまで5回にわたり、私たち家族が東京から軽井沢、そしてマレーシアへと移動しながら学んできた「移動型家族の冒険」についてお伝えしてきました。
よく聞かれる点のうち、前回は「英語力をどう身につけるか」という点について書きました。今回はよく聞かれるもう一点、「マレーシアの暮らしでのリアル」についてお伝えします。
と言っても、当然マレーシア全体のことについては語ることはできず、あくまで我々が住んでいるクアラルンプールの、しかも個人的に体験したことの範囲でお伝えさせてください。
マレーシア生活と「お金」
我が家としても最も気になる点の1つは、当然「どれくらいお金がかかるのか」でした。
もちろん生活スタイルや居住エリアによって大きく変わりますが、自分たち自身、また友人家族のライフスタイルを見ていると、「東京での生活コストと変わらないが、それよりも生活の利便性やクオリティが高い」というのが最も正直な感覚です。
かつてのマレーシアのイメージは比較的安価に旅行、生活ができ、特に老後にリタイアした方々が行くのに良い国というものだったかと思います。
ただ最近の経済発展はすさまじく、通貨リンギットは5年前の1 MYR(マレーシアリンギット)≈26.50 円から現在の1MYR≈39 円前後と、上昇率は約50%。日本人にとっての生活コストの上昇を招いています。
2025年受講したシンガポール国立大学(NUS)のリー・クアンユー公共政策大学院での地政学の授業でも、ASEANで最も有望で確実に経済が伸びる国の1つとして挙げられていました。
マレーシアリンギットが高いだけでなく、円安も追い打ちとなって日本人にとっては辛いシチュエーションですが、それでも「今までが安かっただけ」と考えれば、まだ教育移住の選択肢としては十分に魅力的と言えます。
「マレーシアに行くことで生活コストが圧縮できる」という高い期待を持って行くと裏切られることになりますが、逆に家賃も含めて「東京での家族の暮らしと変わらない」という前提でいけば、クオリティの高い暮らしができます。
魅力その1: 安全であること
子どもと一緒に海外に行くとなると一番気になるのは治安や衛生面。その点で問題になることは結局全くありませんでした。
過去の記事でも書いていますが、マレーシアは早い段階で都市でのスラム化を避けるためにインフォーマル経済を抑えこむことに一定程度成功しており、アジア各国で見るようないわゆるスラムエリアを目にすることは多くありません。
またそれぞれの民族が融和的に暮らしており、お互いの文化やライフスタイルをリスペクトしているため、民族的・宗教的対立を目にしたこともありません。
家の周りであれば、子どもたちだけで出かけることもあります。電車、バス、GRABなどの交通機関でも危ない目や怖い目に遭ったことはなく、体感で言えば東京との違いを全く感じません(もちろん統計データでいえば犯罪発生率はマレーシアの方が高いので、あくまでこの感覚は私自身が見聞きした中での実感です)。
よく話題に出る虫の問題も、コンドミニアムを選べば特に問題はないのではと思います(もちろん苦手な方は低層階を避ける、しっかりと衛生管理されているかを確認するなど工夫は必要かと思います)。


魅力その2: 便利で快適であること
私たちは東京でいえば世田谷区の二子玉川のような「都心から少し離れているが買い物や生活に困らない自然の多いエリア」に住んでいます。歩いてすぐの場所にスーパーや薬局など一通りのものが揃っているモールがあるため、生活は便利で快適です。
歩ける範囲でだいたいのものが揃いますし、遊びに行く時もGRABカーを呼べばコンドミニアムからすぐに出かけることができます。GRABのフードデリバリーが発展しているため、家から一歩も出ずに世界中の料理を食べることができます。
ほとんどのコンドミニアムにはジムとプールがついているため、仕事のちょっとした隙間時間や子どもたちが学校から帰ってきた後などにも気軽に行くことができるのは、東京で電動自転車の前後に子どもたちを乗せて送迎していた頃と比べると、だいぶ時間の使い方が変わりました。
リアリティのために家賃をお伝えすると、3LDKでシャワー2つ・トイレ3つの家を借りて、同等のマンションの東京の都心での価格よりも安く、軽井沢の家賃よりも高い金額です。





魅力その3: 親日的であること
これは日本人から見て特に嬉しいポイントだと思うのですが、いろいろな機会に親日さを感じることができます。GRABに乗って私たちが日本人と分かれば簡単な日本語を話そうとしてくれますし、日本食レストランや日本の食材等で困ったことはありません。
もちろん他の国でも日本のカルチャーは人気ですが、マレーシアで特徴的なのは、過去のルックイースト政策(※)によって「自分や知り合いが以前日本で働いていた」という方々とお会いすることです。
※1981年にマレーシアのマハティール首相(当時)が提唱した、日本や韓国の近代化の経験、労働倫理、経営哲学に学び、自国の経済・社会の発展を図る国家政策
これによって日本に関しての基本的な理解や好意的な認知が一定程度あると感じます。嫌がらせや人種差別を受けたことは一度もありません。
もう一つ、日本人にとって大きな要素は、お互い英語がうまくなくてもそれぞれ補い合おうとする空気があることです。英語ができなくても恥ずかしい思いをすることもほとんどないと思われます。
























