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- 落合陽一の「AI茶室」から有名デザイナーの部屋まで。40通りの6畳部屋に見る、住まいに取り入れたい新しい視点
部屋には、その人の生き方が表れる。どんな家具を置くのか、何を飾るのか、どこに余白を残すのか。日々を過ごす部屋は、単なる生活の場ではなく、その人の好きなものや大切にしている感覚がにじみ出る場所でもある。
そんな部屋をテーマにした体験型展覧会「TOKYOROOMS展〜40の部屋、40通りの生き方〜」が、東京・虎ノ門のTOKYO NODEで開幕した。会場に並ぶのは、すべて6畳の空間。アーティスト、デザイナー、建築家、華道家、エンターテイナー、インテリアブランドなど、さまざまな分野で活動する40組のクリエイターや企業が、それぞれの価値観をひとつの部屋として表現している。
コロナで変化した「幸せの感覚」

本展を主催するソーシャルインテリアは、「インテリアの世界を変える。インテリアで世界を変える。」をミッションに掲げる企業だ。代表取締役・本展総合プロデューサーの町野健氏は、日本の「衣食住」のうち、住の分野にはまだ伸びしろがあると語る。
そこで着目したのが、誰にとっても身近な「部屋」という存在。さらに、日本の住空間の最小単位とも言える「6畳一間」に条件を絞ることで、ジャンルの異なるクリエイターたちの表現を比較できる展示を構想したという。

企画プロデューサーの久々野智小哲津氏は、コロナ禍を経て、人々の幸せの感覚が変化したと話す。それにより、大きな家や車、海外を飛び回るようなスケールの大きな幸せだけでなく、身近な場所にある幸せを見つめ直す時間が生まれたという。本展では、その「一番身近な幸せ」を、クリエイターたちに6畳一間で自由に表現してもらうことが企画の出発点になっている。

実際に会場を歩くと、同じ6畳とは思えないほど部屋ごとに印象が異なる。広く感じる部屋もあれば、密度の高さが印象に残る部屋もあり、限られた空間だからこそ、何を置き、何を削ぎ落とすのかが際立って見える。
クリエイターの内面を映す部屋の数々

内覧会では、参加クリエイターの中から落合陽一氏、モモコグミカンパニー氏、山本卓身氏が登壇し、それぞれの部屋に込めた思いを語った。
モモコグミカンパニー氏は、自身の小説に登場する主人公の部屋を再現。可愛いものに囲まれながらも、ゴミや化粧品、菓子パンの袋が散らばる空間を通して、SNS上の完成された姿の裏側にある「可愛いの闇」を表現している。
カーデザイナー・プロダクトデザイナーの山本卓身氏は、自身の創作プロセスそのものを部屋として可視化した。アイデアの断片やスケッチ、プロトタイプが並ぶ空間は、完成品だけでは見えない思考の流れをたどるような展示になっている。

なかでも目を引いたのが、落合陽一氏による茶室「ヌル庵」だ。落合氏はこれまでも、茶室を総合芸術として捉え、制作を続けてきた。今回の展示では、レンズでできた茶室に、AIが生成し続ける映像や光学的な素材を組み合わせている。掛け軸の位置にはミラー膜が用いられ、庭のようなイメージが変化していく。
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