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- AIブームは、過去の市場バブルと比較してどうなのか? ゴールドマン・サックスが5つの指標で比較した

- チップ株の売り越しとSpaceXなどの大型IPOを前に、AIバブルへの懸念が市場で再浮上している。
- しかしゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は、現在の株式市場は2021年と2000年のピーク時ほど過熱していないと指摘する。
- 同行は9つのバブル指標を検証し、現在の好況を2021年と2000年と比較した。
半導体株が急落し、スペースX(SpaceX)・アンソロピック(Anthropic)・オープンAI(OpenAI)のIPOという形で数兆ドル(数百兆ドル)規模のAI時価総額が市場に登場しようとするなか、AIバブルへの懸念が市場の議論に再び浮上している。
しかし、雰囲気と実態は別物だ。現在のAIブームは、過去の大バブルと数字の上でどう比較されるのか。
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は今月初めにクライアント向けに発行したノートのなかで、現在の株式市場を9つの指標において2021年と2000年のピーク時と比較した。
同行の結論は、投資家の強気度は現在も平均を上回っているものの、過去2回の市場のピークと同じ領域にはおそらく達していない、というものだ。
9つのバブル指標を評価した結果、ゴールドマンは現在の各指標の歴史的パーセンタイル順位の中央値が86パーセンタイルにあると算出した。2021年の中央値は95パーセンタイル、2000年は100パーセンタイルだった。
以下、ゴールドマンが注目した指標から5つをピックアップして紹介する。
株式市場のモメンタム

モメンタムは株価の変化率、すなわち株価がどれほど速く、力強く上昇するかを示す指標だ。
ゴールドマンの3カ月モメンタム指標は先週時点で27%上昇しており、市場史上でも高い水準の一つとなっている。
ただし、同行はこの点を特段懸念していない。
「株式市場が高値圏にある中でのモメンタム・ファクターの急騰は、歴史的にその後のS&P500リターンに悪影響を及ぼすことが多く、1999年末や2021年末がその典型例として挙げられる」と、同行の米国株式チーフストラテジスト、ベン・スナイダー氏は述べた。
「しかし過去の局面とは対照的に、今回の上昇は主に近い将来の業績予想の急上昇によって牽引されている」と同氏は続ける。「S&P500の予想EPSコンセンサスは年初来16%上昇しており、指数の株価リターン8%を上回っている。特にモメンタム上位銘柄で上方修正が顕著だ」
市場の値幅(ブレッドス)

株式市場のブレッドス(上昇相場に参加している銘柄の割合)も、ゴールドマンが検証した指標のひとつだ。2000年以降で最低水準にあるものの、ドットコムバブルのピーク時ほど低くはない。
ゴールドマンはここでのブレッドスを「S&P500指数全体の52週高値からの乖離と、S&P500構成銘柄の中央値の52週高値からの乖離」によって算出している。
投機的取引

ゴールドマンの投機的取引指標(ペニー株や赤字企業株の売買高を測定)は、2021年と2000年のピーク水準をまだ大きく下回っている。
AAII投資家センチメント

米国個人投資家協会(AAII)の強気・弱気指標は、今後6カ月の強気派と弱気派の差を示すものだが、現在の投資家の強気度は2000年や2021年当時には遠く及ばない。現在の投資家は実質的にネット弱気の状態にある。
イェール株式市場信頼感指数

興味深いことに、イェール大学の投資家センチメント指標は、過去2回のバブル期に匹敵する高揚感の水準を示している。
この指標は、投資家が株価の下落局面で買い向かう自信と、株価が適正水準にあるという自信の相対的な強さを測るものだ。同行によれば、現在の投資家はバリュエーションが本来あるべき水準より高いと感じながらも、押し目買いを望んでいる状況が示されている。






























